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2011年4月

2011年4月29日 (金)

母の日アート by PECHU

Photo_6  PECHUさんが描いた絵がステキなストールになりました。梅田の阪急百貨店2階ザ・メーンステージで5月4日(水・祝)~8日(日)に開催される母の日アートストールというイベント。阪急百貨店の企画で5人の新進アーティストが蝶をテーマに描き下ろした原画をもとにプリント。お母さんへのプレゼント用として展示・販売されます。そのアーティストの一人がPECHUさんというわけです。約53×175cmの大きなサイズで、素材はふんわりシャキッとしたコットンリネン。夏に向かう季節なのでトロピカルなイメージで、という注文があったそうです。
 5月4日(水・祝)の午後1時~3時はPECHUさんが会場にいる予定ですから、ぜひお出かけください。いつもいつもお世話になっているお母さんに、感謝の気持ちをこめてこんなアートなストールを贈る・・・。オシャレで、気が利いていて、ちょっとゆたかな気分になりませんか。お母さんの晴れやかな顔が目に浮かびます。

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2011年4月26日 (火)

赤松章さんの、天に届く祈り

Photo もっと天に近く、さらに神のおそばで。ここはギリシャのメテオラ。高い岩山の断崖絶壁に建てられたギリシャ正教の修道院。修道士たちは下界を離れ神を身近に感じつつ、静かに祈りと修行の日々をを過ごした。イスラム教徒の襲撃を恐れたという事情はあるものの、よくもまあこんなところに・・・。建設資材をどうやって運んだのか、日々の食料や日用品をどうしているのか、と疑問は膨らむばかりです。
 これは赤松章さんが平凡社から出版した『ビザンティン美術への旅』からの一枚です。ローマ帝国が東西に分かれた後、東ローマ帝国がビザンティン帝国となって千年以上コンスタンティノープル(現イスタンブール)を首都として繁栄し、西ヨーロッパとは一味違う素晴らしいキリスト教文化を発達させていた。特にその時代に最高の完成度に達したモザイク画は、人類共通の文化遺産です。西洋でもない、アジアでもない。敬虔な信仰が支配した、私たちが知らなかったもう一つのヨーロッパ。赤松さんの作品でその一端を感じ取ってください。

PAXREX5周年記念
パクコレ vol. 2 「ながめ」
4月16日(土)~5月15日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年4月23日 (土)

ギャラリー&カフェ「みずたまや」

Photo_2  再開発で賑わう大阪・梅田界隈。人混みを抜けて東へ・・・LOFTの横を通って中崎町辺りまで行くと、そこはほっこり別世界。瓦屋根の古い家がポツポツと立ち並ぶ一角に、ギャラリー&カフェ「みずたまや」がオープンしました。コピーライター&クリエイティブディレクターでいらっしゃる女性オーナーは、ひろパパが広告代理店のサラリーマンだった頃からのお付き合い。いつもニコニコ笑顔がとってもステキな方です。
 古い町家の良さをいかしつつ改造された空間。なが〜い廊下の壁面を飾るアートは、オーナーが以前から大ファンだったと言う田島周吾さんの作品。ゆるゆる光る青と金の岩絵の具がとてもキレイです。画材はいかにも日本画ですが、そのタイトルは卓上で遊ぶ静物たち、そして卓上に住む静物たち。Photo_5 「うん? おい、おい、静物たち!」と、思わず声を掛けたくなるような愛らしさ。静物とはいかに? 描かれたモノたちが、楽しそうに軽やかに動き回っていそうな、世にも不思議なワンダーランド。
 と、「みずたまや」と名付けられたこの場所自体もワンダーランド。本棚にはさまざまなジャンルの本があるわ、あるわ。片隅にはオーナーが取り寄せたこだわりのハチミツや塩やらが販売されているわ。Macの上に、止まったままの古い掛け時計があるわ。オーナーが譲り受けたという、貴重なヨーロッパのアンティーク・オルゴールの音が響くわ。
 そしてこだわりカフェでは、現地直送の名水"黒部の湧き水”使用の珈琲と紅茶! それは「みずたまや」と言う店名にも関係しているそうですよ。喉を潤す一滴のしずくを大切にってことでしょうか。また水面に落ちたみずたまが、ゆっくりと波紋を広げていくように、なが〜く愛されるお店に・・・と、言う想いもあるそう。Mizutamaya
 クリエイターとしてあちらこちらの取材で飛び回る日々の中で、オーナーが見つけたいいモノ、その感性に触れるモノ。ずっとあたためて持ち続けてきた思いやアイデアが溢れる空間は、田島周吾さんがキャンバスに描く世界と相通じます。アート観賞の後のお食事も楽し! カフェにてオーナー手作りの、チョーこだわりカレーを待つひろパパ、すっかりくつろいでおうちに居るみたいでしょ? みなさんも梅田の雑踏がいやになったら、ぜひ中崎町へ。
 「みずたまや」へ。

