六甲山で「マッチラベル展」
突然ですが、あなたの家にマッチはありますか? ふ〜む、どこかにあったような・・・ってけいママも探してみたら・・・戸棚の奥にひっそりとありましたわ。今やマッチはそんな存在?
少し前までは、どこの家庭においても必需品だったマッチ。そう言えば「マッチ箱みたいな小さな家」って表現もありましたっけ。若年層にはもはやピンと来ない表現なのかも。でもその小さな存在のアート性には、きっと誰もが目を見張るはず。はい、アートしているのはそのラベルです。
六甲ケーブルの山上駅にある「六甲ヒルトップギャラリー」にて開催中の「燐票ーマッチラベル展」。じっと目を凝らして一つ一つを眺めてみると、その美しさに圧倒されてしまいます。
スウェーデンで開発された安全マッチの製造は、明治から大正初期にかけて日本でも盛んになり、その中心を担ったのが兵庫県だったとか! 現在でも国内シェア80%を誇る地場産業。その小さな、愛すべき日用品に込められた図柄は、色濃く歴史や世相をも反映しています。
当初の木版が多かった頃は、失職した浮き世絵師たちの数多くがその制作に関わっていたそうで、確かに美しく、華やかな日本絵画が、ギュッとコンソメ!みたいに凝縮されています。
そして輸出が盛んな頃になると、その国でのウケを狙った図柄がしっかりと描かれるようになります。例えば中国向けには縁起担ぎの吉祥図、インド向けには象や神様、また日本国内向けには旭と波と鶴と言った具合に。
けいママが幼かった頃には、大箱もありましたね。今改めてそのラベルを眺めてみると、レトロな中にもモダンで、心にもぽっと灯りをともしてくれるような優しさが溢れています。 使い捨てライターにとって変わられたようなマッチですが、エコの時代になって「すべてが土に環る」環境重視のアイテムとして再び脚光を浴びているとか。確かに愛おしい存在! 冬の夜にシュッと一本のマッチをすってみたくなりました。
12月23日には六甲山上のキャンドルナイトも予定されています。
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