« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2010年10月

2010年10月29日 (金)

モルテザ・アリアナ、ほろ苦い快活

Photo_10   ユニセフのカメラマンとしてアフリカやアジアで活動してきたモルテザ・アリアナ。ドイツ人の写真家です。彼が撮った、というより創ったというほうが適切な作品DECAYシリーズ。思い切り飛ばした人物像を撮り、それをコンピュータで処理して創作する。テーマは、現代日本の不安感。作品名は哲学者ニーチェの著作の中から抽出した言葉です。ちなみにこれは「ほろ苦い快活」(bittersuesse leichtigkeit) 明るくあいさつを交わした二人ですが、どこかよそよそしい感じ。それぞれが不安を抱え、親密な人間関係が築けない現代社会をシンボリックに表現している、と私は思うのですがいかがでしょうか? すごくシンプルで力強い、でもどこか空虚さがあるところが21世紀的な作品です。ぜひギャラリーPAXREXでご覧ください。

モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月26日 (火)

“アートなんだろうか?”のなべ

Photo  いったい、なべの側面にこんな絵を描いたのは何故だろう?
答えその1、描きたかったから描いた。その2、描けば売れると思って描いた。その3、たいしてな〜んも考えずに描いた。
 と、正解は? メーカーのTVSに問い合わせてみるほど、私は心底悩んでいるわけではありませぬ。しかし・・・なべに描かれた図柄は車と男性っていったい?Photo_2
 特に男性の方はタイトなスーツに身を包み(裾広がりのシルエットをとくとご覧あれ)「さあ、今から一曲、今宵のあなたにプレゼントしようじゃないの♪」ってノリ。そっかあ〜、彼はこのピンクのビートルに乗って、さっそうとやって来たんかいな? その横にはパアっと、キザな伊達男らしく花が舞う、舞う。
Photo_3  し、しかしその花の横に描かれた意味ありげな数字はいったい何ぞや? うん?これはひょっとして、なべに込められた暗号だろうか? このなべを手にしたあなたは、日夜この数字をにらみ、やがてそこに隠された恐るべき秘密を知る。。。。
 なべを見つめてこれだけ空想世界に遊べる私っていったい? 神戸大丸キッチン用品売り場・セールワゴンに埋もれたこのなべを、マジマジと見つめるけいママ。そんな様子を不思議そうに見守る店員さん。何のこっちゃない。気が付いてみるとなべをつかみ、お勘定のレジにフラフラと・・・。要するになべオタクがまたなべを買っちまった話です。Photo_4
 さてけいママキッチンにて、この伊達男は悲しいかな、毎度火にかけられ「あっちっち!」ってことに相成り、コンパクトな愛車は毎度なべの回りをグルグルと・・・走るわけがない。
 それにしてもなべにこのような絵を描くって。「このなべは絶対イタリア製!」 ピンポ〜ン!毎度恋するイタリア男よ。愛すべきなべに溢れるうるわしき遊び心よ。脈々と受け継がれるアート魂よ。たかがなべ、されどなべに秘められたロマンを感じつつ、けいママキッチンになべは増える、増える、増え続ける、フウ〜!

※このアートななべに興味を持たれた方、一番分かりやすいサイトはこれかな?と選んでみました。
 http://www.netsea.jp/shop/24153/tvs-E01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月23日 (土)

