脳で見る、心で観る、森雅美の幻想花
森雅美さんが創造する幻想の花。これはScabiosa、辞書によるとマツムシソウだそうな。そう言われれば花びらの形も、たしかにマツムシソウだ。しかし森さんは私が思い浮かべた薄紫色のマツムシソウを写そうとしたのではない。あくまでも想像力で創造した、この世のものではない美しい花。森雅美がいなければこの世に存在しなかったこれら花シリーズにおいては、彼は創造主=神なのだ。
作家は作り出した作品世界における神。この関係は美術に限らず、音楽でも、文学でも、全ての領域であてはまる真理です。クリエイトとはそういうことだからです。近代写真技法が生まれて170年ほど。事実を正確に記録するのが役目だと考えられてきた写真が、やっとアートの仲間入りをするまでに進化してきました。リアリティという呪縛から開放された写真アーティストが、評価を高める時代がきたことを喜ばしく思います。
ギャラリーPAXREX
写真をアートに…3人の流儀
10月2日(土)~10月17日(日)
11:00~19:00 水曜定休
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