09'K-ママ・グランプリ(アート編)
あっという間のアートな一年・・・まさか当ギャラリーで開催した展覧会の中から、K-ママ・グランプリを選ぶなんて事はしませんよ。自画自賛、手前味噌ですから・・・。
でも振り返ってみますと、素晴らしい作品をPAXREX に提供してくださったトップアーティストに、改めて感嘆したくなります。
3月の「ゲーテが見た植物園」。奥脇孝一氏がイタリア・パドヴァにある世界最古の植物園で撮影された一連の作品は、美しいゼラチンシルバーの素晴らしさを思う存分見せてくれました。 奥脇氏は今年『ディーター・ラムス』の図録撮影でニューヨークADC賞金賞を受賞。これほどのトップ・フォトグラファーが、ずっと関西を基盤に活動してくださっているのも嬉しい事です。
6月の「風姿」。長い歳月、蓮の花を追い続けた披田野昭治氏の個展は、ギャラリーのオープン当初から開催を熱望したPAXREXの夢の実現でもありました。もう一年、後もう一年と、納得が行くまで撮影を敢行された披田野さん。そのひたむきな情熱は、見る者を圧倒。 季節の移ろいの中で、黙々とその営みを続ける蓮の表情は、胸を打たずにはいられないほどの迫力がありました。
7月の「là」。現在超売れっ子フォトグラファーである泊昭雄氏の作品は、さすがにかっこよかった!世界各地の光を追った作品は、額装も目を見張るほどスタイリッシュ! 写真を愛する現在の若者たちが、こぞって彼を目標にするのも納得。
10月の「雅花」。森雅美氏が、産みの親である高名な歌人・雨宮雅子さんとコラボレートして出版された写真集「雅花」の出版記念を兼ねた展覧会。森氏独自の写真と、研ぎ澄まされた言葉が織りなす世界の深さは、 ただ美しいだけではない花たちの、魂の叫びまでをも感じさせてくれました。
そして11月の「あるふぁべっと」。 新進アーティストとして、各メディアが注目をし始めたPECHUさんの新作展。森雅美氏や披田野昭治氏、また奥脇孝一氏もこぞって彼女を応援してくださっています。
と、グランプリそっちのけで、うるうるしてしまったけいママ。PAXREXに足を運んでくださったあなたにこそグランプリを決めていただかないといけませんね。
一年の終わりに改めてPAXREXに込めた祈りを。PAXREXはラテン語で平和の王様を意味します。アートを愛する心があれば、人は戦争などしない。人々のそんな気持ちにこそグランプリを。みなさまどうかよいお年を。そして来年もよろしく。
●新年PAXREXの展覧会予定
マルコ・マイアンティ写真展
後援:在大阪イタリア総領事館
「仮面のカーニバル」
1月16日(土)〜2月21日(日)
11:00〜19:00
(水曜定休)
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