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2010年3月

2010年3月30日 (火)

PECHUさんの展覧会を開催中です

 ただ今神戸のギャラリー「アート◯美空間Saga」にて、PECHUさんの展覧会を開催中です。タイトルは「0.3㎜の奇跡」。彼女のライフワーク的シリーズである「宇宙」と、今回3度目のお披露目となる「あるふぁべっと」を、同時にご覧いただけます。
 最近新聞やテレビなどメディアにも大きく取り上げられ、新進アーティストとしての活躍著しいPECHUさん。「ああ、テレビで見たけど、作品は見た事ないな」って方も多いはず。この機会にぜひご覧くださいな。まさにそれは「0.3㎜の奇跡」ですから。
「アート◯美空間Saga」にて  初日の25日にお邪魔したけいママ。Sagaオーナーさんの展示方法に、思わずポカ〜ン。初お目見えとなったPAXREXでは文字通りAからZと、あるふぁべっとたちはお行儀よく整列していましたが、今回は何と色別です! PAXREXの展覧会の際に、PECHU作品に一目惚れして「ぜひ、うちで展覧会を!」とラブコールを送ってくださったSagaのオーナーさん。青系のあるふぁべっとたち さすが作品の素晴らしさが生きるよう、見事なPECHUワールドを作ってくださいました。
 CやDやSなど青系のあるふぁべっとたち。集めてみるとディープであったり、クリアーであったり、そのトーンの微妙な違いがよく分かります。華やかな赤いトーンの淑女たち。はたまた爽やかな風を送り込む緑のトーンの妖精たち。色が重ならないようにとAから順番に制作したPECHUさんですが、今回の展示のおかげで、また新鮮な驚きと共に自身の作品と向かい合ったようです。
「宇宙」   さてこのギャラリーの大きな特長は、光降り注ぐ明るい空間と、壁で遮られたダークな闇の空間の2つにセパレートされている事。光の「あるふぁべっと」に対して、闇に陣取った「宇宙」。そこにもオーナーの、びっくり仰天の発想がありました。
 作品の一つ「いのち」が乗っかってる台。にょきっと棒が突き出て、それこそどこかの異星人を思わせますが、実は椅子をひっくり返したもの。この作品は人によって「胎児に見える」とか、いや心臓に、いや花の種に・・・ と実にさまざまな見方があるんですが、この展示方法のおかげで、さらに深いインスピレーションをお客様に与えてくれることでしょう。ほの暗い空間に それこそ神秘の宇宙を思わせるほの暗い空間には「いでんし」「えいえん」そしてPECHU風「さくら」と、見れば見るほどため息が出る作品たちが、ひっそりと息をひそめるかのように、あなたとの対面を待っています。どうぞ何度も見たとおっしゃるあなたも、浸るようにPECHU作品を味わってください。

PECHU作品展「0.3㎜の奇跡」
3月25日(木)〜4月6日(火)
11:00〜19:00(最終日15:00まで)
アート◯美空間Saga
神戸市中央区市も山手通2-13-18観音ビル1F
Tel&Fax 078-321-3312

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2010年3月27日 (土)

