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2010年11月

2010年11月28日 (日)

さくらぎ通信 2010年 秋・冬号

 久しぶりに「さくらぎ通信」が送られてきましたので、ご紹介しましょう。ユーモアあふれる鎌倉の様子をお楽しみください。

 気がつけば、鎌倉市に住民票を移してからもう2年近くになりました。それから2年間、さくらぎ通信は大休暇をいただきました(反省!)。計画中の自宅カフェの建設は自分勝手な当初の予想より1年ぐらい遅れています。少し先は見えてきましたが…。
 気を取り直して、お散歩に出掛けました。やはり鎌倉は一筋縄ではいかない味わい深い街でした。そんな街での少し変わった3つの路地をご紹介します。
Jpg_2その1.「路が酔っぱらい」
 鎌倉の大仏さんが長~く座ってみえます長谷の目抜き通りから、由比ヶ浜海岸へ。とある路地へ入りますと、すぐに目と脳みそがこんがらかってくる路が出現します。人が酔っぱらって歩いても、こんないい感じのカーブは描けません。何故このようになったのかは謎です。
Photo その2.「愛人の注意書き」
 「路が酔っぱらい」の少し先、江ノ電の小さな踏切の手前のフェンスに何故か目がいってしまいました。大胆な文章! でも私だったら腰が引けて、こんなことできません。愛犬家の方、犬の散歩時はくれぐれもご注意を!
Photo_2その3.「平行移動」交通標識
 大町の八雲神社に面した三叉路。あるお宅の塀の前の交通標識。?! 何か変ですが、妙に納得してしまいました木の成長に気を使い、頭の部分を切って右へ移動したのですね、たぶん。でも本当にそうなのかは、分りません。

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2010年11月25日 (木)

ロボットが未来の夢だった頃

Photo  鉄腕アトムは人間型ロボットで、自分の存在について悩んだりする。だからうっかりするとロボットである事を忘れそうになる。でもそれ以前のロボットは悩まない。今は還暦を過ぎた男の子達が遊んだブリキのロボットは、命令に従って行動するが自分では考えない。カタチは人間型ではなく、そう、スターウォーズのC-3PO。さすがジョージ・ルーカスはツボを心得ていますね。産業用ロボットという言葉をはじめて耳にして心躍ったものだが、実態は工場で溶接をする自動機械だとわかったときの大きな落胆。
 田中新吾さんの作品、「ロボット」。男の子の夢が凝縮している、と思いませんか。「21世紀、世界は平和になり、人間はみんな快適で便利な生活を送れる」、そんな幸せなバラ色の未来を心から信じていた時代。日本はまだ貧しかったけれど、新しい乗り物や電気製品が次々現れて毎日が輝いていた。言っておきますが田中さんはもっと若い人。だからこんな感覚で作ったのではないと思います。作品がイマジネーションの旅路への不思議なスイッチになっているから、見る人それぞれがいろんな想いに耽ることができるのでしょう。

ギャラリーPAXREX
田中新吾 フォト×ペイント展
『 ピーチな話 』
11月20日(土)~12月26日(日)
11時~19時 水曜定休

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2010年11月22日 (月)

今年もルミナリエ、いま準備中

1  震災の年に始まった神戸のルミナリエ。今年で16回目を迎えます。毎年毎年もう今回が最後と言われ続けてきましたが、なんとか今年も開催されるようです。期間は12月2日(木)から12月13日(月)。Photo いまイタリアからやって来たディレクターや職人さんたちが忙しく準備作業に追われています。
 ルミナリエの造形物は木枠と豆電球という、きわめてロ-テクなものだ。だから光が走ったり点滅したりはしない。でも、派手な演出に慣れた眼には物足りないか、と言えば決してそうではない。むしろ奥深い精神性さえ感じます、このあたりはさすがイタリア文化の底力。2 コンピューター制御で絵柄が変わり圧倒するような華やかなイルミネーションが、むしろ軽薄に思えてくる。人間の優しさにじわっと包まれる光の芸術・ルミナリエをご覧になったら、来年の開催のためにぜひ募金にもご協力を。資金不足に頭を悩ませている組織委員会に成り代わりましてのお願いです。

神戸ルミナリエ 公式ホームページ

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2010年11月19日 (金)

冬のアイスキャンデーはお好きですか?

Photo  アイスキャンデーは夏のもの、と誰が決めたのだ。小さい頃(つまり昔の話)にうらめしく思ったものです。だって子供は冬でも外で走り回って遊ぶので、冷たいものが口に快い。しかしその頃は冬場にアイスキャンディは売っていなかった。だから初めてアイスクリームのデコレーションケーキを食べた時、世の中にこんなうまい食べ物があるのか、と2~3日熱で寝込むほど感動しました。小学校低学年のクリスマス。
 田中新吾さんが撮って、描いて、創作したアイスキャンデー。これは今どきのアイスキャンディではなく、ぜったいアイスキャンデーだ。(この言い方、もしかして関西弁?) ぽかぽか暖かい陽だまりに置かれたそのシズル感あふれる姿から、そんな記憶がよみがえりました。しばし純真な子供の心と目でいまの時代を眺めている自分。はあっ、ずいぶん遠くまで来たものだ。そういえば友達にアイスキャンデー屋の息子がいた。このお店、冬場は何を売っていたのだろう。思い出せないなぁ。氷屋さんは冬は炭を配達していたけれど…。
 脳を気持ちよく刺激して懐かしい記憶の旅へ連れて行ってくれる、こんな展覧会、スタートします。

