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2008年9月

2008年9月29日 (月)

フィレンツェ・教会コンサート

 秋の夜長、夜風にフルッと身を震わせ、両手に暖かい飲み物を包み込んで、たまにはクラシック音楽などいいですよね。♪
今日はフィレンツェのちょっとお得な情報を  と、思い出すのはフィレンツェ滞在中に、すっかりハマってしまった教会コンサート。よく出かけましたっけ。でも一度も日本の観光客の方を、見かけた事はありませんでした。やはり穴場なのかも!と、言うわけで今日は、フィレンツェの夜の過ごし方、ちょっとお得な情報を、ひそひそとお教えしちゃいますよ。
 フィレンツェと言えば当然ドゥオーモ。ドゥオーモだけでなく教会がたくさんあります さん然と輝く教会がどっかと君臨していますが、どんだけ〜教会が多い町か! まとまった期間住んでみると、よく分かります。散歩の途中に、偶然見つけた小さな教会、観光客など誰も居ないその空間に、一歩足を踏み入れて見ると、とてつもなく美しいマリアさまと出会えたりする。そんな教会のあちらこちらで、夜になるとコンサートが開かれるのです。お値段はせいぜい10〜15ユーロくらい。献金箱だけが置かれていて無料の場合もあります。でも驚くほど質が高い!
そんな教会のコンサート、オススメです  私が一番よく通った、ドゥオーモからほど近いコルソ通りに面した小さな教会では、日替わりで出し物を変えていました。たとえば今日はバイオリン、明日はオーボエって感じで。いつも入口付近に張り紙が出されていて、「おおっ!! 今夜はヴィバルディの“四季”だぞ! これは来なくちゃ」。そんな時は夕食を早めに済ませ、いそいそと出かける。と言っても始まるのは夜の9時頃ですけどね。
 礼拝堂を意味するイタリア語のcappella(カペッラ)。ア・カペッラ(無伴奏の音楽)は教会から生まれたもの。確かに音響効果は抜群! パイプオルガンの音色や、澄んだ歌声が高い天井のドゥオーモに響き渡ると、荘厳な雰囲気に身が引き締まる思いがします。10〜15ユーロくらい。なかには無料のものも
 フレスコ画が描かれた空間でその音楽に浸る時、今もこの祈りの場所が人々の生活の中に溶け込み、安らぎを与えているんだと、そして音楽もまた、豊かな生活に欠かせないものなんだと気付かされます。
 一方で、この町に暮らす友人のミナ&アマの言葉。「この町にはね、若者の遊ぶ場所が無いのよ。カラオケもゲームセンターも、コンビニも」。確かに。24時間灯りを付けて、若者達を迎える我が祖国との何という違い・・・。でも私は、こっちの方がいいなあ〜。と今夜もあの町の何処かの教会で行われているであろう教会コンサートに、思いを馳せる。この秋フィレンツェに行かれる予定の方、ぜひ夜の教会コンサートをチェックしてみて下さいな。まさか、あの町でカラオケに行きたくはないでしょう?

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2008年9月26日 (金)

