岡本OAGでモルテザさんの展覧会
昨年の10月から11月にかけての1ヶ月間、PAXREXでドイツ人アーティストのモルテザ・アリアナ作品展「Decay ~壊れてゆく~」を開催しました。背景を真っ白に飛ばした写真をコンピューターで処理して作り上げる独創的なアート作品。人間関係や社会の仕組みが壊れてゆく現代日本で生きる人々を、風刺をまじえながらも温かいまなざしで見つめたユニークな作品で、
深く考えさせられた方も多かったと思います。
そのモルテザさんの展覧会が、阪急岡本駅から山手へ徒歩7~8分の「OAG神戸センター」(ドイツ東洋文化研究協会)で開かれています。岡本駅のすぐ東の踏切を渡り、閑静な住宅街の坂道を上へ上へ、「OAG」の看板を右に入ると緑に囲まれたOAG神戸センターがあります。ちょっと北欧風のステキな建物に、日本に関する資料を集めた図書室と講演会やコンサートを開ける小ホールがある。展覧会はこの小ホールの1Fと、2Fの回廊部分を使って開催。Decayシリーズを20点、新作のお地蔵さんやワビ・サビを感じる写真のコンポジション「The Corners of.These Floating World」シリーズ14点、合計34点を展示しています。
現代の日本をドイツ人のモルテザさんがどのように見ているか、興味深いですね。ここは日本文化に関心のあるドイツ人が集まる場所ですが、もちろん日本の我々にも開放されています。教会建築のように木の柱をめぐらせた、また日本の伝統民家のような木の梁をうまく使った空間を見るだけでも、見に行く価値は十分あります。PAXREXも協力して2月末に作品を搬入した時には落語会の案内も貼ってありました。今話題の英語落語でしょうか?
少し西にある岡本梅林公園では、見事な梅も見ることができますので、天気の良い日に散歩がてら岡本へ出掛けられてはいかがでしょうか。 モルテザ・アリアナ作品展
3月9日(月)~3月31日(火)
11時~19時
OAG神戸センター(ドイツ東洋文化研究協会)
神戸市東灘区本山北町6-17-32
Tel. 078-436-2113
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コメント
はじめまして。
神戸在住の今成と申します。
このたび、OAG神戸センターが閉館されたことを受け、保存・活動に向けた会を設立しました。今度の23日(日)に地元の岡本梅林の梅まつりで署名運動を行いますので、こちらの素敵な写真をチラシに掲載させていただいてもよろしいでしょうか。突然のお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
今成 ディナ
投稿: 今成ディナ | 2014年2月18日 (火) 18時18分