« 世界のいろんな北斎 | トップページ | 栄町のアンデルセンは“くつラボ”に »

2009年9月11日 (金)

感性価値創造ミュージアム・in・KOBE

感性価値創造ミュージアム・in・KOBE 作り手が感性豊かなモノ創りをすれば、感性豊かな購買者がこれに答えて「これ、凄い!欲しい!」と思う。な〜んだ、簡単な事じゃない?購買指数は上がって、経済低迷なんて吹っ飛ぶ?

 って簡単ではないんでしょうけど、結構感嘆しちゃう楽しいイベント『感性価値創造ミュージアム・in・KOBE』。主に西日本エリアで生まれた約60点の、感性豊かな製品はどれも観る価値十分です。

 キュービックフローター、ほ乳びん、せっけん、などなど多彩なプロダクト展示の中から、けいママがググッと来たモノをいくつかご紹介。まずはキュービックフローターと名付けられた、京都のパッケージ会社の開発商品。ワインもグラスも、まるで額縁に収まったアートのようでしょ?壊れやすいもの、複雑な形の梱包しづらいものを、まるで浮遊させるかのように空中で固定させた、遊び心溢れる発想に脱帽です。

 優しさいっぱいの製品もあります。何でこんな形をしているのか、ちょっと不思議に思うほ乳びん。赤ちゃんがベストの状態でミルクを飲めるよう、独自のカーブが付けられたのだそう。その結果ミルクはスムーズに食道に流れ、空気も飲みにくく、その上グッドデザインといい事尽くめ。

 また日本古来の伝統を大切にしながら、独創性と個性を追求したモノもたくさんあります。例えば藍色工房から生まれたせっけん。藍から抽出した成分を配合、ジャパン・ブルーと言われる美しい色あいは、しばらくはインテリアとして飾って置きたくなるほど美しい。

 頭ン中で、モノはこうあるべき、こうだ!なんて決めつけてはいけないんですね。再生古紙と再生樹脂からは、組み立て自由のシェルフが生まれ、伝統的な和柄が、靴やスカーフにとアレンジされる。確かに感性こそが価値あるモノを想像してゆく。

 美しいトイレタリーもミュージアムのガラス・ウインドーに収まるのが、年代物の壷や掛け軸、高貴な衣装であるとは限らない。たとえ照明器具やトイレタリーであっても、その機能的な美しいデザインに思わずうっとりです。
 この週末神戸に遊びに来られる方、トークショーなどのイベントもあって、会場はそぞろ歩きも楽しい4箇所に散らばっています。無料ですからね。是非!

|

« 世界のいろんな北斎 | トップページ | 栄町のアンデルセンは“くつラボ”に »

展覧会情報[2009]」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 感性価値創造ミュージアム・in・KOBE:

« 世界のいろんな北斎 | トップページ | 栄町のアンデルセンは“くつラボ”に »