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2009年7月

2009年7月29日 (水)

PECHU金魚が大阪に

大阪、ギャラリー箱/2でのPECHUペン画展 主に写真アートを扱うギャラリーPAXREX。そんな中でPECHU作品は異彩を放っています。28歳の女の子がボールペン一本で生み出す、いわゆるペン画ですから。
 昨年11月、PECHUさん自身にとっても初個展となった『宇宙と金魚と天使』で、初めてその作品をご覧いただいた方々の中に、大阪の“ギャラリー箱/2”のオーナー・廣田ご夫妻も居られました。「是非うちのギャラリーで展覧会を!」そうオファーを頂戴して、この度PECHU金魚達は神戸から大阪へ。
 ちょっとお天気が心配な昼下がりの日曜日に愛車Poloで作品納入です。ウイークデーはオフィス街として活気あるこの辺り。中でもカレー専門店「カシミール」は、昼時には大変な賑わいの人気店とやらで「うちの場所を説明するのに、カシミールの近くと説明すると、すぐに分かってもらえるんです」と、廣田さん。残念ながらこの日は定休日・・・そのうち食べに来なくちゃ!
付近には有名なカレー専門店「カシミール」などが さあ、程なく美しい白い壁にPECHU金魚達が掛けられました。会場に到着したPECHUさんは、静かにほんの少し口元に笑みを浮かべて、自身の作品に見入ります。それはPAXREXでの展覧会の折りにも、何度も目にした光景。自らこの世に送り出した金魚達と、テレパシーを交換し合っているかのように見えます。「またこの場所で、多くの人たちに観てもらえるね」。「そうだけど、あたしたちは金魚だもの。気ままに泳いでいればいいのよね?」。
 はいはい、何処に行ってもマイペースなPECHU金魚たち。ダイナミックで繊細、やさしそうでいて、ちょっとヤバい・・・。多くの人々を魅了するのは何故? その謎に是非あなたも迫ってみてくださいな。
 衝撃的なインスタレーション展の後を受けて、PECHUペン画展『金魚箱/2』がスタートです。
周辺には北浜駅から天満橋駅にかけて、カシミールの他にも美味しそうなお店や、小さなギャラリー、雑貨屋さんなどが点在しています! 高麗橋辺りの気まま散歩も楽しいですよ♪

ギャラリー箱/2
PECHUペン画展「金魚」
「金魚#1」 7月28日(火)〜8月8日(土)
「金魚#2」 8月18日(火)〜8月29日(土)
13:00〜18:00 日、月曜日 休み

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2009年7月26日 (日)

泊昭雄、はじめに光ありき

「honolulu 17:00」それぞれの国には固有の音がある。
それぞれの街には固有の匂いがある。
そして、それぞれの場所には固有の光がある。
世界を旅してその土地、その季節、その時刻にしかない
ただ一度きりの光を追い続ける写真家・泊昭雄。
タイトルの「la」はハワイ語で太陽、日を意味するそうだ。
自然光でその場の温度や湿度まで捉えてきた彼の表現スタイル、「yoron 11:00」
今回は一段と「陽の光」の存在が鮮明になっている。
しかも、ハワイ、沖縄、ベルギーなどで固有の光を追求しながら
音や匂い、温度や湿度まで含めた、生々しい空気が伝わってくる。
その昔、印象派の画家達が光を表現して
伝統絵画を一気に古びさせたように、
泊さんは写真表現に新たな光をもたらした。
「photograph」とは、もともと
「photo-(光の)」と「-graph(描かれたもの)」
から作られた言葉だ。
人一倍陽の光に鋭敏な彼が生み出す独特の存在感は、
写真の変革を目指したのではなく、
むしろ王道の表現から生まれてきたのではないだろうか。「bergium 12:30」

ギャラリーPAXREX
泊昭雄写真集展「lā」
7月11日(土)~8月9日(日)
11時~19時 水曜定休

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2009年7月23日 (木)