本田かなの昭和レトロ感覚

Photo_8 ギャラリーPAXREXで始まった「FICTION 虚構の写真」展。本田かなさんの作品からは、懐かしい昭和レトロの匂いがプンプンしてくる。たとえば丸い赤い郵便ポスト。たとえばタイル張りの流し台。たとえば取り壊し直前のビル・・・。本田かなが興味を持ち、いそいそと撮影に出掛けるもの、それは今では珍しいレトロな場所や物体。小さいころの記憶に未だ捕らわれているのだろうか。初めて認識したカタチや機能に深く感動し、まだその夢から醒めていない幼女のピュアな精神。それを表現するのが、複数のモノクロプリントを細い短冊状に切ってタテ糸ヨコ糸のように編んで作品をつくる独自の手法で、彼女はフォトクロスと名付けている。
 こうやって郵便ポストと満開の桜を編みこみながらコラージュして、懐かしいのに実在しないイメージに仕上げてゆく。桜は主役ではないが感性の化学反応を起こす重要な脇役。桜の魔力で私たちは時間と空間を越えてはるかな記憶の旅に出ることができる。そこは夢と現の境界がない桃源郷、いや桜源郷と呼ぶべき場所。

モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月18日 (月)

FICTION 虚構の写真展

Photo_6  10月23日(土)から始まるPAXREXの展覧会、タイトルは「FICTION…虚構の写真展」です。なんだか難しそうなタイトルですが、決して難解ではありません。むしろパッとキレイでファンタジックな世界。
Photo_7  事実を記録する、というだけでは飽き足りず、新しいアート表現の手法として写真を活用する2人の作家にフォーカスしました。まず、現代日本人の心の不安をテーマに作品を創るドイツ人作家モルテザ・アリアナ。思い切り飛ばして撮った人物像をコンピュータで処理して創造する世界は、とてもポップで華やか。
 もう一人のアーティストは本田かな。複数のモノクロプリントを細く短冊状に切り、タテ・ヨコに編んで新たなイメージを紡ぐ。写真の記録性を逆手に取って、懐かしいけれど存在しない世界を巧妙に作り出しています。
 ノンフィクションが大原則だった写真から、写真を使ったフィクションの創作へ。新しいアートの潮流をぜひご覧ください。

モルテザ・アリアナ、本田かな
FICTION…虚構の写真展
10月23日(土)~11月14日(日)
11時~19時 水曜定休

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月15日 (金)

中田明、時間と物質感へのこだわり

Photo  中田明さんの作品は、見る人に圧倒的な印象を与える。べつに大作でもないし、衝撃的な画像でもないのに…。むしろ哲学的と言ってもいいほど静謐なものだ。もちろん8×10インチのフィルムで撮影し密着でプリントされた作品は、緻密な描写力で奥深い美しさをたたえている。でもそれは、インパクトが強いというよりは、じっくり良さが染み出てきて見れば見るほど味わい深くなる、そんな類の魅力でしょう。
 ではなぜそんなに強い印象を与えるのでしょうか。それは、まず第一に額装された全体から受ける質感にあると思う。銅の薄板を錆びさせて組み上げたフレームも、中田さんの自作。この緑青をふいた銅のフレームは、物質の存在感を強烈に主張している。そして中に入れられた例えばこの作品、錆びた銅版に置かれた、これも銅の粉をつけて錆びさせたオーム貝。錆びというのは永い時間を想起させます。この時間感覚が印象の強さの第二の理由。見た瞬間に時間を感じ取れるように、腐食・腐敗させたニンニクやトルコキキキョウ、エンドウマメなどを撮影した作品を自作緑青フレームに入れる。すごく手が込んでいますよね。この展覧会は17日(日)まで、ぜひ現物をご覧ください。

ギャラリーPAXREX
写真をアートに…3人の流儀
10月2日(土)~10月17日(日)
11:00~19:00  水曜定休

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月13日 (水)

