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2010年6月12日 (土)

トルコ・洞窟住居訪問記

Photo_8   10日間のトルコ・パックツアー、来る日も来る日もバスで走って、何と走行距離は約2,500km! 広い国なんですねえ〜。
 そこでひろパパ、けいママが出会った風景、感じた事を勝手気ままに不定期に、何度かお伝えしていきたいと思っています。よろしくお付き合いくださいませ。

 まずはカッパドキア! 奇岩が連なるこれぞ世界遺産の景観は、ご存知の方も多いと思います。今回のツアーでは、そんな洞窟住居に今も暮らす一般のご家庭を訪問する事が出来ました。
 門の前で我々一行をにこやかに出迎えてくださった女主人。お孫さんを含めて三世帯が住んでおられるそうです。Photo_9 で、中にお邪魔すると・・・ トルコでも靴を脱ぐんですね。玄関の上がり口には立派なじゅうたんの織り機がどん!  そして家の中はあっちもこっちもじゅうたんだらけ。そっかあ〜、やはり日本の畳に相当するモノなんですね。
 階段を上がって、いきなり目に飛び込んできたアーチ型の空間。そうです、ここは洞窟、洞窟住居。太古の昔から人は、岩を彫ってこの地方に住んだんですね。それは夏涼しく、冬温かいまさに理にかなった住まい。Photo_10
 窓の外には、見事な迫力満点、唯一無二の奇景と真っ青な青空が広がります。気の遠くなる様な時の流れの中で、奇岩は少しずつ姿を変え、もちろん今も刻一刻と変化して行きます。
 だけど変わらないものがある。受け継がれて来た住居に手織りのじゅうたんを敷き詰めて、人々は寄り添って語り、笑い、そこに流れる空気を共有する。我が家を愛しむ気持ちと、暖かな家族愛。お互いがお互いを見守り、慈しむ日々。Photo_11
 もちろん、ここは全てにおいて快適そのものの住まいでは無いでしょう。水道やガスは? 近所にスーパーは? ネット環境は? 言い出したたらきっと止まらない。でも快適さばかりを求めると、きっと何かを失う・・・ そんなことをしみじみ感じさせてくれた洞窟住居。
 女主人に振る舞っていただいたチャイを飲んでいると、外からお祈りのコーランが聞こえてきました。お互いに「良い一日を。Photo_12 よい時間を」。つかの間の旅人と、世界遺産の町に暮らす人々との触れ合いタイムは、ほんの僅かではありましたが、楽しいひとときでした。
 で、もってその後は、じゅうたん工場見学! この模様はまた後日お伝えしますね。
 
 さて本日からPAXREXでは展覧会「ヨーロッパの光」がスタートしました。まあるい地球のつながった世界。でも海を超えて、そこにはどんな光が溢れているんだろ?美しいトルコの写真もご覧頂けますよ。ぜひ!

ギャラリーPAXREX
小林鷹、マルコ・マイアンティ、赤松章
写真展「ヨーロッパの光」
2010年6月12日(土)~7月13日(火)
11:00~19:00 水曜定休

 

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