アバターも真っ青!超絶立体感

幅80cm×高さ160cmの作品本田かな作品の素晴らしさを、うまく言葉で伝える文章力がないのがもどかしい。でもそれはいいアートの条件かもしれません。作家の意図がすぐにわかるような単純な作品は面白くないでしょ、すぐに飽きてしまう。
 写真を編む、という独自の技法。様々な見方ができ、見る人それぞれが思い思いに楽しめ、見るたびに新しい発見があるユニークな表現。夢と現のはざまに浮かび上がる不思議なイメージ。「立体感」というキーワードで見てみましょう。
 幅80cm×高さ160cmの作品を2つ展示しています。どちらも12点ぐらいの写真を使って構成しているそうです。これを見ていると、自分の体が宙に浮いて揺らめいているような妙な感覚に包まれる。神になって下界を見下ろしている、あるいは天上の街へ吸い上げられてゆく、そんな感じ。えっ、アタマどうかしてるんじゃないの、桜に囲まれているせいで。いやあ、ごもっとも。いずれのイメージも普通じゃないですよね。でも私は寝ぼけているわけでもないし、神秘主義者でもない。3Dのアバターも真っ青、ホントにものすごい「立体感」で迫ってくるのです。ものすごい「立体感」なのです
 10mm幅に切った写真をタテ・ヨコに編んでいくのだから、当然印画紙1枚ぶんの凹凸はある。でも、そんなものじゃない。「白、黒、グレーの絵の具を思いっきり厚く塗り重ねたみたい」とおっしゃった方もいます。「何十メートル先まで奥行きがある」と言う方も。で、なぜそんな見え方をするのか、ちょっと考えて見ました。切り抜いて合成しただけなら、絶対にこんな見え方はしないから。
 (理由その1) 使われている写真は撮影したアングルもさまざま、上下を逆に使った写真もある。 (理由その2) 短冊状に切られた印画紙のエッジが、規則的に白く並んで見える。 (理由その3) すべての要素はモノクロームの四角いトーンの明暗でできている。 (理由その4) 細く切って編んでいくため微妙なズレやユガミがあらわれる。 (理由その5) 画面のあらゆるところを埋め尽くす「さくら」には人を惑わす魔力がある。
 いくら考えてみても、よくわからない。本田さん自身の言葉によると「編んでゆくごとに現れる細かな四角いトーンは、分子が結晶するように、私が創造する世界を構成してゆく」そうだ。いろいろな要素が複雑にからみ合って化学反応を起こし、まるで錬金術のような効果を産み出しているのでしょうね。
 文章で読んだり画像で見たりしたものと現物との印象がこんなに違う作品も珍しい。もちろん良い方にね。これはもうPAXREXで見ていただくほかはないと思います。

ギャラリーPAXREX
本田かな写真展 「狼と桜」
3月13日(土)~4月18日(日)
11:00~19:00 水曜定休

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2010年3月24日 (水)

“県美”近くのオススメランチ

JICA食堂のエスニックランチ 神戸を代表するアートスポットの一つ、兵庫県立美術館。展覧会に行ったら、ちょっとだけ足をのばして近くにあるJICAビルへ(青年海外協力隊で有名なジャイカね)。一階のJICA食堂は、誰もが利用出来るチョー穴場なのです!
 日替わりのセットやヴェジタリアン向け麺、丼ものなどメニューが豊富で、しかも驚くほどリーズナブル。訪れたこの日は月替わりのエスニック料理「チュニジア料理」をいただきました。
今月は「チュニジア」 ふ〜ん、チュニジアってどこ?そうですね。まずはそこから少しお勉強・・・ 北アフリカですよ。地中海を挟んで、対岸はスペイン。そう言えばバルセロナに嫁いだ友人が「新婚旅行先として、一番メジャーなの」と、チュニジアに行ってましたっけ。
 で、けいママも行った気分で、チュニジア料理。鶏肉と野菜の煮込みをクスクスにかけていただきます。とてもあっさり味で食べやすい。チュニジア料理に欠かせないとされる、激辛の調味料ハリッサを少しだけ添えるとこれまた美味しくて、食べ終わる頃には訪れた事もないこの国を、ずいぶん身近に感じました。食文化を知るって、そういう事でしょうか。
 3/15まで人気投票が開催されていました テーブルに置かれたメニューの説明は、日本語、英語、そしてアラビア語。何だかミミズの這ってるような不思議な文字を、じ〜っと見つめながら食後のコーヒーを。セルフでお変わり自由で、トータル700円! しかも異国体験気分まで味わえちゃう。
 この日は週末で人影はまばらでしたが、普段のランチタイムはまさに海外からの研修生、またこの辺りで働く各国の方々など「日本と違うんかいな、ここは!」と錯覚するくらい外国人の方々ばかり。
 世界は広い。食文化はさまざま。特定のものを食べない国だってある・・・ だから肉じゃがのようなこてこての和食だって、この食堂ではハラル(イスラム教徒向けの食事)が用意されていたりする。多くの諸外国と海を隔てたこの島国で暮らす我々は、ともすれば世界の食の違いを忘れがち。だからこそ、いいじゃないか、JICA食堂。
 栄えある1位に輝いたのはタイ料理 4月は、投票で選ばれた人気メニューが登場のようです。栄えある1位に輝いたのはタイ料理。ハンガリーとかなり競った末の栄冠。タイの皆さん、おめでとう。敬意を表してこれまた、食べに来なくてはいけません。

