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2011年4月 2日 (土)

アールヌーヴォー?モダニズム?

Hana024   奥脇孝一さんのバイモユリ。まるでアールヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレのランプシェードのようですね。それもそのはず、アールヌーヴォーは自然の造形の妙に学んだ美術様式だから。草、花、樹、それに虫たちが先生となり、美しい曲線を重視した大きなアートとデザインのムーブメントが起こりました。だから、このバイモユリの姿を見てアール・ヌーヴォーみたいと感じるのは本末転倒で、むしろこんな美しさに目覚めたのがエミール・ガレやアルフォンス・ミュシャだったと言うべきでしょう。
 奥脇さんのこの作品、バイモユリの葉の先がクルクルッと巻いた美しさと、薄い花びらを透ける光に浮き出た模様の美しさが、ガレを感じさせるのだと思います。しかし表現そのものは、シンプルなモノクロームでシャープな形態を追求したモダニズムのアートです。ただ、単純にひとつの様式や解釈でくくれないのが、いい作品の条件でもあります。多様な見方ができることこそ、大切なのでしょう。たとえば、下には花びらが散ってしまったもう一つの花。美しいだけではなくて、生と死や、深い意味での時間の観念が表現されたこの作品は、丁寧に仕上げられたゼラチンシルバープリントでご覧ください。

PAXREX 5周年記念
パクコレ vol,1「はな」
3月12日(土)〜4月10日(日)
11時〜19時 水曜定休

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