 ギャラリー&カフェ みずたまや
 〒530-0016 大阪市北区中崎3-2-18
 Tel 06-6292-4646 Fax 06-6292-4848
 営業時間、定休日についてはホームページでご覧ください。

 ギャラリーオープニング企画
 「田島周吾・日本画展」は5月16日まで
 周吾さんのお父様でいらっしゃる田島征彦さんの「絵本の集い展」も同時開催です。
 
 
 
 

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2011年4月20日 (水)

藤井保さんの、十勝川のように

Photo  電柱がまったく見えない。護岸工事の跡もない・・・。藤井保さんが今のうちに美しい日本を残しておきたいと6年の歳月をかけて撮影し出版した作品集「カムイミンタラ」。その中でも私がいちばん好きなモノクローム作品がこれです。北海道の十勝川。
 深みのある美しい黒、静謐な空気。何万年も時間が止まったように見えるこの写真は、ピンホールで撮られている。「露光時間は60秒、カメラの前を人が歩いても写りませんよ」と藤井さんが教えてくれる。だから川面の波も、岸辺の揺れる草も、空を飛ぶ鳥も、動くものはな~んも写っていない。要素が極限までそぎ落とされた後に残る、抽象化されたおおらかな川の姿。
 人生はいいことばかりではない。思い通りにはいかないものだ。失敗し、後悔し、まわりを傷つけ、自らを粗末にし、哀しみは深く沈殿する。しかし逆に、いつもいつも悪いことばかり続くわけでもない。きっとまた晴れる日もくるはずだ。日々をしっかり生きること、これの積み重ねの先に見えてくるのが「希望」ではないでしょうか。私はもう人生半ばを過ぎましたが、藤井さんの十勝川の流れのように、ゆるやかにおだやかに最後の時を迎えたいと思っています。いくつもの時代を通り過ぎ、幾人もの人とかかわり、喜怒哀楽すべてを含んで泰然と流れてゆく・・・。この作品、密かに人生の師と仰いでいるのです。

PAXREX5周年記念
パクコレ vol. 2 「ながめ」
4月16日(土)~5月15日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年4月17日 (日)

マルコが見たフィレンツェ

Photo  エミリア・ロマーニャ州出身の写真家マルコ・マイアンティ。フィレンツェでアシスタントとして修行していた時期があるそうだ。その頃から1日に500枚ほど写真を撮っていた、という。写真の上達法は、たくさん撮る、たくさん見る、この二つに尽きると思う。それを実践していた彼の写真には、高い技術と的確なカメラアイが感じられる。そのベースの上に立って、人間の優しさや可笑しさを見事に捉える彼のヒューマニズム精神とユーモア感覚が、他の作家にはマネのできないできない独自の世界を形作っている。
 フィレンツェのドゥオモの前を行くシスター達。頭を垂れてお祈りの言葉を唱えながらでしょうか、しずしずと歩いています。ほほえましいというかどこか可笑しい情景です。いつもは観光客であふれかえっているドゥオモ広場、まだ観光客も土産物屋も起きだす前の早朝ではこんな宗教的なピュアな空気が漂っているのです。ドゥオモの色大理石で構成された威圧的ともいえる直線的な幾何学模様とシスターたちの柔らかい姿との対比の妙は、PAXREXの5周年記念展でご覧ください。

