信州ながわの"栄町的クラフトショップ”
信州の山深く、のどかな集落ながわに、一軒だけあったスーパーマーケットが店終いして久しいです。と、今回その前を車で通ってみたら何と!おしゃれな看板に遭遇。
「craftshop・solnte」? 滅多に若者に出会えないこの辺りで、この横文字は大丈夫なんだろか?と、訪ねてみました。 店内にはお盆や箸置きなどの木製品、あるいは陶器など・・・。「ええっ!栄町のお店みたい! こ、こんな田舎に栄町が!(ながわの皆さん、ごめんなさい)」と心底驚いてしまったけいママは、店の若きオーナーを質問攻め。
「この店名は?」
「ええ、天然木の特長は環境や年数と共に“反り”が生じることなんです。この味わいを大切にモノを作りたいなって。僕は新潟出身なんでその方言から“反るんて(solnte)”って名付けました」。うわあ、いいネーミングだ。これだけでオーナーのモノ創りへの優しさとセンスを感じる。 「1階はさまざまな作家さんの作品を扱うクラフトショップなんですが、2階に自作の家具を展示していますので、よかったら」と、いうお誘いを受けて仕事場を抜け、上がってみますと、これまたガア〜ン! 北欧アンティーク風な中にも、独自な和のテイストを取り入れた家具類が出迎えてくれました。
オーダーを受けて制作されたという机は引き出しの部分がユニーク。「お子さんがプリント類を整理しやすいようにと。うちのテーブルをご覧になってあんな風にと、ご依頼を受けました」。
なるほど、家具は見かけプラス使いよさ。椅子の高さ、生活様式など北欧風をそのまま持ってきてはいかんて。 ここのオーナーと奥様は、その家具がしっくり馴染む空間と、そこに暮らす人への思いやりを頭に置いて家具創りをするんて。そして日々を重ねて使い込んで、長い年月の中で木はソルンテ(solnte)。
窓から見える山々の緑はまるで1枚の絵のよう。秋の気配を感じる風が入り込み、おだやかな時間が流れました。 そっかあ〜、スーパーマーケットが木の工房に変身とは!意外な展開でした。そのうちモノ創りを目指す若きクリエーターたちが、どんどんながわに集まって来たりして・・・。そう話すとオーナーからまたまた意外な話が!
「お隣の藪原にイタリアンの店が出来たんですけど、ご存知ですか?」 え、ええっ!蕎麦屋でなくてイタリアン? そんなそばにイタリアン?
と、これまた急きょ出掛ける事になりました。次回は蕎麦畑に出現した絶品イタリアンのお店をご紹介。フウ〜、やるなあ信州ながわ・・・。
craft shop solnte (ソルンテ)shimada-kagu
〒390-1611 松本市奈川990-22
Tel&Fax 0263-79-2883
営業時間などは、ホームページでご確認下さい。
※ギャラリーPAXREX今後の展覧会予定
志賀伸子 中田明 森雅美
「写真をアートに…3人の流儀」展
2010年10月2日[土]~10月17日[日]
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