信州・奈良井宿にて
「紅葉(こうよう)を見に行こうよう!」ってわけで、またまたけいママの「信州ながわ物語」です。
毎度繰り返しますけど「ながわってどこ?」。はい、長野県です、信州です。「ながわ」は残念ながら知名度低いけど、ちょっと足を伸ばせばそこは安曇野、上高地、乗鞍、松本・・・名立たる有名な観光名所に行き当たる。 中でも、ホンマにすぐ行けるところ「奈良井宿」に行ってまいりました。
中山道34番目の宿場です。難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えたこの町は、地元民の熱心な町並み保存運動に支えられて、今また観光客に大人気の場所となっています。
奈良井川に沿って約1kmにも及ぶ、昔懐かしい伝統的建造物は圧巻!ずらりと軒を並べるお店のネーミングがわかりやすい。 あいづ屋、うさぎ屋、桜屋、駒屋、徳利屋・・・。らくに読めますねえ〜。栄町だとこうはいかんぞ。ほとんどの店名が英語、フランス語・・・。おいおいけいママ、ギャラリーPAXREXだって何て読むんですかって、しょっちゅう聞かれてるじゃん。
さて、宿場町そぞろ歩きは、脱線ばかりでなかなか前に進みません。特に心惹かれたのは、通りの真ん中辺りに位置する「上問屋資料館」。 永い年月を経て黒光りする木造建築の美しさ。その佇まいの潔さ。すと〜んと抜けた廊下に、中庭から降り注ぐ陽の光が控えめに反射して、日本人の持つ美意識の高さに、目がくらくらするほどです。
「昔の人たちって、ちっちゃかったのねえ〜」「寒かっただろうなあ〜」。時をさかのぼり、そこにあった暮らしを想像する楽しさ。 室内を飾る立派な屏風や、洒落っ気たっぷりの日用品の中に、生活を楽しみながら日々を過ごした祖先の心意気が感じられます。
木曽の山々と紅葉とそこに暮らす人々の日常。いつの時代にも大切なことは、きっと変わらない。自然の織りなす美しさも、人々が作り上げる美も、そしてそれを受け入れて行く気持ちも。
ほんの少し日常の慌ただしさを離れてみると、そんなことが見えてくるんですね、やっぱり。
〒399-6303 長野県塩尻市奈良井宿
奈良井宿観光協会
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