奥脇夫人の「ボタンの指輪」
その卓越した美意識と、完成された技法、見る者を圧倒するパワー・・・ フォトグラファー奥脇孝一氏の作品の魅力は計り知れません。
そしてその作品の一番の理解者である奥脇夫人・卓子さんもまた、独自のセンス、美しいモノを選び取る眼力をお持ちの方。そんな卓子さんが、この度「ボタンの指輪作家」としてデビュー。現在大阪天満橋のボタンアクセサリーのお店で開催されている展覧会に、作品を出品中です。
「子供の頃からボタンを集めるのが大好きだったんです」。そんな卓子さんの元に集まって来たボタンの数々。遠い異国のモノ、アンティークのもの、ふと街角で見つけたモノ、心に描き続けてやっと巡り会ったもの。やがて選ばれし数々のボタンは、卓子さんの美意識に火を付けたのでしょう。何かを訴えたのでしょう。
「ボタンを使って、あくまで指輪なんです。それ以外のものは作りたいと思わないんです」。卓子さんの元で2つ、3つと組み合わせられ、指輪になって輝きを放ち出したボタンたち。 全ての作品にビシッと貫かれている“卓子流”には参った〜!グラデーションで組み合わされたものもあれば、あえて違うトーンをえらんだもの。そして名前も付いていますよ。そよ風とかブーローニュとか・・・小さなボタンの中に、ちゃあんと独自の世界があるんです。
卓子さん自身がボタンの魅力を「2cm足らずのカタチの中に、その時代を映し出すデザインや細かな技法がちりばめられている」と、評しておられますが、よくもまあ、時代を超えて、場所を越えて、こんな風に出会うものです。マッチングするものです。その偶然が必然性へと変化して、確固たるオリジナリティーを持つ作品になって行くんですね。やっぱり、何か似てるなあ。奥脇氏の「HANA」シリーズが世に出る過程と。 選ばれし「HANA」が、ファインダーを通して、本来あるべき姿を越えた“美”へと変化していくサマと。
っと、さすが奥脇スタジオのサポート体勢も万全ですよ。カタログ写真やブランド名を記したイメージ写真は、アシスタントの三木君によるもの。ちなみに「SECONDARIO」は、脇役という意味のイタリア語です。でも時には主役になり・・・ 。はい、いつも奥脇スタジオで脇役としてご活躍の卓子さんが、ここでは堂々の主役です。
作品は全てオリジナルワンですからね。皆さん、お早めに。ちなみにけいママも2つゲットしました♪卓子流作品のディスプレーや、(作品お買い上げ時の)ラッピングもセンス抜群!
アトリエ作家の夏の手仕事展
SECONDARIO by Takuko
5月23日(月)〜6月4日(土)
11:00〜18:00 日曜定休
Maruzen Button Gallery
ボタンアクセサリーのお店 BotaBuro
〒540-0034
大阪市中央区島町1-1-2丸善ボタンビル1F
京阪電車・地下鉄谷町線天満橋駅4番出口すぐ
Tel 06-6942-2261
Fax 06-6943-5257
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コメント
ご無沙汰いたしております
なんだか落ち着かない生活をしておりました
我が息子の写真は、、、、、、、。
これは見てみたいですね
時間を作って行く事にします
教えて下さってありがとうございます
投稿: 三木写真舘 | 2011年5月25日 (水) 23時47分
、、、、って?凄いでしょ?
師匠の技を、しっかり学んでおられます!
卓子さんの指輪は、
どれもこれも欲しくなってしまいます
以前からジュエリーデザイナーか、
バイヤーになられたら?とか言ってたんですけど、
まさか、こんな凄いものを
長年作り続けておられたとは驚きでした。
いやはやご夫婦揃って凄いです!
投稿: けいママ→三木写真館さま | 2011年5月28日 (土) 22時59分