JICA兵庫
〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2 
Tel:078-261-0341(代表)
Fax:078-261-0342
11:30〜14:00
17:30〜21:00
※各終了30分前ラストオーダー

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2010年3月21日 (日)

写真を編む?!本田かなのフォトクロス

 本田かなさんの作品制作は、とてもユニークだ。印画紙にプリントした写真を幅7mmの細い短冊状に切り、それをタテ糸ヨコ糸のように編み込んでいく。彼女はその独自の手法を「フォトクロス」と呼んでいる。
「フォトクロス」 彼女自身が「フォトクロス」について書いている文をご紹介しましょう。“カメラは、実際に在る物事をフィルムに写し込む。そうやって集めてきた様々なモチーフを、私は組み合わせ、混ぜ込んで、現実には見ることができない光景を創ることが好きだ。混合することによって生じるユガミやズレは、私を心の中の情景に連れて行ってくれるように思える。印画紙を切り、編んでゆくごとに現れる細かな四角いトーンは分子が結晶するように、私が創造する世界を構成してゆく。”
すべて1点もののアート作品  彼女にとって実在する物事とは、目に見え、手で触れられる現実世界にあるのではなく、心の中にこそリアルに存在するのだろう。そして気の遠くなるほど時間がかかる「写真を編む」と言う作業は、現実の世界と、彼女の内なる美的宇宙との間に横たわるギャップをうずめ、新しいイメージの橋を架ける行為かもしれない。
 このよう生み出される本田かなさんの作品は、写真でありながらすべて1点もののアート作品です。写真は普通ネガがあり、複製が出来る芸術なのに、面白いでしょ! それは編む工程に込められた彼女の思考の流れと手わざの痕跡は、二度と再現できないから。PAXREXでぜひ実物をご覧ください。

ギャラリーPAXREX
本田かな写真展 「狼と桜」
3月13日(土)~4月18日(日)
11:00~19:00  水曜定休

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2010年3月18日 (木)

RAI CAFE のカレー

栄町ビルディングのRAI CAFE  ギャラリーPAXREXの前を乙仲(おつなか)通りと申します。神戸港がにぎわった頃に海運業者などが入居していたレトロなビルが今も点在。中でも「栄町ビルディング」は、そのシンボル的存在です。
 古びた階段を上っていくと、小さな雑貨店や洋服屋さん・・・。そして2Fにはひっそりと息をひそめるように「RAI CAFE」があります。窓際に面したカウンター席。調和のとれたインテリア。ぬくもりのある空間。そしてこれぞ栄町!どんぴしゃ!って思うのが、このカフェのオーナーさんです。
RAI CAFE のカレー  けいママが初めてこのカフェを訪れたのは、昨年の改装前のもっと前。ところがそんな気がしないんですね。扉を開けて入って来るお客を何の気負いもなく迎え入れる。お人柄そのものが、このカフェの居心地のよさを物語ってくれます。
 この日は名物のカレーをオーダー。口の中でとろけそうなチキンと、じんわりした控えめな辛さが絶品です。サラダのドレッシングは、クリーミーなソースにナッツ類が混ぜてあって、もっと食べたいとくせになる美味しさ。着古したサリーをリメイクした布 オーナーはかつて世界中を旅しておられたようで、スパイスには精通されているよう。
 と、お腹も脹らんで食後のチャイをすすりながら、店内をよくよく見渡せばかなり混沌とした雑貨が並んでいます。無造作に積まれた古布は、着古したサリーをリメイクしたもの。日本の刺し子、欧米のキルトのように、人々に伝わっていくモノ創り、そこに込められたモノを大切にする心は、万国共通なんですね。Raicafe_5
 またオーナーが最近買い付けに行かれたのはフランス。いかにもそれっぽいガラス食器の他に、棚には十字架、そして入口付近にはマリア像。今回のモノ探しテーマが“宗教”だったと伺って納得しました。それにしてもオーナーに見出され海を渡ったマリア様。まさか安住の地がアジア圏の小さな港町のカフェだったとは、お釈迦様でも気がつくめえ〜・・・って、入口付近にはマリア像 不思議な世界観を感じるカフェ。
 それはたぶん、この空間の主がブレる事なく自分の好きなモノ、好きな事を追求して行く結果生まれたものなんですね。次回はスイーツを食べに来ます。もちろんゆっくり時間がある時に。