展覧会オープニング・パーティー料理

L.A.Tomari「lā」のパーティー料理 ギャラリーのパーティー?展覧会のオープニング・パーティ?それってどんなんやろ?全く経験も無いまま、主催者側になっちまったけいママ。
 最近は少し慣れてきたでしょうか・・・いえいえ、まだまだ毎回手探り。ああだ、こうだと試行錯誤の繰り返し。そんな中、今回泊昭雄写真集展「lā」のオープニング・パーティーで、けいママが準備した料理をちょっとご紹介しますね。
 まずはクリームチーズのディップ。ワインに合わせるにはちょっと甘い?でも毎回好評の一品ですよ♪室温に戻したクリームチーズに、ドライフルーツ、くるみを刻んだものを混ぜ、レモン汁と生クリームで固さを調整します。今まではうすくスライスしたバケットに載せていたのですが、今回は新趣向。小さなカップに入れてみました。ポキポキと折ったグリッシーニを突き立てるアイデアは、土壇場で思い付いた我ながらのヒットと自画自賛。クリームチーズのディップやカポナータをパーティー用カップに
 この白いカップは、輸入食材を扱うスーパーで見つけました。250個入りで約300円と、あまりの安さにびっくり!需要の多い外国では、パーティー向けのグッズや小物がやはり充実しているのでしょうね。よし、このカップにいろいろ入れてみよう!けいママ得意のカポナータ、カボチャの炒め物、ローストポテトなど、こうなると結構楽しい。
 ギャラリーのパーティーは、作品を鑑賞して頂くことが第一ですから、パーティーとは言え、飲み物や食べ物はあくまで脇役。食べやすいもの、ぽろぽろしないもの、もちろん傷みにくいものなどを自宅で準備し、ギャラリーでの作業を出来るだけ省略。これもささやかな経験から学んだ事。それでも今回も泊さんのスタッフの方々に、お手伝いいただきました。一生懸命カップ詰めをしてくださった皆さん、ほんとに有り難うございました。
元スタイリストでもある泊さん そしてこの夜の主役の泊さん。チョー売れっ子カメラマンとしてお忙しい日々を送られる中、久しぶりに関西でのお知り合いとの再会に、楽し気なご様子でした。それにしてもやっぱりさすがに元スタイリスト!どうです?この赤い靴がさり気なくオシャレのアクセント。作品同様やっぱりカッコイイ・・・と、思わず見とれるけいママでした。

ギャラリーPAXREX
泊昭雄写真集展「lā」
7月11日(土)〜8月9日(日)
11時〜19時 水曜定休

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2009年7月20日 (月)

“奥脇スタジオ”訪問記

奥脇スタジオへ  PAXREX取り扱い作品の中でも、多くのファンを持つ奥脇孝一氏の『HANA』シリーズ。モノトーンのあのスタイリッシュな作品は、いったいどんな所で撮影されているのか、今日はちょっとスタジオ訪問に参りましょう。
 奥脇スタジオは、大阪市中央区淡路町の船場ビルディングの中にあります。このビルをご存知の方、きっと居られますよね? 船場ビルディングの中にあります 1925年(大正14年)にオフィスと住宅機能を併せ持つ、ユニークで革新的なビルとして誕生、数々の自然災害や戦火をくぐり抜け、今は登録有形文化財指定建物となっています。
 さあ、中に入りましょう。エントランスの緩やかなスロープは、トラックや荷馬車などを引き込むために必要だったとか。何と言ってもここは船場ですからね。吹き抜けのパティオ そして吹き抜けのパティオに足を踏み入れると、まるで空気が違う別世界が現れます。切り取られた空から届く風はやさしく、今しがた通って来たはずの町中の喧噪は何処へやら、身を包む静けさは訪れた者へのご褒美のよう。床に敷かれた木のレンガは熱気や騒音をふんわりと受け止め、同時に計算され尽くした建物の美を感じます。軒を連ねる小さなお店やオフィスの前をそっと抜け、目指す奥脇スタジオは左手奥。
 木枠のドアーをガラガラと・・・「散らかっていて恥ずかしいです」。ここが奥脇スタジオ とにこやかな笑みを浮かべて、奥脇夫人が入れてくださるコーヒーの香りを吸い込みながら思います。暮らす場所、時を刻んでゆく場所を選ぶ事は、どんなに大切かと。
 モダンなと称された建物が時を経て、レトロなと呼ばれるようになる。けれどそこに息づくピンと筋の通った美意識は少しも変わることなく、色あせる事なく存在し続ける。そしてそんな中に身を置くことによって、奥脇氏の研ぎ澄まされた感性は、鋭く、ぶれる事なくファインダーに向かうのです。『HANA』の新作、楽しみです
 階段を下りて地下に位置する撮影スタジオは、私が想像していたよりずっと小さなスペースでした。「狭いですけど、ライト一灯で撮るにはちょうどいいんですよ」。夫人のお話に耳を傾けながら、ここから生まれる『HANA』にぞくっと身震いがしました。
 この日はロケ撮影に出掛けられていた奥脇さん、20年以上に渡って撮り続けておられるライフワークの『HANA』、新作を拝見するのが楽しみです。
 
