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2009年7月20日 (月)

“奥脇スタジオ”訪問記

奥脇スタジオへ  PAXREX取り扱い作品の中でも、多くのファンを持つ奥脇孝一氏の『HANA』シリーズ。モノトーンのあのスタイリッシュな作品は、いったいどんな所で撮影されているのか、今日はちょっとスタジオ訪問に参りましょう。
 奥脇スタジオは、大阪市中央区淡路町の船場ビルディングの中にあります。このビルをご存知の方、きっと居られますよね? 船場ビルディングの中にあります 1925年(大正14年)にオフィスと住宅機能を併せ持つ、ユニークで革新的なビルとして誕生、数々の自然災害や戦火をくぐり抜け、今は登録有形文化財指定建物となっています。
 さあ、中に入りましょう。エントランスの緩やかなスロープは、トラックや荷馬車などを引き込むために必要だったとか。何と言ってもここは船場ですからね。吹き抜けのパティオ そして吹き抜けのパティオに足を踏み入れると、まるで空気が違う別世界が現れます。切り取られた空から届く風はやさしく、今しがた通って来たはずの町中の喧噪は何処へやら、身を包む静けさは訪れた者へのご褒美のよう。床に敷かれた木のレンガは熱気や騒音をふんわりと受け止め、同時に計算され尽くした建物の美を感じます。軒を連ねる小さなお店やオフィスの前をそっと抜け、目指す奥脇スタジオは左手奥。
 木枠のドアーをガラガラと・・・「散らかっていて恥ずかしいです」。ここが奥脇スタジオ とにこやかな笑みを浮かべて、奥脇夫人が入れてくださるコーヒーの香りを吸い込みながら思います。暮らす場所、時を刻んでゆく場所を選ぶ事は、どんなに大切かと。
 モダンなと称された建物が時を経て、レトロなと呼ばれるようになる。けれどそこに息づくピンと筋の通った美意識は少しも変わることなく、色あせる事なく存在し続ける。そしてそんな中に身を置くことによって、奥脇氏の研ぎ澄まされた感性は、鋭く、ぶれる事なくファインダーに向かうのです。『HANA』の新作、楽しみです
 階段を下りて地下に位置する撮影スタジオは、私が想像していたよりずっと小さなスペースでした。「狭いですけど、ライト一灯で撮るにはちょうどいいんですよ」。夫人のお話に耳を傾けながら、ここから生まれる『HANA』にぞくっと身震いがしました。
 この日はロケ撮影に出掛けられていた奥脇さん、20年以上に渡って撮り続けておられるライフワークの『HANA』、新作を拝見するのが楽しみです。
 
 

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コメント

あらららら。。
奥様の後ろ姿が・・・・・・。
素敵ですよね、この場所もここに息ずく植物も
そして何よりここを仕事場所に選ぶ意識も

環境って想像以上に感性に影響しますよね
だからこの場所を選び好む感性はすばらしいと思います

また、行きたくなりました
そんな思いにさせられるメッセージです

投稿: 三木写真舘 | 2009年7月20日 (月) 22時34分

三木写真館も同じく
あんなステキな空間だと、
きっと心からリラックスして、
いい写真が撮ってもらえると思います
光がさんさんと降り注いでいた写真館が
とっても懐かしいですわ

投稿: けいママ→三木写真館様 | 2009年7月21日 (火) 09時29分

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