ギャラリーPAXREX
田中新吾 フォト×ペイント展
『 ピーチな話 』
11月20日(土)~12月26日(日)
11時~19時 水曜定休

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2010年11月16日 (火)

田中新吾フォト×ペイント展、まもなく

Peachdm_2  ただいまギャラリーPAXREXでは田中新吾フォト×ペイント展「ピーチな話」を準備中です。彼はわざとぶらしたりダブらせたりして撮影した写真をプリントし、その上に直接絵を描いて作品を完成させる、という独自のスタイルで創作している作家です。まあ言葉で説明すると、「え、えっ、何それ? もう一度言って」、みたいな難しい印象を持たれるかもしれませんが、実際の作品はとてもキュートでポップな感じ。
 田中さん自身はこのスタイルをSURHANDS(シュールハンズ)と呼び、みずからの名前にも冠しています。まさにシュールで想像力をかきたてずにはおかない新感覚のアートです。ふわぁっと気分良くなったり、キラキラ輝くような想い出が湧いてきたり・・・。このワクワク感は久し振りかもしれない。
 ギャラリーPAXREXで20日・土曜日から。写真の上からペイントするので作品はすべて1点モノ。お早目にお気に入りを見つけてくださいね。

ギャラリーPAXREX
田中新吾 フォト×ペイント展
『 ピーチな話 』
11月20日(土)~12月26日(日)
11時~19時 水曜定休

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2010年11月13日 (土)

HONDAではなくTOYOTAなの?

Toyota  満開の桜に祝福されてこの世に生まれ出ようとするクルマ、あるいは桜の花にうずもれて永い眠りにつくクルマ。桜には旺盛な生命のエネルギーと、それと相反する不穏な死のイメージが同居している。生と死。それこそが桜が日本人を魅了してきた一番の理由かもしれない。この極めて日本的心情をうまくすくい上げてアート作品に仕上げた本田かなさんの才能。古より日本人の心の奥底に通奏低音のように響く想いを表現するのに、20世紀文明を代表する自動車を対比させる。見事じゃありませんか。
 でもなぜHONDAじゃなくてTOYOTAなんだろう? こんなエンブレムがついているのはピックアップトラックだと思いますが、きっとHONDAにはない車種なのでしょう。本田さんにとってどこのクルマかはどうでもいいことなんだ、きっと。
 この作品をナマで見るチャンスは14日、日曜日まで。ギャラリーPAXREXへお出でください。

モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休

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2010年11月10日 (水)

モルテザさん、笑いの中の氷って?

Eis_im_lachen  モルテザ・アリアナさんの作品「eis im lachen」。「笑いの中に氷を見た」と訳しているのですが、直訳すると「笑いの中の氷」。他の人の生活や考え方にあまり深くコミットすることがなくなった現代社会。大きなお世話と言われないために、いらぬトラブルに巻き込まれないために。他人のことは我関せず。
 ところが逆に、交わす笑顔はとびっきり気持ちよくなっている。笑顔の作り方や好感を持たれるアイサツの仕方の教室までできている。だから、にこやかにか交わされるアイサツを観察する冷静な第三者の視点で、「笑いの中に氷を見た」としたほうが作品の意図がより明確になるのではないか、と考えました。
 明るく洗練されたなかに感じる、冷たいもの。日常的な風景の中に潜む、従来の人間関係の崩壊。それでも、ケータイに熱中してまわりの人との関係をいっさい拒絶するよりは、まだ立て直す希望があるかと思いますが・・・。

モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休

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2010年11月 7日 (日)