 

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2009年7月17日 (金)

ギョ! PECHUさんの金魚箱/2

ギャラリー箱/2でスタートしたインスタレーション 出たぁ!オフィス街に突如出現。ご存知、PECHUさんの金魚。が、なんとなんと巨大に成長? ここは大阪・東高麗橋、松屋町筋の大林ビルから一本南の通り。ギャラリー箱/2でスタートしたインスタレーションの様子です。2面がガラス張りのオシャレな空間の天井、床、そして2つの壁に、「ちょうび」「おらんだししがしら」「りゅうきんD」「らんちゅう」が大迫力で泳いでいます。道行くビジネスマンもOLも何事かとしばし目を凝らす。PECHUペン画展「金魚」の告知のためのプレイベントです
 これは7月28日(火)に始まるPECHUペン画展「金魚」の告知のためのプレイベント。しかし告知のためのプレイベントというには、おもしろ過ぎる。このインスタレーションは、中には入れないウインドウギャラリーなのですが、ガラスの外からで十分楽しめる。あっちから見たり、こっちから覗いたり、上を向いたり、下を見たり。大きく引き伸ばされた金魚は、PECHU作品の魅力をさらに増幅し、岡本太郎なら「芸術は爆発だ!」と目を剥くに違いない。
 ギャラリー箱/2のオーナーさんは、インテリアデザイン・建築デザインの分野で現役バリバリでご活躍中。だからなのでしょう、さすが見事な空間演出。平面作品は壁に掛けるものだ、と思い込んでいたPAXREXとはちょっと違う。勉強になりました。とても刺激的なこの展示、PECHUファンはもちろん、小さなお子様やおじいちゃん、おばあちゃんも楽しめると思いますよ。ぜひ観に行ってくださいね。
 28日(火)からのペン画展「金魚」、これについてはまた改めてご紹介しようと思っていますが、案内DMがすごくいい。で、ちょっとご覧に入れましょう。PECHUペン画展「金魚」の案内DM画像だけでは分かりにくいのですが、カットすると本のしおりになる。お、なるほど、このアイデアにも脱帽です。ギャラリー箱/2でインスタレーションに見惚れて、このしおりDMゲットをお忘れなきよう。

ギャラリー箱/2
インスタレーション「金魚箱/2」
7月13日(月)〜7月24日(金)
10:00〜19:30 日、祝日 休み

PECHUペン画展「金魚」
「金魚#1」 7月28日(火)〜8月8日(土)
「金魚#2」 8月18日(火)〜8月29日(土)
13:00〜18:00 日、月曜日 休み

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2009年7月14日 (火)

南京町のアジアン食材店

南京町にある「林商店」 神戸屈指の観光名所「南京町」。けいママにとっては通勤途中に立ち寄るお買い物スポットです。今日も通りに面した行きつけの輸入食料品のお店『林商店』へ。
 まずは量り売りのエシャロットを。八百屋さんではないのに、何故かいつもあるんですねえ、これが。タイ産らしいですけど。刻んでサラダに混ぜたり、炒めたり。生のタマネギとは違う風味がけいママ好み。量り売りのエシャロットとかココナッツパウダーとか
「ええっと、300g入れて下さい」。そう告げると女主人は怪訝な顔でじっと見つめる・・・ 毎度の事だ。「あんたねえ~、何で500g買わないの?そのほうが得なのにさ。信じられないよ!」って、言葉では無く表情で語るこの凄さ!その後に続く微妙な沈黙。だからつい言ってしまう。「や、やっぱり500gにするわ」。ビニール袋にザザアと入っていくエシャロットを見つめながら、エッシャー(おっしゃあ)まとめて炒めて冷凍しときゃ世話無いんだから、お得なんだから、あたしゃかしこい買い物したんだから・・・ とレジに行くと、今度は若主人が「他には?」これまた毎度の事だ。「あんたねえ、うちの安さ知ってるでしょ?プロの連中もこぞって買いにくるんだから。これだけの品揃えで、エシャロットしか買わない?なんか、あるでしょ?他に・・・ 」ってこれまた言葉では無く表情で語るこの凄さ!
「あっ、ココナッツパウダー貰っておこうかな」。「はい、それと?」「松の実を・・・」これまた100g入りと200g入りがあって、当然200g入りは、お得なわけで、100g入りを選ぼうものなら、また「おおっ!ノー!!!」ってなるわけで・・・・あと、松の実とかいろいろと
 たまに親父さんも店にいると、この人はしっかり言葉で語る(それが当然)「うちの干しえび、どこより安いよ。ブルーベリーはどう?目にいいから毎日食べなさい!あっ、片栗粉はどう?ええ?よう使わん?安いのにさあ・・・ 」いえ、片栗粉をよう使わんわけではないんですが。。。そのうち北京語だか、広東語だかファミリーで会話が始まる。その間にそそくさと店を出るけいママ。
 うち帰ってみると食品庫にはココナッツパウダーが5袋、松の実も3袋目でございました。でも『林商店』は安いあるよ。行ってみるといいあるよ!