PECHU展と美味しんぼ

Photo_3  現在大阪で開催中の展覧会「PECHU UCHUU」。PECHUさんの新作を含めた「宇宙シリーズ」20点を一挙にご覧いただけます。
 開催場所のCPUギャラリーは、大阪・うつぼ公園に面したとてもステキなギャラリーです。またこの辺りには、おしゃれな雑貨屋さんや花屋さん、美味しいお店がたくさんあるんですよ。Photo_5
 今日は展覧会に出掛けて下さる皆さまに、けいママからのちょっと耳より情報をお届けしましょう。
 まずは知る人ぞ知る!パン屋さんの「Boulangerie Takeuchi」。はい、いつも警備のおっちゃんが立っている・・・。
 CPUギャラリーは、うつぼ公園を挟んでこのパン屋の向かいですよと話せば「ああ、そうなのか」って方も多いはず。それほど有名。でも知らない人は知らないよね?
 ぜひ行ってみてくださ〜い。PECHUさんの展覧会開催が決まった時にけいママは「おおっ!帰りにTakeuchiでパンを買って帰れるぞ」と、大喜びしたほどお気に入りの店です、はい。Photo_6 ちなみにオススメはオリーブの実がゴロンと入ったやつ。
 そしてお食事にはこれまたチョー有名店の「Santa Lucia」で本格的ピザはいかが? 今やイタリアンの名店数々あれど、大阪では老舗ですよね。立派な石釜で焼かれるナポリ風ピザは、ソースが美味しい。やはり食欲の秋だなあ〜。そしてもちろんアートの秋。PECHU展覧会にご来店いただかなければ本末転倒ですがな。
 カフェみたいにかっこいいCPUギャラリーは、実際にカフェ! コーヒーや紅茶をオーダー出来ます。Photo ぐるっと回りを取り囲む「PECHU UCHUU」を眺めながらのお茶は最高ですよ!
 そしてこの辺りを知り尽くしておられるCPUギャラリー・オーナーに、さらに詳しい美味しんぼ情報をゲットして下さいな。この方も相当グルメでいらっしゃる。詳しいです。

展覧会「PECHU UCHUU」ペチュ・ウチュウ
10月4日(月)〜10月16日(土)
11:00〜18;00(日曜定休)

CPU GALLERY
大阪市西区京町堀1-14-32 セイケンビル1F
Tel 06-4803-6090
地下鉄四ツ橋線「肥後橋」「本町」より徒歩5分
うつぼ公園の北側の道沿いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月11日 (月)

脳で見る、心で観る、森雅美の幻想花

05scabiosa2  森雅美さんが創造する幻想の花。これはScabiosa、辞書によるとマツムシソウだそうな。そう言われれば花びらの形も、たしかにマツムシソウだ。しかし森さんは私が思い浮かべた薄紫色のマツムシソウを写そうとしたのではない。あくまでも想像力で創造した、この世のものではない美しい花。森雅美がいなければこの世に存在しなかったこれら花シリーズにおいては、彼は創造主=神なのだ。
 作家は作り出した作品世界における神。この関係は美術に限らず、音楽でも、文学でも、全ての領域であてはまる真理です。クリエイトとはそういうことだからです。近代写真技法が生まれて170年ほど。事実を正確に記録するのが役目だと考えられてきた写真が、やっとアートの仲間入りをするまでに進化してきました。リアリティという呪縛から開放された写真アーティストが、評価を高める時代がきたことを喜ばしく思います。

ギャラリーPAXREX
写真をアートに…3人の流儀
10月2日(土)~10月17日(日)
11:00~19:00  水曜定休 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 9日 (土)

世界で通じる志賀伸子のユーモア

Photo_8   志賀伸子さんは東京はもちろんチェコ、ベトナム、アルゼンチンなどでも展覧会を開催し、評判を呼んだ「菜園」シリーズ。身近な野菜を素材にして、ユーモラスに造形したものを撮影しています。たとえば、もろこし母。トウモロコシの皮をむいてヒゲも利用し、まるで歳をとったお母さんがひざ掛けをしてロッキングチェアでうつらうつらしている風情じゃありませんか。頭には花か何かが差し込んである。そこらにある野菜が、いまやほほえましい愛の対象に昇華しています。
 でもトウモロコシを見てこんな妄想を浮かべるなんて、普通じゃありませんよね。また、その妄想を作品にしてしまうところが志賀さんの作家としてのすごいところ。アルチンボルトはこんな妄想を絵筆で表現しましたが、カメラでやるところがオモシロイ。というのも絵画では想像でどうとでも描けるが、そこに在るものしか写らない写真では、そう見えるように作り込まなければならないからです。写真が持つそんなリアリティを前提とするからこそ、見る側が感じるギャップが大きく、よりおもしろい。一般的な常識である写真のリアリティを逆手に取る、これが写真をアートにする、これから向かうべき大きな方向性のひとつだと思います。