六甲ミーツ・アート&フリーマーケット

Photo  神戸の町で道に迷ったら、辺りを見渡して山を探す。「あった〜!あっちが北だわ」。六甲山の懐深く広がる町並み・・・我ら神戸市民は、この山並から数えきれないほどの恩恵を受けて暮らしている。
Photo_2  その六甲山で開催されている六甲ミーツ・アート。絶景を見下ろすこの場所が、現代アートの野外会場として、魅力的であることは言うまでもありませんね。参加アーティストの方々も、さぞや楽しんで作品創りをされたのではないでしょうか。
 47点の力作は意外な場所で出会えます。会場のトイレ洗面台には、白いせっけんで作った牛の彫刻。牛のマークの石けん箱から顔を覗かせてかわいい!Photo_3  そっかあ〜、六甲山の牧場にはちゃあんと本物の牛さんもいますよね。
 さて訪れたこの日は、山上にてフリーマーケットも開催されていました。イベント名は「Mt.Rokko Outdoor Session Vol.2 」。人気アウトドア用品専門店が参加。中には半額で提供されるものもあって大賑わい。またブースを借りてお店を出す人たちも気合い十分。本格的マウンテンバイクや、大型カヌーも持ち込まれ、中古のダウンジャケットを巡っては、値段交渉もまた楽し。
Photo_4  フード・スペースも充実。会場には甘いワッフル、エスニックなタコスや、ホッと和むコーヒーの香りが漂い、登山後の疲れを癒してくれます。
 はい、この日はけいママ、えっちらおっちら自分の足で山頂まで辿り着きましたぞ! そして空前の山ブームを、目の辺りにしてビックリ仰天したのであります。例の「山ガール」とやら!
 実はけいママ、高校時代は山岳部に所属! ブイブイとは言わないまでも、夏の北アルプスにてフーくらいは言っておりました。Photo_5 団塊世代の山女は汚い、汗臭いと敬遠されたものですが、山ガールたちの何とファッショナブルな事。しかもタイツにミニスカートという組み合わせは、保温性や機能性にも優れていると言うのですから、そりやアウトドアウエアが飛ぶように売れていくのも当然なのかも。
 やれやれと熱気に押されて、下山のケーブルカーに乗ってみると、目の前にはアートな青年がちょっとメランコリックなポーズで座っておりました。アウトウエアは着ていらっしゃらなくて、時々お体がピカピカ光っておりました。いやはや、我らの六甲山は楽しい事になっていますね。

六甲ミーツ・アートは11月23日まで。

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2010年11月 4日 (木)

信州・奈良井宿にて

Photo  「紅葉(こうよう)を見に行こうよう!」ってわけで、またまたけいママの「信州ながわ物語」です。
 毎度繰り返しますけど「ながわってどこ?」。はい、長野県です、信州です。「ながわ」は残念ながら知名度低いけど、ちょっと足を伸ばせばそこは安曇野、上高地、乗鞍、松本・・・名立たる有名な観光名所に行き当たる。Photo_5 中でも、ホンマにすぐ行けるところ「奈良井宿」に行ってまいりました。
 中山道34番目の宿場です。難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えたこの町は、地元民の熱心な町並み保存運動に支えられて、今また観光客に大人気の場所となっています。
 奈良井川に沿って約1kmにも及ぶ、昔懐かしい伝統的建造物は圧巻!ずらりと軒を並べるお店のネーミングがわかりやすい。Photo_6 あいづ屋、うさぎ屋、桜屋、駒屋、徳利屋・・・。らくに読めますねえ〜。栄町だとこうはいかんぞ。ほとんどの店名が英語、フランス語・・・。おいおいけいママ、ギャラリーPAXREXだって何て読むんですかって、しょっちゅう聞かれてるじゃん。
 さて、宿場町そぞろ歩きは、脱線ばかりでなかなか前に進みません。特に心惹かれたのは、通りの真ん中辺りに位置する「上問屋資料館」。Photo_7 永い年月を経て黒光りする木造建築の美しさ。その佇まいの潔さ。すと〜んと抜けた廊下に、中庭から降り注ぐ陽の光が控えめに反射して、日本人の持つ美意識の高さに、目がくらくらするほどです。
「昔の人たちって、ちっちゃかったのねえ〜」「寒かっただろうなあ〜」。時をさかのぼり、そこにあった暮らしを想像する楽しさ。Photo_9 室内を飾る立派な屏風や、洒落っ気たっぷりの日用品の中に、生活を楽しみながら日々を過ごした祖先の心意気が感じられます。
 木曽の山々と紅葉とそこに暮らす人々の日常。いつの時代にも大切なことは、きっと変わらない。自然の織りなす美しさも、人々が作り上げる美も、そしてそれを受け入れて行く気持ちも。
 ほんの少し日常の慌ただしさを離れてみると、そんなことが見えてくるんですね、やっぱり。

〒399-6303 長野県塩尻市奈良井宿
奈良井宿観光協会

 
 
 

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2010年11月 1日 (月)

地図が苦手な本田かな、が創る地図

2  いまPAXREXで開催中の「FICTION…虚構の写真展」。作家の本田かなさんは地図が読めないという。でも「狼と桜ー地図 1」と「狼と桜ー地図 2」と題されたヨコ80cm×タテ160cmの2作品が展示されている。地図が苦手なのに、なぜ地図という作品を作ったのか? それは普通の地図では迷ってしまい、行きたい場所に行き着けないので、自分にとってわかりやすい頭の中に存在する地図を作ろうと思ったそうだ。し、しかし・・・これじゃ普通の人は行きたい場所に行き着けないと思いますが。
 人は何処から来て何処へ行くのか。そのとき既存の地図は役に立つのか。はたして抽象化された記号や道路の線をたどって、幸せな未来へ行き着けるのだろうか。本田かなさんの地図なら、路地の向こうへ入っていけば何かワクワクするものに出会えそうだし、ふわふわ浮遊しながら街を眺めているうちに希望を見つけられそうだし、はるかに役立ちそうな気がする。本田さんが迷わないように、私たちも迷わず進めるなら、それは現代美術作品だけが持つ大きな力だと思います。ぜひギャラリーで作品の現物が持つ不思議なパワーを浴びてください。

モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休

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