国際輸入食料品 林商店
Tel. 078-321-2746
Fax. 078-321-1539
〒650-0023
神戸市中央区栄町通1-3-19
毎週火曜日定休

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2009年7月11日 (土)

泊昭雄写真集展「lā」スタート

「hawaii 11:00」 泊昭雄さんは、いまノリにノっているフォトグラファーです。現代的な、新感覚の、空気感のある、などなどいろんな形容をされますが、その作品の印象を一言で表すと、「カッコイイ」。センスのいい腕利きスタイリストから売れっ子フォトグラファーへ、華麗なる転身をとげた泊さん、そりゃカッコイイ写真を撮るのも当然でしょう。
 今回の展覧会のタイトルは「lā」。ハワイ語で太陽や日を意味するそうです。ハワイ語だからハワイの写真?と思いきや、ハワイだけではなく、ベルギー、沖縄、タイ、グアムなど世界の各地で、それぞれの土地固有の陽の光を強く意識した、気持ちのいい風景や物を撮っている。「bergium 8:00」陽の光にもいろいろある。たとえばハワイなら、爽やかな風が私たちの頬をなでるようなサラッとした光。たとえばタイなら、ねっとりした濃密な光が作品の周りに立ち込める。ベルギーなら、キラキラと硬質な光でありながら柔らかい。まあ、そんな感じ。そこだけに存在する土地の本質や魂を嗅ぎ付け、光を表現することによりそれを浮かび上がらせる独特の感性に恵まれている。それを才能と呼ぶのでしょうけれど。
 それに、作品が現代的で素晴らしいのはもちろんですが、展示がこれまたカッコイイ。額装の方法、並べ方・・・。「thailand 7:00」おかげさまでPAXREXも見違えるようなカッコイイ空間に。ちょっと言い過ぎと思われるでしょ? でも騙されたと思ってのぞきに来てください。きっと、なるほどと感じていただけるのではないでしょうか。いえ、そう信じております。

ギャラリーPAXREX
泊昭雄写真集展「lā」
7月11日(土)〜8月9日(日)
11時〜19時 水曜定休

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2009年7月 8日 (水)

"食のアーティスト”ジェイミー・オリヴァー

Naked Chef、ジェイミー・オリヴァー 先日ご紹介した本『クレーの食卓』以後、"食とアートのつながり”に興味津々のけいママ。今日はロンドンの若き天才シェフ、ジェイミー・オリヴァーに首ったけのお話を。
 今夜もまたスカパーの「食と旅のフーディーズTV」で、ジェイミーの料理番組をチェック。リピート放送を何回観ても飽きない。何でだろ?その謎解きをしてみましょう。
 幾つかのシリーズの中の一つ「ジェイミーの家で・・・トマト編」。自身の菜園で採れた見事なトマトを見てジェイミーが言うんです。「これを見て感動しないやつの気が知れないね」。まずは感動する。これぞアート・・・じゃございませんか?そしてムラムラと沸き起こる創作意欲。
 で、ジェイミーが作ったトマトスープにはびっくり!フードプロセッサーに大量のトマトをドヴァ〜。ウオッカをドヴァ〜。ハーブをドヴァ〜。ニンニクにホースラディッシュなど次々放り込んでぐちゃぐちゃに。フードプロセッサーにかけて、モスリンに入れて冷蔵庫の中で釣るさあ、そこからです、彼の真骨頂は。モスリンの生地の中にぶっちゃけて、包んで冷蔵庫の中で釣っちゃった!ぽとぽと落ちてくるエキスを飲むんですよね。視覚を考慮してビーツを加える事も忘れない。この独創性にはひれ伏す。人がやらない事をさらりと思い付く。いよっ!トップアーチストって感じでしょ?
 じゃあ、このひらめきは何処から来る?生まれ持った才能?番組の中でジェイミーはこんな事も言います。「修業時代にコンソメってさんざん作らされたんだけど、好きじゃないんだ」。8歳の時から料理を始め、下積み時代は1日18時間働いていたというジェイミー。私の手元にある2001年の雑誌で、早くも天才と紹介されていた彼が、それ以前、そして注目を浴びてからもずっとたゆまぬ努力を続けて来たからこそ生まれる意外性、独創性。これまたアートだ・・・と、ポカンと口を開けるけいママ。
 ちなみにジェイミーの料理番組を観て「この料理真似して作ろう!」とはあまり思わないんですよね。
 あっは!でも一番大事なことをジェイミーは教えてくれる。それは「う〜ん、美味しそう。料理ってなんて楽しい。なんてファンタスティック!」って気持ちです。これも「なんてきれい。なんかときめく!」って、上質のアートに通じるでしょ?

