赤松章さんの、天に届く祈り
もっと天に近く、さらに神のおそばで。ここはギリシャのメテオラ。高い岩山の断崖絶壁に建てられたギリシャ正教の修道院。修道士たちは下界を離れ神を身近に感じつつ、静かに祈りと修行の日々をを過ごした。イスラム教徒の襲撃を恐れたという事情はあるものの、よくもまあこんなところに・・・。建設資材をどうやって運んだのか、日々の食料や日用品をどうしているのか、と疑問は膨らむばかりです。
これは赤松章さんが平凡社から出版した『ビザンティン美術への旅』からの一枚です。ローマ帝国が東西に分かれた後、東ローマ帝国がビザンティン帝国となって千年以上コンスタンティノープル(現イスタンブール)を首都として繁栄し、西ヨーロッパとは一味違う素晴らしいキリスト教文化を発達させていた。特にその時代に最高の完成度に達したモザイク画は、人類共通の文化遺産です。西洋でもない、アジアでもない。敬虔な信仰が支配した、私たちが知らなかったもう一つのヨーロッパ。赤松さんの作品でその一端を感じ取ってください。
PAXREX5周年記念
パクコレ vol. 2 「ながめ」
4月16日(土)~5月15日(日)
11時~19時 水曜定休
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