ロボットが未来の夢だった頃
鉄腕アトムは人間型ロボットで、自分の存在について悩んだりする。だからうっかりするとロボットである事を忘れそうになる。でもそれ以前のロボットは悩まない。今は還暦を過ぎた男の子達が遊んだブリキのロボットは、命令に従って行動するが自分では考えない。カタチは人間型ではなく、そう、スターウォーズのC-3PO。さすがジョージ・ルーカスはツボを心得ていますね。産業用ロボットという言葉をはじめて耳にして心躍ったものだが、実態は工場で溶接をする自動機械だとわかったときの大きな落胆。
田中新吾さんの作品、「ロボット」。男の子の夢が凝縮している、と思いませんか。「21世紀、世界は平和になり、人間はみんな快適で便利な生活を送れる」、そんな幸せなバラ色の未来を心から信じていた時代。日本はまだ貧しかったけれど、新しい乗り物や電気製品が次々現れて毎日が輝いていた。言っておきますが田中さんはもっと若い人。だからこんな感覚で作ったのではないと思います。作品がイマジネーションの旅路への不思議なスイッチになっているから、見る人それぞれがいろんな想いに耽ることができるのでしょう。
ギャラリーPAXREX
田中新吾 フォト×ペイント展
『 ピーチな話 』
11月20日(土)~12月26日(日)
11時~19時 水曜定休
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