RAI CAFE
神戸市中央区栄町通3-1-7栄町ビルディング208
Tel 078-331-6228
12:00~21:00(ラストオーダー20:00)
定休日 木曜日
 
 

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2010年3月15日 (月)

「狼と桜」がPAXREXにやって来た

本田かな写真展 「狼と桜」  獲物を探す狼のように桜を撮った本田かなさんは、フォトクロスという独創的な作品を創る女性アーティストです。展覧会のために彼女が車に乗っけてPAXREXまで運んできた作品。大きいものは80×160cmと迫力満点。桜咲く町の風景が、編み込まれた写真の中から妖しげに浮かび上がります。
 よ~く見ると編地はランダムなんですね。規則的な市松模様ではない。ところが本田さんにお聞きしてみると、一応法則らしきものがあるんです。タテのラインは3マス以上跳ばさない。そうでないと浮き上がってしまうとか。フォトクロスという独創的な作品
 学生時代からすでにこの手法で作品を作り続けて来た本田さん。これはもう職人技? 勝手に手が動く? でもアート作品ですからね。制作途中でハタと手が止まる事も・・・・。そして同じ作品は二度と作らない。作れない。
 写真だけど一点もの。そして写真だけど、切断して編むという手作業が加わります。「今の時代、パソコンを駆使すれば、似たような作品になるんじゃないの?」と言われる事も多いそうです。
 だけど編む。ひたすら編む。そこに込められたものが何か。切断して編むという手作業が加わります それこそパソコンの画面でお伝えする事は出来ません。本田さんが撮った、編んだ桜を、やっとこの春PAXREXで愛でる。彼女の作品に魅せられたギャラリー店主にとって、待望の桜が咲きました。
 展覧会期間中に、きっと多くのお客様が彼女に質問されるでしょうね。「何故切って、編むんですか?」 「何故桜と牛乳瓶だったり、桜と魚だったり?」 観れば観るほど聞いてみたくなる作品かも知れません。でも観れば観るほど不思議な世界に引き込まれていく作品。一ヶ月の期間中、お客様と共にさまざまな発見をする事を楽しみにしたいと思います。

ギャラリーPAXREX
本田かな写真展 「狼と桜」
3月13日(土)~4月18日(日)
11:00~19:00 水曜定休

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2010年3月12日 (金)

「狼と桜」展、日本人の美意識を映す鏡

本田かな写真展「狼と桜」  天気予報で桜前線の話題が出るようになりました。今年は暖冬のおかげで少し早めでしょうか? 日本では「花」と言えば「桜」。 花見と言えば桜を愛でる宴をさすように、桜は花の代表です。これは平安時代からのようですね。なぜ西行は桜の下で死にたかったのか。太閤秀吉が栄華の頂点で催した花見で見たものは。戦争と結びついた散りゆく美学。大学受験ではサクかチルか一喜一憂。桜は古来より日本人の心を捉え、美意識の形成に深く関わってきました。そして時代の意識を映し出すシンボルとして、聖と俗、繁栄と死、相反するさまざまな役割を付与されながら、いまも特別な存在であり続ける。
 桜餅を食べたり、小学校でもらう「たいへんよくできました」のハンコも桜だったり。 寅さんの妹も「さくら」です。どれも梅ではダメなのだ、桜だからこそ私たちの気持ちが動く。うれしい、悲しい、つらい、面白い・・・いろんな想いが重層的に現れる桜。それも時代と共に変化する。個人個人でもそれぞれ違う。桜が内包するイメージの幅広さと可能性が、本田かなさんが今回の展覧会のテーマに選んだ理由でしょう。本田かな写真展「狼と桜」
 ギャラリーPAXREXでは、一足早く明日3月13日(土)からお花見が始まります。豪華絢爛に咲くか、滅びの美学が漂うか、はたまた飲めや歌えの大騒ぎとなるか。イメージの衝突とイメージの融合から、新たなイメージの創造を得意技とする、本田かなさんの21世紀の「桜」像。夢と現実のはざまに浮かび上がる不思議なイメージが満開です。