イカス・リゾット

ちょっと墨控えめのイカス・リゾット なになに、今日のタイトル? ひょっとしてけいママ、イカスミを書き間違えたんじゃないの? いえ、ちょっと控えめに・・・。我が家の定番「イカスミリゾット」。実はそんなに色が黒くない。だから“イカス”で止めておきました(笑!)
 新鮮で美味しそうな剣先イカや、ヤリイカを見つけたら、リゾットにしてみませんこと? でもうっかり「お刺身用に調理してください」ってお店の人に言っちゃたらおじゃん。今回は剣先イカを使います 墨袋は付いてきませんからね。
 さあ、いよいよキッチンにイカが来たぞ。このヴェネツィアの定番料理、使うイカはセッピエ(Seppie)というコウイカの種で、スミイカとも呼ばれ、ラグーナでよく穫れるそうです。イカスミのリゾットは真っ黒、黒くないと許せない! という方はこれ、探します? まあ、いいじゃないですか。堅いこと言わないで。さて、フードプロセッサーで、ぐちゃぐちゃにされている剣先イカをご覧あれ。実は内蔵を取り出している間に墨袋は何処かへ行ってしまい・・・。あらら、イカスミも混じっちゃったでもよくある事なんです。けいママクッキングはアバウトですからね。墨袋と混ざってしまったイカをそのまま使います。内蔵と目と口と、足の先は少し切り落とし、後は細かくしちゃいましょう。墨袋をちゃあんと取り出せた方は、大さじ一杯くらいの水でときのばしておきましょうね。さあ、ここからはもう普通のリゾット作りですよ。
<材料>約4人分 新鮮なイカ2はい(今回は検先イカです) 玉ねぎのみじん切り大さじ4 にんにく1かけ 赤唐辛子1本 白ワイン80cc 米2カップ(洗わないこと) ブイヨン約800cc (固形スープの素でOK) オリーブオイル 塩 こしょう
<作り方>(1)オリーブオイルに、にんにく、赤唐辛子を入れて炒める。(2)香りが出たら、玉ねぎのみじん切り、 ニンニクのいい香りがします 米を加えて1、2分炒め、白ワイン、イカ、イカスミを加えてさらに炒める。(3)あたためたブイヨンを数回に分けて加えては蒸発させながら煮て行く。(4)塩、コショウで味を整える、てわけで墨不足? そんなに黒くはないリゾットが完成ですが、お味は我が家で食べてくださった皆さんの“お墨”付き! 結構いけますよ。イカのエキスをお米がしっかり吸ってくれます。これだとお歯黒にはならないから、付き合い始めたカップルが、ギャッハと笑いながら食べても大丈夫! 完成です! ちなみにセピア色とは、このセッピエの事。昔はイカの墨を本当にインク代わりにしていたんですって! それにしても、何でも食べちゃいますよねえ、人間って。

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2008年9月23日 (火)

「Decay」展、早めのプレビュー

 神戸在住7年のドイツ人フォトグラファー、モルテザ・アリアナ。彼の目に今のこの国はどう映るのでしょうか? 辛らつなひと言・・・「壊れてゆく」。それが次回PAXREX展覧会のテーマです。
「壊れてゆく」。それが次回PAXREX展覧会のテーマ  モルテザさん自らが、今回の一連の作品テーマを「Decay」(崩壊や衰退の意味)としました。そんなあ〜! 平和な国なのに? 安全な国なのに? 規則正しくて、清潔で、秩序があって?
 便利な自動販売機は至る所に。コンビニは24時間明々と電気をつけ人を迎える。
 電車が3分遅れるとアナウンスが聞こえる。「お急ぎのところ、大変ご迷惑をおかけしまして・・・」。財布やケータイーを落とすと90%の確率で戻って来ると言われる不思議の国。
 でも「壊れてゆく」? 心の何処かで、小さくうなづきません? 確かに、やばいかもと。
 モルテザさんにとって、この国は母国ではありません。でも観光に訪れた国ではなく、ショートステイした国でもない。
 7年と言う歳月の中で、彼が日本を撮って生み出した作品。それが「Decay」。
昼下がりの公園、信号待ちの交差点、道ですれ違う男女。ふにゃふにゃと溶けていくように「壊れてゆく」モノがうごめいている。でも投げかけられた重いメッセージとはうらはらに、美しくて、洗練されたスタイリッシュなその作風。
 今在る現実をワープさせたような、艶やかな未来都市をふと垣間みる気さえする。それはモルテザ氏の、グローバルで、愛に満ちたパワフルなメッセージが込められているから?日本だけではなく、世界がやばいよ。壊れてゆくよ。でもこの世は美しい。そこに住む人々も。現代社会の現状を捉え、言葉を超えて愛を伝えようとするドイツ人アーティストと、アートを愛する気持ちがあれば、人は戦争などしないと言うPAXREXの想いとの出会い。そして今度は、あなたと出会えますように。ドイツ人フォトグラファー、モルテザ・アリアナの展覧会です

ギャラリーPAXREX 
Decay ー壊れてゆくー
Morteza Ariana
10月4日(土)〜11月9日(日)
11時ー19時(水曜定休)
※まもなく案内状を発送予定ですが、なにぶん数が多く、過去PAXREXにご来店の上、芳名帳に住所など記して下さった方々に行き渡らない場合がございます。悪しからずご了承くださいませ。
 暑さも和らいで、気持ちのよい秋へと向かう中、皆さまとギャラリーPAXREXでお目にかかれますよう、ご来店を心からお待ちしております。

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2008年9月20日 (土)