ギャラリーPAXREX
写真をアートに…3人の流儀
10月2日(土)~10月17日(日)
11:00~19:00  水曜定休

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 7日 (木)

フランス額装作家・向井理依子さんの展覧会

Photo_2  あらあ〜、こんなところにPAXREXの天使さまが! 見えます? 白一色のファサードで、祈りを捧げる天使さまのお姿。実はこの天使カードは、2007年ギャラリーPAXREXの「20人の天使展」の時に、1枚500円で販売していたもの。フランス額装作家・向井さんの手に掛かるとこんなにステキになっちゃうんだ。
「これを見た時、ときめいたんです。額装してみたいって」と、向井さんのうれしいコメント。
 現在ギャラリー6C(西宮市)で開催されている向井さんの個展にお伺いしました。 彼女には1月のPAXREX展覧会「仮面のカーニバル」にて作品の額装をお願いしたんですが、今回はご自身の個展。Photo_6
 額装、しかもフランス額装っていったい何? はい、アート作品を額装する事です。おいおい、けいママ、説明になってない。う〜ん、でもあなたも作品を見れば納得しますよ、きっと。
 大事な人の写真、何処かでもらったハガキ、何故か心惹かれる小さな鍵・・・。それに額装という、言わばおうちを与えてあげる。その子にピッタリマッチのおうちであればあるほど「うわあ、うれしい!」って輝きを増すのは当然のことでしょ?
 たとえば古い切手! 引き出しの中で迷子になりそうな小さなモノを真ん中に据え、マットのカットから、色付けから、全てが彼女の手作業。Photo_4 さまざまな行程を経て切手はオブジェに、アート作品に。
 「ビビッと来たモノにしか額装のアイデアは浮かばない」と言う向井さんですが、そのビビッを作品創りに繋げていく情熱は半端じゃありません。よくもまあ、これほど作品とピッタリとした色の布や紙や素材が見つかる・・・のではなく、見つけるんですから!
 彼女がとてつもない好奇心と高い美意識でもって日常を過ごし、鋭い感度のアンテナを張り巡らしているのは言うまでもありません。そしてもちろん、浮かんだデザインを形にして行く技術力。本場フランスで修行を積んだ、筋金入りの腕前です。
 今週いっぱいの開催ですからお早めにお出かけ下さいね。また「私も額装をしてみたいな」って方、向井さんのサイトにアクセスをして見て下さい。教室も開催されています。Photo_5
art d'encadrement
Rieko Mukai Exposition(向井理依子 展覧会)
10月10日(日曜日)まで
火〜金曜日13:00〜20:00
土・日曜日11:00〜18:00
galerie 6C(ギャラリー6C)
〒662-0075 西宮市南越木岩町9-5パルレ苦楽園3F
Tel 0798-61-6131
 
フランス額装作家・向井理依子さんのサイトはこちらからどうぞ
http://cadre.exblog.jp/

 
 
 

 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 5日 (火)

