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2010年5月 4日 (火)

フレームも銅で手作り、中田明写真展。

Photo  銅を錆びさせて緑青が浮かびあがったフレーム。神社の屋根や銅像で見かける、あの明るいグリーンと赤茶色のまだらが美しい。銅の薄板に薬剤を塗って酸化を早め、程よいところまで錆びさせると、その状態で錆びの進行を止める薬剤を塗って、カタチを整えて額にするそうです。だからひとつひとつ表情が違う。というか、同じ錆び具合のフレームは2つとできない。
 これだけ強烈な個性があるフレーム、中に入れる作品も生半可なものなら負けてしまう。中田明さんはこれに8×10のコンタクトを入れている。被写体の質感までリアルに再現するチョー緻密なプリント。写っているのは銅の粉を天ぷらの衣のようにまとって錆びさせたキヌサヤや、長い時間をかけてしなびたニンジンや菜の花。化石のようなオウムガイや黄色くなってしまったスダチなどなど。
Photo_2  滅びゆく物質や生命が持つ独特の美学と、時の流れを強く感じさせる密度の濃い造形性が、強烈なフレームと真っ向勝負をして相乗効果でより魅力的な作品になっている。フレームも作品の一部、あるいは内外一体となった作品と言えるかもしれない。中田さんにしか表現できない世界観を表すには、この銅を腐食させた手造りフレームは必須なのでしょうね。
 銅版のフレームも8×10の密着プリントも、画像や言葉の説明ではとうてい魅力をお伝えできません。PAXREXで現物をご覧になって、その圧倒的な存在感に触れてみてください。

ギャラリーPAXREX
中田 明 写真展「彩色菜図」
4月23日(土)~5月23日(日)
11時~19時 水曜定休

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