栄町でお買い物 その11

アンティーク雑貨の「ali」  神戸・栄町には、アンティーク雑貨を売るお店がたくさんあります。今日ご紹介の「ali」は、そんな中でも老舗。PAXREXのある乙仲通を西へ、ロータリーで立ち止まって、ちょっと上を見上げて下さいな。1Fが酒屋さんの白い建物の3Fに「ali」が在り。今日はおタカラにありつけるかな?
 ではでは、けいママが「ali」で見つけたおすすめアンティークをご紹介。まずは「何てモダンな色合い!」と感嘆のトルコのキリム。トルコのキリム 100年以上前のモノは国外不出とかで80年〜20年くらい前のものをアンティークと呼ぶそう。素材はラクダだそうですが、大胆な図柄に、チョコンとポイントの色使い、憎いね〜! リビングに敷いて寝そべると、遠い異国の夢を見る?ラクダの背にゆらゆら揺れて夢心地。
 と、今度はぺたっと座り込んで見とれてしまった、ベルギー製のケーキクーラー。お皿の部分を取って、留め金を外せばペタンとたためる。金属で出来ているのに、とても暖かい質感を感じるのは、そんな細やかな心使いが為されているせいでしょうか。ベルギー製のケーキクーラー かつてここには、どんなケーキが載せられて、その回りにどんな笑顔があったんだろ? キッチンのカウンターに置いて、ちょっとしたメモや、キャンディーや、アクセサリーを・・・。外から戻ってこんなグッズが自分を迎えてくれたら、ポッと心にも灯りがともる?
 と、次は日本製のため息ものアンティーク。細かく仕切られた木製の箱は、絹針、木綿針などを種類別に分けて収納するための針箱! 蔵から出された時は錆びた針が、びっしりと詰まっていたんですって。日本製のため息ものアンティーク スライド式の蓋の部分に掘られた溝は、今も滑らかに動きます。うっすらと残る、見事な筆跡の針の名前を一つずつなぞると鳥肌が立つ。名を残さず、モノを残す。これを作った職人さんのひたむきさ。そして針箱を傍らに置いて縫い物に励んだ女性の姿が、蘇ってきます。
 ふ〜、あれもこれもと余りにもたくさん見つけたけいママ。結局今日は窓際に設えられたカフェコーナーで、お茶を一杯。豆乳入りのソイコーヒーとやら、体に良さそう。窓際に設えられたカフェコーナーで お砂糖もスコーンのジャムも、一さじ何かを加えたように淡い色合い。何だろそれは? 時の流れを、すこ〜しゆるめる・・・そんなエッセンスかな?
 抜けるような青空の光をいっぱいに受けて、「ali」に置かれたモノたちが、気持ち良さそうに時を刻んでいます。波長が合えば、ご縁があればあなたの元へと微笑みかける。そうそう、すぐご近所に「sori」と言う名の大好きな、これまたアンティークのお店が・・・。そのうちご一緒に参りましょうね。けいママの栄町散策に、お付き合いをよろしく♪

「ali」
Tel&Fax. 078-371-2778
神戸市中央区海岸通4-1-11 宮本ビル3F北
12:30〜20:00
定休日・木曜日

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2008年9月17日 (水)