展覧会「PECHU UCHUU」ペチュ・ウチュウ開幕

Cpudm_2  PECHUさんの展覧会を大阪でやっています。タイトルは「PECHU UCHUU」ペチュ・ウチュウ。
 0,3㎜の極細ボールペン・パイロットハイテックCから生み出される彼女のモノクロの作品群。それらを「宇宙シリーズ」と命名したのは2年前の事。PAXREX・オーナーとPECHUさんとの話し合いの中から生まれた名前です。Cpu
 あれから2年、たくさんの方々から賞賛を浴びた「宇宙シリーズ」。実は今回の会場であるCPUギャラリーのオーナーも、この作品に一目惚れして下さったお一人。
 この秋、ご自身経営のデザイン事務所の一角がギャラリーとしてスタートするんですが、そのオープニングを飾ることになったのが「PECHU UCHUU」というわけ。
 それにしてもさすが生え抜きのデザイン集団! このネーミングのうまさ! PECHUのなかにUCHUUが、あるいはUCHUUの中にPECHUが隠れていた。2年もの間「宇宙シリーズ」を眺めて来たけど、ローマ字表記のこの美しさに気付かなかったわあ〜。
Cpu_2  そして制作していただいたDMのかっこよさにも脱帽です! 実は他にも提案して頂いた候補がいっぱいあって、どれも素晴らしくて、ボツにするのがもったいなくて、PECHUさんもPAXREXオーナーもかなり悩んだんですよ。
 設営にお伺いした日、CPUスタッフの皆さんが、テキパキと作業して下さる中で、けいママは感無量。アーティスト・PECHUから生まれた「宇宙」は「UCHUU」となり、人々の驚きと感動の中で深く、静かに、そして確実に広がりつつあるんですから。うれしいなあ〜、有り難いなあ〜とただ突っ立ったままのけいママ。要するに役に立ちません。皆さんがテキパキと設営して下さいますから。Cpu_3
 それにしてもほんにカフェのようなギャラリーです。うつぼ公園の緑の借景を取り入れた大きな窓。白で統一されたスタイリッシュな空間には、バキッと存在感のある長テーブルとモダンなオープンキッチン。照明器具、コーヒーメーカー、グラス一つにも現れる、妥協を許さないモノへのこだわり。 
 PECHU作品がいかに高い美意識の空間に迎え入れられたのか、どうか多くの方々が「PECHU UCHUU」の空間を体験して下さいますように。そして感じた想いをまた誰かに、伝えて下さいますように。

展覧会「PECHU UCHUU」ペチュ・ウチュウ
10月4日(月)〜10月16日(土)
11:00〜18;00(日曜定休)

CPU GALLERY
〒550-0003 大阪市西区京町堀1-14-32 セイケンビル1F
Tel 06-4803-6090
地下鉄四ツ橋線「肥後橋」「本町」より徒歩5分
うつぼ公園の北側の道沿いです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 3日 (日)

「写真をアートに」展、スタート

 「瞬間を記録する」のがいい写真の必須条件だった。と過去形で書くのは、確かに最近まではそう信じられていたからです。アートの世界で絵画とは違う写真独自の地位を確立するために…。しかし近代写真技術が生まれて170年。カメラは特殊な機械ではなく、誰でも使える道具になりました。いまは小学生がケータイで傑作を撮る時代です。「瞬間を記録する」のがいい写真なら、決定的瞬間にその場に居るかどうか、これこそが重要になる。ロバート・キャパがそうであるように。
Photo_3   「記録性」は写真が持つ大きな力には違いないが、いまPAXREXでスタートした『写真をアートに…3人の流儀』展で取り上げるのは、写真のもう一つの力=「表現力」です。◎野菜を素材に造形し、独特のユーモア感覚を発揮する…志賀伸子。◎銅や鉄のさびを活用し8×10で永遠の時間を凝縮した…中田明。◎ネガフィルムとカラーフィルターを駆使した…森雅美。
 絵筆のように、カメラを道具として使いこなして自在にイメージを創造。3者3用の方法論で産み出された独創的なスタイルは、従来の写真の枠をはるかに超えた新しいアートの可能性を感じさせます。しかもその作品は、絵画では決して表現できない写真ならではの芸術表現になっているのです。

ギャラリーPAXREX
写真をアートに…3人の流儀
10月2日(土)~10月17日(日)
11:00~19:00  水曜定休

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »