HONDAではなくTOYOTAなの?
満開の桜に祝福されてこの世に生まれ出ようとするクルマ、あるいは桜の花にうずもれて永い眠りにつくクルマ。桜には旺盛な生命のエネルギーと、それと相反する不穏な死のイメージが同居している。生と死。それこそが桜が日本人を魅了してきた一番の理由かもしれない。この極めて日本的心情をうまくすくい上げてアート作品に仕上げた本田かなさんの才能。古より日本人の心の奥底に通奏低音のように響く想いを表現するのに、20世紀文明を代表する自動車を対比させる。見事じゃありませんか。
でもなぜHONDAじゃなくてTOYOTAなんだろう? こんなエンブレムがついているのはピックアップトラックだと思いますが、きっとHONDAにはない車種なのでしょう。本田さんにとってどこのクルマかはどうでもいいことなんだ、きっと。
この作品をナマで見るチャンスは14日、日曜日まで。ギャラリーPAXREXへお出でください。
モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休
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