フィガロと現代アート

今回の『FIGARO』は“現代アート”特集 旅へと、モードへと誘ってくれる雑誌『FIGARO』。何と、最新号の特集は“現代アート”です。最近『Pen』や『BRUTUS』など時代を先取りする雑誌が、相次いで現代アートを取り上げて、じわっときているな〜とは思っていましたが。『FIGARO』よ、ついにやってくれましたか!
 表紙を飾るちょい悪風の男性は? おおっ! ブリティッシュ・ブランドのポール・スミス氏ですね。うちの息子が高校生の頃にエラい凝っていた。今もますますご活躍。この方がキュレーターとなって“fm”つまりフィガロ誌上ミュージアムとは! モードとアートが別ものでは無いんだというメッセージ、見事な演出にまずは拍手ひとつです。“「カワイイ」アートがほしい!”ってページ
 ファッションデザイナーの大御所は若手アーティストの発掘にも情熱を注ぎ、はたまたコレクターとしても有名。そんな彼が自身のコレクションの中から、選りすぐりを語る、見せる。「有名かどうかなんて関係ないよ。私自身の感情や情熱だけが選ぶ基準」。白とサーモンピンクのストライプ、着る人によっては“何じゃ?”みたいな派手シャツがバチッとお似合いのポール氏に、拍手ひとつ。
 と、ページをめくれば個々のトップ・アーティスト達の誌上回顧展。特集の最後はエディ・スリマンの作品我らが世界に誇るフォトグラファー、天才アラーキーもご登場。両親や愛妻の死と言った、誰もが経験する悲しみを、トップアーティストはどう乗り越えて、どう前に進んでいくのか。他にも以前ご紹介した、ジュリアン・オピーなど注目作家の足跡をたどり、インタビューを交えながら、作品の移り変わりや本質に迫る。この企画にもやっぱり拍手ひとつ。
 と、流れは現代アート入門講座に。よく聞きますよね〜、「現代アートはわからん」と言う声を。どこがいいのかわからん? 何がいいのかわからん? 一方でこうも言える。ようわからんけど面白い。何かわからんけど何かを感じる。
 よし、一枚買っちゃお!ってわけで、次に来るのは“自分の部屋に飾るなら? やっぱり「カワイイ」アートがほしい!”ってページなんです。美術館でいい作品を鑑賞する。それもステキ。一方で“買えるアート”を見て歩く。いえ、そんな気はなかったけど出会ってしまったら、もっとステキ?
 特集の最後を飾るフォトグラファー、エディ・スリマンは、元ディオールオムの敏腕ディレクター。レコード・ジャケットを通じて写真とデザインを学んだという彼にとって、ファッションも写真も表現は同じだとか。また拍手しちゃいます。
 今この国のトレンドをリードして行くのは、明らかに若い女性。彼女たちは自分の感性を大事に、信じて生きていく。今の自分に必要なものは何だろ?と問いかけながら。ひょっとしてそれは「アートじゃないの?」という今回の『FIGARO』の提案、じわじわ来たか、来たか?・・・。栄町のビルの中、ひっそり佇む我が写真ギャラリーPAXREXにて、プルンと震える。表紙はポール・スミス氏
 目の前にはアートです。「藤井保の世界」が広がっています。限りなく奥深く。

ギャラリーPAXREX
「藤井保の世界Ⅲ」
9月28日(日)まで
11:00〜19:00
(水曜定休)

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2008年9月14日 (日)

立体?無彩色?の源氏物語絵巻

 今年は源氏物語の千年紀だそうです。それを記念したさまざまな展覧会が各地で目白押し。なかでも、紫式部ゆかりの滋賀県・石山寺で12月14日(日)まで9ヶ月の長丁場で開催されている「源氏夢回廊」が、力の入れ具合からいっても白眉でしょうか。期間中、王朝文化を体感できるイベントや展示が次々と催され、当時の時代背景や風俗などを含めて日本が世界に誇る物語文学の全体像が楽しめます。今年は源氏物語の千年紀
 さて今回ご紹介するのは、和紙塑像家・内海晴美氏による「艶●源氏(えんげんじ)」展。あえて分りやすく言えば、人形で創り上げた源氏物語絵巻です。人形、なんてありふれた言葉であらわすのは大変失礼な、素晴らしい芸術作品なのですが・・・。和紙を素材に独特の技法で立体の塑像を作る内海さんは、パリで開催された「平家物語」展でフランス人を驚嘆させた優れた作家です。和紙塑像家・内海晴美氏による「艶●源氏(えんげんじ)」展 たまたま来場されたフランス文化相の奥様が、その場で「あなた、すぐ見にいらっしゃい!」と電話し、大臣が駆けつけたと言うエピソードもあるぐらい。
 「艶●源氏」展は代表的な16場面を計350体の像で表現した壮麗な絵巻です。彩色はせず、和紙そのものが持つ自然な色あいのみで構成された作品からは、かえって匂い立つような艶やかさや色香が感じられる。微妙な心の揺れや鬼気迫る情念をあらわした登場人物たち、群像場面のダイナミックな動き。京都と大阪でも観れます 思わず雅な世界へと引き込まれる完成度の高い作品展です。
 とまあ、見てきたように書いていますが、実はまだ作品は見ていません。昨年PAXREXで開催した「ビザンティンの美」展の写真家・赤松章さんが撮影された、内海晴美「源氏物語」作品集を何度も眺めては、現物が見られる東京の多摩にある美術館にぜひ行きたいと思っていたのですが、機会がなくて。そのうち所有者が変わった、などという噂を耳にしてほとんどあきらめていたところに、今度の朗報です。
 多摩まで行かなくても京都と大阪で観ることが出来る。これはぜひ皆様にもお知らせしなくては、そんな次第です。

