4.「カニャークマリ」—聖地
拍子抜けした後、満面の笑みで子供たちと一緒に写真を撮った。
「カニャークマリ=ヒンドゥーの聖地」と聞いて、神聖な光景を想像して身構えていたのに、そこで見たのは浜辺を走り回る子供達、ケータイのカメラで記念写真、沐浴というよりは、海水浴。他の観光地と何ら変わりなく、そのことが私を笑顔にさせた。外国人が珍しいらしく「写真を撮らせて欲しい」と頼まれた。「僕も!」「私も!」と後から後から続く依頼にも、映画スターになったような、イイ気分で応えられた。
インドの話しをする時、ガンジス川の沐浴について聞かれることが多い。人生観が変わるような体験が語られ、あまりにもショッキングなイメージがあるから。あそこと並ぶほどに有名な聖地であるカニャークマリはしかし、そうではなかった。
インド最南端の街。これまで南へ南へと下ってきて、ここから先は北へ上るのみ。旅の折り返し地点は左にベンガル湾、正面がインド洋、右がアラビア海という何ともスケールの大きい最果ての地でした。過剰な神聖視をしたくない私でも、日の出を背景にした彫像には思わず手を合わせました。それは、自然な行為だったと思えます。
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コメント
しょうさん、本当に映画スター
だと思われていたんじゃないですか?
広いインドの最南端、素敵な所ですね!
写真がきれい〜
本当の写真も見せてくださいね。
投稿: mari | 2009年2月22日 (日) 01時02分
>mariさん
この街はホントにオススメです。
モン・サン=ミシェルみたいな景色は
きっとmariさんも気に入ることと思います。
投稿: しょう | 2009年2月22日 (日) 12時02分