スタイリッシュなマルコの写真
現在ギャラリーPAXREXで開催中のマルコ・マイアンティの作品「仮面のカーニバル」は、カラフルでとても華やかです。でもこんなに色鮮やかなシリーズは、フォトグラファーマルコにとって、実はめずらしい。
「へええ〜、じゃあどんなんが多いの?」ってわけで、今日は昨年ヨーロッパで紹介された彼の作品をちょっとご紹介しましょう。
写真がアートとして、高い位置を築いているヨーロッパでは、企業の中にも優れた作品を積極的に見つけ出し、なおかつ自社製品に取り入れていこうという試みがあります。 ジーンズメーカーとして、広くその名を知られるLeeもまたその一つなんですね。Lee・Europe主催の「Make History」と名付けられた写真展。さまざまなアーティストの優秀作品が選ばれているのですが、その中にマルコの撮った一枚も仲間入り。他の作品と共に、ミラノ、ハンブルグ、ベルリン、アムステルダムの各都市を旅したようです。(入賞作品は、Tシャツの図柄として採用され、いずれLeeから販売されます。)
さらにGLAMOUR(グラムール)というオランダのファッション雑誌に、この展覧会の事が紹介され、そのページをドドンと飾ったのが、マルコの作品です。 いかにも活発そうな現代っ子がかっかと横断歩道を渡る・・・ちょっとケバい(失礼!)光るピンクの靴と縞模様のストリートとの組み合わせ。これは片時もカメラを離さない、マルコの会心のショットでしょうか? ちなみに撮影場所は大阪。ヨーロッパではありません。でも横文字に囲まれているせい? 何だかとても異国な感じ・・・。
彼の撮る写真は、それがお相撲さんであっても、日本の伝統的なお祭りであっても、ベタな和食であっても、やっぱり何かが違う。新鮮で驚かされる。イタリア人として日本の異文化に触れる時も、また故郷に戻ってカメラを構える時も、マルコ・マイアンティの溢れんばかりの好奇心は、スタイリッシュな一枚の作品となって、我々の前に現れます。
国の違い、言葉の違い、それらをひょうひょうと乗り越えて、写真アートの世界が広がっていく。そんな可能性を彼は感じさせてくれる。現代日本の写真がヨーロッパで、そしてヴェネツィアの写真が神戸でお披露目されて、人々を楽しませてくれているわけですものね。
マルコ・マイアンティ写真展
後援:在大阪イタリア総領事館
「仮面のカーニバル」
1月16日(土)~2月21日(日)
11:00~19:00 水曜定休
| 固定リンク
「アーティスト近況報告」カテゴリの記事
- テレビで紹介・PECHU作品(2010.08.23)
- PECHUさん、壁画に取り組む!(2010.08.10)
- 祝!藤井保さん 毎日デザイン賞(2010.03.06)
- スタイリッシュなマルコの写真(2010.02.09)
- マルコ&ユミの近況報告と、展覧会のお知らせ(2010.01.05)
「展覧会情報[2010]」カテゴリの記事
- 六甲山で「マッチラベル展」(2010.12.21)
- ポップな四葉のクローバー(2010.12.24)
- パワースポット下鴨神社の森にて(2010.12.19)
- 吾輩はネコにゃのら!(2010.12.13)
- 大阪で、PECHU「冬の金魚」展(2010.12.07)
コメント