5.「コーチン」ー教会
16世紀に建てられた、Santa Cruz Basilica(サンタクルーズ・バシリカ)という教会にて。
白く塗られた木造の内部は色鮮やかな装飾。祭壇の上部にはダ・ヴィンチを模した『最後の晩餐』。壁面にはモザイクに似せたフレスコ画。好きな作品やスタイルを「あれも、これも」と取り入れていったら、こうなったのだろうか。手掛けたのがイタリア人画家だと聞き、私の空想は広がった。そのイタリア人はミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院は当然訪れているだろうし、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の黄金のモザイクも見ているかもしれない。
ポルトガル人によって建てられ、イタリア人が装飾したSanta Cruz Basilica以外にも、コーチンにはたくさんの教会がある。リゾート地として、ヨーロッパから多くの観光客が訪れる街。現在では飛行機で数時間という道のりを陸路で、海路で、やってきた人たちがいる。貿易のために、布教のために、描くために。掻き立ててくれる、アートですよね。
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コメント
そのころのコーチン、あるいはインド各地には、イタリア人がグループで住んでいたのでしょうか?
教会の飾り付けに来たということは、かなり長期間滞在したということでしょうね。
ただし、そのイタリア人、名前と出身地はわからないのでしょうか?
サンタマリアデッレグラツィエを当然見ているということはミラノ出身なのですか?
投稿: 阪神人 | 2014年8月31日 (日) 15時27分
>阪神人さん
コメントありがとうございます。また、返信が遅くなって申し訳ございません。
この記事を書いたのは5年近く前で、自身、懐かしく読み返しました。
「イタリア人の名前と出身地」ですが、当時私も気になって案内してくれたインド人に聞いたのですが「調べて解り次第連絡する」と言ってから音沙汰がありません。。。
もし解ればお伝えしますねd(^_^o)
投稿: しょう | 2015年1月 2日 (金) 03時05分