PAXREX5周年記念
パクコレ vol. 2 「ながめ」
4月16日(土)~5月15日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年4月14日 (木)

小林鷹、NYセントラルパークにて

New_york 夫婦のように、恋人のように、兄弟のように、大自然の中で2本の樹が寄り添っている。小林鷹さんがシンボリックに愛(?)を表現した静かな一枚。空に向かって孤高の姿を見せる1本の大樹にも感動を覚えるが、このように2本というのも心うたれるものがある。そこから受ける印象は強さより穏かさ、強烈な主張よりバランスの取れた調和の精神。何かを訴えてくるのではなく、思わず引き込まれる魅力がありますね。気がつくと想像の世界に遊ぶ自分。この作品はファンタジーの国への秘密の扉なのかも知れません。
 まわりになにもない大平原のように見えますが、意外にもこれはニューヨークのセントラルパークだそうです。雪が積もり、うっすら霧がかかったNYの朝。まもなく夜が明けてキラキラした硬質の光が輝きだすと、魔法の時間はおしまい。木々の向こうのビル群から都会の喧騒や人々の活動の息吹が立ち上ってくる。そして、風景は日常の一部に溶け込んでいく。
 同じ場所でありながら、一瞬一瞬にその意味を変えながら移ろう風景。「ながめ」の奥深い味わいを噛み締めてください。16日(土)スタートです。

PAXREX5周年記念
パクコレ vol. 2 「ながめ」
4月16日(土)~5月15日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年4月11日 (月)

義援金にご協力ありがとうございました

5  ギャラリーPAXREXの5周年記念展・パクコレvol.1「はな」は、無事に終了しました。そこで、この展覧会の売り上げの10%を日本赤十字社を通じて東日本大震災で被災された方々に寄付いたしました。ご協力いただいた皆さまに心からお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
 これから始まる生活の復興には、膨大な時間とお金とそして人々の気力が必要でしょう。これらの苦難の前では、この義援金などほんとうに微々たるものだと承知しております。しかし東北の皆さまが歩き出す一歩の横には、いつも私たちが一緒にいるという気持ちを、なんらかのカタチで表したかったのです。雨ニモマケズ風ニモマケズ・・・の精神で、希望を失わず前向きに進んでいただくことを願っています。
Vol2  16日(土)からスタートする5周年記念展・パクコレvol.2「ながめ」。この展覧会も売り上げの10%を義援金として寄付する活動を継続いたします。藤井保、小林鷹、マルコ・マイアンティ、赤松章が独自の視点で捉えた世界の街と自然。こんな大きな災害の後では、私たちの風景を見る目が変わるかもしれません。なにげない風景に慈しみを覚え、変わらない日常に幸せを感じる。まわりを見る目がもっと優しく深くなればいいなと思います。

PAXREX5周年記念
パクコレvol.2 「ながめ」
4月16日(土)~5月15日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年4月 8日 (金)

白い花だったんだ、オルニソガルム

Photo_3 これはオルニソガルム(Ornithogalum)という花だそうだ。英語風ならオーニソガラム。初めて聞く名前だが、森雅美さんによるとよく庭に植えられているらしい。園芸をされる方なら、よくご存知なのでしょうね。ネットで探すといろんな画像や記述がみつかった。ユリ科の多年草でヨーロッパおよび南アフリカ原産、球根で植える。で、これが白い花だということもわかりました。
 でもこの花、黄色いじゃない、と思うでしょ。そもそも森さんは白い花を白く撮るのが本意ではない。目に見えたまま撮ったって、それは単なる記録であってアート作品にはならない。写真をアートに高めるためには、独創的なイメージを表現しないといけない。このシリーズの場合は、俗世間から隔絶した聖なる天上で花の女神FLORAを祝福して咲き誇る、そんな感じのイメージで作品に仕上げている。被写界深度をきわめて浅く、オシベの先だけにピントが来るように撮っているので、すごい立体感を持って迫ってきます。見れば見るほど細部まで神経が行き届いた、繊細で美しいアート。この展覧会は10日(日)までです。

