地図が苦手な本田かな、が創る地図
いまPAXREXで開催中の「FICTION…虚構の写真展」。作家の本田かなさんは地図が読めないという。でも「狼と桜ー地図 1」と「狼と桜ー地図 2」と題されたヨコ80cm×タテ160cmの2作品が展示されている。地図が苦手なのに、なぜ地図という作品を作ったのか? それは普通の地図では迷ってしまい、行きたい場所に行き着けないので、自分にとってわかりやすい頭の中に存在する地図を作ろうと思ったそうだ。し、しかし・・・これじゃ普通の人は行きたい場所に行き着けないと思いますが。
人は何処から来て何処へ行くのか。そのとき既存の地図は役に立つのか。はたして抽象化された記号や道路の線をたどって、幸せな未来へ行き着けるのだろうか。本田かなさんの地図なら、路地の向こうへ入っていけば何かワクワクするものに出会えそうだし、ふわふわ浮遊しながら街を眺めているうちに希望を見つけられそうだし、はるかに役立ちそうな気がする。本田さんが迷わないように、私たちも迷わず進めるなら、それは現代美術作品だけが持つ大きな力だと思います。ぜひギャラリーで作品の現物が持つ不思議なパワーを浴びてください。
モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休
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