ギャラリーPAXREX
本田かな写真展 「狼と桜」
3月13日(土)~4月18日(日)
11:00~19:00 水曜定休

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2010年3月 9日 (火)

それぞれの桜

小林鷹さんの「さくら」  フォトグラファー・小林鷹さんの作品「さくら」は、まるで絵のよう。「ホントにこれが写真?」と、皆さんが目を丸くされます。
 紛れもなく絵ではなく写真です。さくらの枝をスタジオに持ち込んでの撮影。「撮ってる最中にもハラハラと花が散って・・・ 時間との勝負です」と、鷹さん。バックの淡い色合いの風景は、撮影前に予め鷹さんがカンヴァスに水彩で描いて準備されているもの。背景と共に一発で撮られる作品は手漉き和紙にプリントされるため、より絵画的に見えるというわけです。
 こともなげに「種明かし」をしてくださる鷹さんですが、この独自の手法に辿り着くまでに、どれほどの熱意と試行錯誤があったことでしょう。そこはみじんも見せないところがプロですね。現在開催中の「ニッポンテキ」展で、その優美なさくらをご覧いただけます。
本田かなさんの桜  一方フォトフラファー・本田かなさんが撮った桜はこれまた不思議。自身がカメラでもって捉えた桜の美を、細い短冊状に切断! そしてタテヨコに編むという手法から生まれた作品です。
 3月13日からギャラリーPAXREXで始まる本田かな写真展「狼と桜」。すでにDMを手にして下さった方もいらっしゃいますが、じっと目を近づけて見て下さいな。「そう言えば、編まれたような後が・・・」。
 この手法で数々の作品を文字通り編み出して来られた本田かなさん。一昨年だったでしょうか。彼女の作品展に訪れたひろパパが一目惚れ。「ぜひ、PAXREXで展覧会を」と、ラブコールを送りました。
 結果本田さんは、題材を桜にと提案。去年の春はひたすら桜を撮影。それはまるで飢えた狼が獲物を狙うかのように、うろついて探し集めた美の断片。そしてその後はひたすら編んで、編んで・・・。まもなくお披露目を迎えます。
 超一流のフォトグラファーたちが捉える桜は、これほどまでに違う表現であって、それぞれにプロであるところの確固たる潔さと、高い美意識をいやというほど見せつけてくれます。
 「ああ、桜か・・・」。その後は言葉にならない。それほどまでに我々日本人の心に根付く、愛すべき花を愛でる季節が、まもなく訪れますね。

ギャラリーPAXREX展覧会情報

http://www.paxrex.jp/info/

※けいママからのチョーお勧め!桜見物情報
毎年神戸市立王寺動物園で開催される「夜桜通り抜け」
よければ昨年の記事も覗いて見て下さいね。

http://paxrex.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-21b9.html

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2010年3月 6日 (土)

