「仮面のカーニバル」の始まり
イタリアの都市ヴェネツィア。千年以上の歴史を持つこの町は、今も車をシャットアウト。時に迷いながら路地裏を巡る度に、不思議な感覚が体中を包む。聞こえるのは人々の吐息?それは果たして現実?幻想と現実が交差する町。けれど鮮やかに自分を見つめさせてくれる町。
そんな町のお祭りが、人々を惹き付けないはずは無い・・・冬のヴェネツィアを彩る大イベント、仮面カーニバルには世界中から観光客が押し寄せます。そう、街全体がすっぽりと、遠い世界へタイムスリップ。人々はひたすら、わずらわしい日常生活を離れる事に酔いしれる。
そして夢の時間の後に思う。あれは現実?ホントに私はあそこに居て、美しい衣装をまとった人々とつかの間の時間を過ごしたのかしらん? イタリア人フォトグラファー、マルコ・マイアンティがほほ笑みながら言います。「さあね。でも僕の撮った写真をご覧よ。答えはここにあるよ」。
仮面で素顔を隠し、きらびやかな衣装をまとった人たち。確かに私は、目の覚めるような青いドレスをまとった、麗人の美しさに心を奪われた。遠く朝もやの煙る海を眺める、見知らぬ人の傍に立ち、その視線の先を共にのぞき見た。
星がまたたき、月が輝く中で、カーニバルと言う名の時間は流れ、やがて朝を迎え、それでも果てしない夢を見続けた。追い求めた。
さあ、夢の続きをあなたと。今年もまたカーニバルの季節はやって来た。今まさに遠い異国の、あの海上都市で繰り広げられているシーンを、マルコがあなたにお見せします。
神戸の小さなギャラリーにて。地下空間PAXREXにて『仮面のカーニバル』をご一緒に。
マルコ・マイアンティ写真展
後援:在大阪イタリア総領事館
「仮面のカーニバル」
1月16日(土)〜2月21日(日)
11:00〜19:00
(水曜定休)
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