PAXREX 5周年記念
パクコレ vol,1「はな」
3月12日(土)〜4月10日(日)
11時〜19時 水曜定休

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2011年4月 5日 (火)

早春のお出かけアート

Photo  高松塚古墳壁画が発見されたのは昭和47年! ええっと、それから幾年月・・・。今頃ですが、ちょこっと行って参りました。
 もちろん見学と言っても、隣接された壁画館で忠実な模写を見るに過ぎません。でもその小さな空間に閉じ込められた壮大なロマンを、十分に感じることが出来ました。
 高松塚古墳と言えば、極彩色の鮮やかな衣装をまとった女子史群像が超有名ですが、私が心惹かれたのは四方の守り神四神(しじん)。何と細やかで、それでいて大胆で魅力的なこと!
Photo_2  古墳の四面の壁に描かれた青龍(東)朱雀(南)白虎(西)玄武(北・亀と蛇)は、中国の思想に基き、古来天子の象徴とされたもの。もとは星座の形から具象化されたというから驚きです。
 ひたすら夜空を見上げて、はち切れんばかりの想像力を働かせ、そして謙虚な気持ちで祈りを捧げた古来の人々の息使いが溢れています。
 また四神がまとう色にも深い意味合いがあるんですね。青龍の青、朱雀の赤、白虎の白、玄武(亀と蛇)の黒。それは日が昇る東の青であり、南にある正午の太陽であり、日が沈む西の白であり、北にある真夜中の太陽の黒である。なるほど、一日であるばかりか、人の一生にも当てはまるカラーなんですね。青春とか青二才とか、あるいは玄人とか言いますよね?
 古来の人々が描いたアートから私たちはさまざまなメッセージを受け取り、そして今も至るところでそれらを引き継いでいることに気付いてハッとします。
 さあ、まもなく春本番。あなたはどちらへお出かけですか? ただ今PAXREXでは、お花見アートやってますよ♪

PAXREX 5周年記念
パクコレ vol,1「はな」
3月12日(土)〜4月10日(日)
11時〜19時 水曜定休

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2011年4月 2日 (土)

アールヌーヴォー?モダニズム?

Hana024   奥脇孝一さんのバイモユリ。まるでアールヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレのランプシェードのようですね。それもそのはず、アールヌーヴォーは自然の造形の妙に学んだ美術様式だから。草、花、樹、それに虫たちが先生となり、美しい曲線を重視した大きなアートとデザインのムーブメントが起こりました。だから、このバイモユリの姿を見てアール・ヌーヴォーみたいと感じるのは本末転倒で、むしろこんな美しさに目覚めたのがエミール・ガレやアルフォンス・ミュシャだったと言うべきでしょう。
 奥脇さんのこの作品、バイモユリの葉の先がクルクルッと巻いた美しさと、薄い花びらを透ける光に浮き出た模様の美しさが、ガレを感じさせるのだと思います。しかし表現そのものは、シンプルなモノクロームでシャープな形態を追求したモダニズムのアートです。ただ、単純にひとつの様式や解釈でくくれないのが、いい作品の条件でもあります。多様な見方ができることこそ、大切なのでしょう。たとえば、下には花びらが散ってしまったもう一つの花。美しいだけではなくて、生と死や、深い意味での時間の観念が表現されたこの作品は、丁寧に仕上げられたゼラチンシルバープリントでご覧ください。

PAXREX 5周年記念
パクコレ vol,1「はな」
3月12日(土)〜4月10日(日)
11時〜19時 水曜定休

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