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2009年7月 5日 (日)

アート広告で振り返るダ・ヴィンチ

 映画『天使と悪魔』は観に行きました? そろそろ映画館での上映が終了するようですね。
 って、映画の紹介ではないのです。ダ・ヴィンチ関連の面白い広告を発見したのでいくつかご紹介。

 ご存知、イタリア・LAVAZZA
人体比率はLAVAZZAのエスプレッソによって・・・
LAVAZZAの広告
参考までに『ダ・ヴィンチ・コード』のシーンを(以下同)
ジャック・ソニエール(ルーブル美術館館長)が死体で発見される! 何故か死体は「ウィトルウィウス的人体図」を模している・・・

マクドナルドの間違い探し的な作品
McDonald'sの広告よーく見ると・・・
手にはビッグマックがビッグマックを手にしたモナリザが!
ソニエールは「モナ・リザ」にメッセージを残していた!
「人の欺瞞はかくも邪悪なり」


オーストラリアの害虫駆除製品のメーカー、Morteinのもの
「最後の晩餐、何食べる?」とネズミたちが話しているのかどうか・・・
Morteinの広告「最後の晩餐」には女性が描かれている!?
驚愕の事実が明かされる!


 いや〜、あるものですね。アートな広告。また面白いの発見したら紹介します!

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2009年7月 2日 (木)

「風姿展」7月5日まで

「春の彩り」現在開催中の披田野昭治さんの「風姿展」は四季折々の蓮の一生を追いかけた作品です。折しも万博記念公園の蓮池の話題が届き始めましたよね。たくさんのカメラマニアの方々が撮影に行かれているようです。
 人は自分が見た美しいモノを脳裏に記憶する。さらに写真や絵に記録しようとする。この美しきモノをまた見たいと。この感動をまた味わいたいと。
 でも僅か4日間しか咲かないという蓮の、残り361日はいったいどんなふうなんでしょう?蓮の生殖する場所は決して美しい水をたたえた池ではありませんよね? 誰も見向きもしない風景の中で、蓮は着々と営みを続けている。一日も休む事無く。
 そんなあなたの健気さを、まだ姿すら見えない時も、芽吹く時も、雪の日も、ちゃんと見つめているフォログラファーが居ましたよね? しんと静まり返った蓮池でファインダーを覗く披田野さんの蓮との付き合いは、実に十数年に及びました。
「くもの巣」 真摯にむきあうからこそ、計り知れない情熱があるからこそ、蓮は時に神々しいまでの姿を、彼に見せたのでしょう。蓮池に光が降り注ぎ、森や空の色が水面に映り込み、この世のものとは思えない色彩が生まれる。ただしそれは、一瞬の事。あっという間に過ぎ去る美の世界。披田野さんはご自分の職業を「表現技術家」だとおっしゃいました。「今自分の目の前に在るモノをこう撮りたいと思っても、技術が無ければ無理ですから」と。
 雨が降る蓮池でずぶ濡れになりながら披田野さんは考えます。蓮の葉にたまった水が滴り落ちるスピード、僅かに差し込む光の具合・・葉に降り注ぐ雨粒にカメラを向ける時、そこにあるのはまさしくプロの目だと、火花散る厳しい世界に身を置く者の為せる技だと、作品を観て思わずにはいられません。
「雪降る」 今回PAXREXに展示している作品は26点。もちろんそれは選りすぐりのものであって、披田野さんの元には膨大な数の写真が残されています。写真集出版と展覧会を経て「やり終えたという満足感を十数年目にしてやっと」。とちょっと照れながらおっしゃる披田野さん。その培われた表現技術と、研ぎ澄まされた感性は、今度は何処に向かうのでしょうか。

ギャラリーPAXREX
披田野昭治 写真集展「風姿」
6月6日(土)~7月5日(日)
11時~19時 水曜定休

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