向井理依子さんの額装はアートだ
いよいよヴェネツィアでは6日から仮面カーニバルが始まっています。ギャラリーPAXREXの展覧会もたけなわ。
今回マルコ・マイアンティの作品は26点。そのうちの3点を「フランス額装」にして展示、販売しています。はあ?フランス額装? 聞き慣れないこの言葉。でも要チェックですよ。
手がけて下さった向井理依子さんが、2月10日の産經新聞にご登場です。取材場所はギャラリーPAXREX。
「そもそもフランス額装とは何ですか?」
「フランス語のENCADREMENT(アンカードルモン)は枠を付ける、額縁に入れる事を意味します。絵やポストカード、版画、オブジェなどをより引き立たせるためのテクニックがフランス額装。作品の周りにおかれるマットを装飾し額とコーディネートすることによって、1点ものの額装作品となります」。なるほど!
けいママも大好きな、いかにもヴェネツィアらしい一枚の写真。夜明けを迎えた海に佇むモデルの、幻想的なワンシーンを際立たせる、まさにご本人もおっしゃる通り会心の作ですね。華やかさの中に潜むアンニュイな素顔・・・。仮面の下に隠されたその表情までをも連想してしまいます。 マットを囲む繊細で美しいラインは、もちろん向井さんご自身の手でカラス口で描かれたもの。ラビと言う伝統的な技法だそう。
ポルティコ(アーケード)でポーズを取るモデルの写真。さらにマットをポルティコ風に重ね合わせていく事で奥行きが広がり、まるで吸い込まれていきそう。しかも額縁の色を衣装に合わせる心憎い演出。こんなに難しい色もちゃんとマッチング出来るんですね。マルコも最初に見た時、大絶賛でした。
また自由自在な発想で布まで使っちゃう! きらびやかな衣装をまとい、扇子から顔を覗かせるゴージャスな夫人。向井さんは2種類の黒い布で縁取り、さらに光る織物をぐるりと配置する事によって、ゴージャスな雰囲気をさらにアピール。 シルバーの額縁も「こんなん、見た事ない!ステキ」と、お客様に大好評。
本場フランスで勉強を重ねられ、国家資格を取得して帰国。何と20以上のテクニックと筆記試験を見事クリアーなさったのです。
「それにしてもマニアックなお仕事ですよね? いったい何故? 途中で止めようとは思われなかったんですか?」「ええ、思わなかったですね」。記者の質問に、さらりと笑顔で答える向井さん。
フランス額装・・・。こりゃ、面白そうだ。そして奥が深そうだ。そう思う人がポツポツと現れるのが、きっと彼女の喜び。あなたもぜひご覧くださいな。フランス額装・イン・PAXREX
向井理依子さんのフランス額装のサイトはこちらからどうぞ
(アトリエでは教室も開かれています)
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コメント
友人が先週よりヴェネティアに出かけたのはそのようなお祭りがあったのですね~
納得いたしましたー
投稿: Ron | 2010年2月14日 (日) 22時57分
まあ!ヴェネツィアに行かれたのですか?

うらやましい
PAXREXに来てくださるお客様も
何人か行かれてますよ。
Ronさんにも、せめてPAXREXで
その雰囲気を味わって頂けるといいんですけどね
投稿: けいママ→Ronさんへ | 2010年2月15日 (月) 15時00分
うらやましいですね~
ヴェネツィア
ありがとうございます。
PAXREX独自の空間
なんどきでも 伺いたいものです
投稿: Ron | 2010年2月16日 (火) 22時46分
ホントに長い事、お会いしてませんね。
栄町付近に来られる事がありましたら
ぜひお立ち寄り下さいね
投稿: けいママ→Ronさんへ | 2010年2月17日 (水) 11時34分