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2010年3月 9日 (火)

それぞれの桜

小林鷹さんの「さくら」  フォトグラファー・小林鷹さんの作品「さくら」は、まるで絵のよう。「ホントにこれが写真?」と、皆さんが目を丸くされます。
 紛れもなく絵ではなく写真です。さくらの枝をスタジオに持ち込んでの撮影。「撮ってる最中にもハラハラと花が散って・・・ 時間との勝負です」と、鷹さん。バックの淡い色合いの風景は、撮影前に予め鷹さんがカンヴァスに水彩で描いて準備されているもの。背景と共に一発で撮られる作品は手漉き和紙にプリントされるため、より絵画的に見えるというわけです。
 こともなげに「種明かし」をしてくださる鷹さんですが、この独自の手法に辿り着くまでに、どれほどの熱意と試行錯誤があったことでしょう。そこはみじんも見せないところがプロですね。現在開催中の「ニッポンテキ」展で、その優美なさくらをご覧いただけます。
本田かなさんの桜  一方フォトフラファー・本田かなさんが撮った桜はこれまた不思議。自身がカメラでもって捉えた桜の美を、細い短冊状に切断! そしてタテヨコに編むという手法から生まれた作品です。
 3月13日からギャラリーPAXREXで始まる本田かな写真展「狼と桜」。すでにDMを手にして下さった方もいらっしゃいますが、じっと目を近づけて見て下さいな。「そう言えば、編まれたような後が・・・」。
 この手法で数々の作品を文字通り編み出して来られた本田かなさん。一昨年だったでしょうか。彼女の作品展に訪れたひろパパが一目惚れ。「ぜひ、PAXREXで展覧会を」と、ラブコールを送りました。
 結果本田さんは、題材を桜にと提案。去年の春はひたすら桜を撮影。それはまるで飢えた狼が獲物を狙うかのように、うろついて探し集めた美の断片。そしてその後はひたすら編んで、編んで・・・。まもなくお披露目を迎えます。
 超一流のフォトグラファーたちが捉える桜は、これほどまでに違う表現であって、それぞれにプロであるところの確固たる潔さと、高い美意識をいやというほど見せつけてくれます。
 「ああ、桜か・・・」。その後は言葉にならない。それほどまでに我々日本人の心に根付く、愛すべき花を愛でる季節が、まもなく訪れますね。

ギャラリーPAXREX展覧会情報

http://www.paxrex.jp/info/

※けいママからのチョーお勧め!桜見物情報
毎年神戸市立王寺動物園で開催される「夜桜通り抜け」
よければ昨年の記事も覗いて見て下さいね。

http://paxrex.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-21b9.html

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