早春のお出かけアート
高松塚古墳壁画が発見されたのは昭和47年! ええっと、それから幾年月・・・。今頃ですが、ちょこっと行って参りました。
もちろん見学と言っても、隣接された壁画館で忠実な模写を見るに過ぎません。でもその小さな空間に閉じ込められた壮大なロマンを、十分に感じることが出来ました。
高松塚古墳と言えば、極彩色の鮮やかな衣装をまとった女子史群像が超有名ですが、私が心惹かれたのは四方の守り神四神(しじん)。何と細やかで、それでいて大胆で魅力的なこと! 古墳の四面の壁に描かれた青龍(東)朱雀(南)白虎(西)玄武(北・亀と蛇)は、中国の思想に基き、古来天子の象徴とされたもの。もとは星座の形から具象化されたというから驚きです。
ひたすら夜空を見上げて、はち切れんばかりの想像力を働かせ、そして謙虚な気持ちで祈りを捧げた古来の人々の息使いが溢れています。
また四神がまとう色にも深い意味合いがあるんですね。青龍の青、朱雀の赤、白虎の白、玄武(亀と蛇)の黒。それは日が昇る東の青であり、南にある正午の太陽であり、日が沈む西の白であり、北にある真夜中の太陽の黒である。なるほど、一日であるばかりか、人の一生にも当てはまるカラーなんですね。青春とか青二才とか、あるいは玄人とか言いますよね?
古来の人々が描いたアートから私たちはさまざまなメッセージを受け取り、そして今も至るところでそれらを引き継いでいることに気付いてハッとします。
さあ、まもなく春本番。あなたはどちらへお出かけですか? ただ今PAXREXでは、お花見アートやってますよ♪
PAXREX 5周年記念
パクコレ vol,1「はな」
3月12日(土)〜4月10日(日)
11時〜19時 水曜定休
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コメント
おぉ!高松塚古墳!
意外な作品の登場、
投稿: Vn | 2011年4月 6日 (水) 13時19分
あっは!まさに今さら、まさに意外な・・・ですね!
東西南北、四方を守る四神の話を、
つい最近ひろパパとしていたので、
よけいに、ビビッと来ました
Vnさんも機会があれば、行ってみて下さいね
投稿: けいママ→Vnさんへ | 2011年4月 6日 (水) 22時02分