祝!藤井保さん 毎日デザイン賞

祝!藤井保さん 毎日デザイン賞 デザインの全分野において、この1年間で最も活躍した個人・団体を選ぶ「2009毎日デザイン賞」が、藤井保さんの「大気の陰影をとらえた一連の写真」に決まったそうです。おめでとうございます。「現代の水墨画を思わせる作品。オリジナリティが素晴らしい」との選考理由。過去の受賞者を見ると、三宅一生さん、安藤忠雄さん、和田誠さんなどそうそうたる顔ぶれです。
 選考委員の一人、グラフィックデザイナーの佐藤晃一氏の講評が、的確に藤井さんの作品性を表現しておられるので、少し長くなりますがその一部を引用させていただきます。この1年間で最も活躍した個人・団体を選ぶ「2009毎日デザイン賞」 「受賞した藤井保氏は広告写真家としてすでによく知られているが、昨年、深澤直人氏と共著で出版した『THE OUTLINE』において、深澤氏のデザインした家具やプロダクト製品を主な被写体として、ミニマリズムの高い精神性を写真として見事に表現した。これはシンプルきわまりない工業製品を凝視することで、見る者に物質の宇宙性を感じさせる。PAXREXで開催中の「ニッポンテキ」展 と同時に彼の画質は、例えば谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』や横山大観の『生々流転』を彷彿とさせ、はては日本のモノトーンの絵画史や禅的なものの伝統が、まさに今日生きている姿であることをありていに示している」。
 
いまPAXREXで開催中の「ニッポンテキ」展では、藤井保さん『カムイミンタラ』の中から冬山のシリーズを展示中です。カラー作品でありながら、水墨画の薄墨のような表現。余分な要素をそぎ落としたミニマルな美しさ。「ニッポンテキ」展 生身の人間が見る風景を超えた、まるで神が眺めるのはきっとこうだろうと思える大地と大気の原初の姿を見せてくれます。それは日本人の美意識に深く根ざした感覚でもある。PAXREXまで足を運んでいただけると、水墨画のようだ、と感じるのは見た目だけではなく、その高い精神性にこそあるのだと納得していただけるでしょう。

ギャラリーPAXREX「ニッポンテキ展」
2月25日(木)~3月9日(火)
11:00~19:00 水曜定休

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2010年3月 3日 (水)

不器用な鍋に捧ぐ愛

直径22㎝、ちょっと厚手のアルミ製の片手鍋 なべオタク・けいママがお届けするなべシリーズ、今回は前回の新顔と打って変わって、古いも古い!かれこれ30年以上前、けいママがお嫁に来る時持参したなべをご紹介します。
 直径22㎝、ちょっと厚手のアルミ製の片手鍋。レストランの厨房なんかにずらっと並んでいたりする、スタンダードなタイプです。嫁いだばかりの頃はシチューもカレーも、このなべで作っていました。うん?わりと小食だったんだろか?この大きさで間に合っていたんだ!
 そのうち家族が増えてこれじゃ無理になり、大きさもまた素材も違うなべたちが我がキッチンに仲間入り。この子の出番はどんどん減ってしまったのであります。
 ところがです!今もトマトソース作りの時には必ず登場。何でだろ?他のなべで作って見たことはあるんですが、どうも様子が違う。味が違う。
 トマトソース作りの時には必ず登場で、気が付いたこと。最初のニンニクの炒め具合、ソースが煮詰まっていく具合。それら一連の過程をこのなべの中で完結する作業として記憶しているんですね。火加減、トマトを加えるタイミング、水分の減り具合、それらは全てこのなべとけいママとの共同作業と言っても過言ではない・・・ と、言うわけでトマトソースが欠かせない我が家の食生活においては、結局それしか出番がなくてもポジションを与えられるこのなべ。
 ふ〜む、人間社会にもありがち?「おれってさ、これしか出来ないんだよな」。「そうさ、それでいいじゃないか!おまえにしか出来ない事なんだぞ、これは!」・・・ って。
 ではでは、トマトソースの作り方です。オリーブ油大さじ2〜4でつぶしたニンニク2片をゆっくり炒め、香りが移ったらトマトの水煮缶(400g)2缶を加え、弱火で30分位煮る。
 トマトソース専用ですたったこれだけ?あっ、はいこれだけ。でも何百回と作っていますよ。みそ汁はひどいもんだが、トマトソースだけは誇れる!傍らで不器用ななべがほほ笑んでおります。「あんたも同類じゃん?」

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