内海晴美「艶●源氏」展
 京都 高島屋京都店
     9月10日(水)~22日(月)
 大阪 高島屋大阪店
     9月25日(木)~10月6日(月)
 

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2008年9月11日 (木)

エルフさんの店

高柳佐知子さんの『エルフさんの店』  昨日あなたはどんなお店に行って、何を買いました?コンビニでお弁当?キオスクでお茶、雑誌?スーパーで野菜と魚?・・・な、なんか夢が無い。でもだいたいは、こんなもんですよね?そんな中、ステキな一冊の絵本に出会いましたよ。
 高柳佐知子さんの『エルフさんの店』。タイトルにもなっている“気まぐれや エルフさんの店”で売っているものは何? それは行ってみなきゃわからない。でもあなたの欲しいものに出会えるかもしれない。不思議なお店が40以上も登場しますそしてこのお店ではいつも、妖精のような女の子が飛び跳ねていて、あなたがいいなと眺めているものを“あげるわ”と手渡してくれたりする。“気まぐれや”だから、いつもそうとは限らないけれど。
 ファンタジックショップと副題が付けられたこの絵本には、そんな不思議なお店が40以上も登場します。ページをめくる度に、次はどんなお店が? とそれはもうワクワク。これは帽子屋さん例えばトウィンクルさんのお店“ことば屋さん”。ひと袋にひとこと、言葉が入っていてリボンを開ける度に同じ言葉が聞けるのです。“悲しいことなんかいつまでも続かないよ。”とか。さあ、私ならどんな言葉の袋を買うかしらん?
 風屋さんや、ゆめ屋さん、5月に一度だけ開く“帽子屋さん”や、秋の“木の実屋さん” 
 作者の高柳佐知子さんが、美しいご自身のイラスト入りの、2冊のお店シリーズの絵本を出版されたのは、はしご屋さんもう30年も前だそうですが、最近になって多くのリクエストを受けて、一冊となって復刻されたそうです。もしもこんなお店があったらどんなに楽しいだろうと、空想の世界に遊ぶ楽しさを伝えてくれる。そして見渡せば風や木や雨や影や、お店に買いに行かなくても手に入る、素晴らしいものが、実はたくさんあるというメッセージを私たちの心に届けてくれます。時代を超えて、少しも色あせる事無く。
 この絵本を読んでから、ブラブラ栄町のけいママ、俄然また楽しくなりましたよ。何て読むんだろ? この店名、と長い間悩んでいたご近所の美容院「テキパキ」。中に入ったことはないけど、テキパキさんと言う名のカニさんが、昼間は人間に姿を変えて美容師を・・・と空想して一人でニヤけてみたり。
 モノや技術を売る人、お金を出してそれを買う人。今や画一化された社会のしくみだけど、ちょっと振り返ってみたい、幼い頃の“お店屋さんごっこ”。品物を選んで、カゴに放り込んで、支払いをして店を出る。それだけならたぶん、この遊びは成立しなかった? 『エルフさんの店』。オススメです売る側、買う側、心の余裕があればきっとそこに、ファンタジックな世界は広がっていく。で、みなさん、PAXREXで売っているのは何でしょうか? 店主のひろパパ、昼間は仮の姿で実は???な〜んて。

ギャラリーPAXREX
藤井保の世界Ⅲ」展
9月28日(日)まで
11:00〜19:00
(水曜定休)

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2008年9月 8日 (月)

栄町の“ディスク・セレクトショップ”

Photo  うん? ディスク屋さん? とんと最近ご無沙汰だな。でも何やらワンダーランドみたいな雰囲気につられて、中に入って見れば・・・。うわ〜っと押し寄せて来る、ジャケットの数々。けれど知らん、知らん、知らんアーティストばかり。私の頭ン中、音楽に関しては骨董品! ビートルズの頃でほぼ止まっちゃってますからね。ちょっと悲しくて、道に迷った子羊(?)のように立ち尽くすけいママ。と、よく見れば「あっ、見つけた!“vivo,va”でライブをされてた人のCDも  笑顔が印象的なCDジャケット。このアーティストさん、昨年近所の“vivo,va”ブックストアーで、ライブをやられた人ですよね?」「はい、そうです!これはうちのレーベルなんです。 北欧発のボサノヴァ・シンガーのヨハン。また来日の予定があるんですよ」。とスタッフの女性がにこやかに。おおっ! 打ち解けて来たぞ。よしよし。
 それにしても、決して広くはないスペースに試聴機が5台! ジャズ、ソウル、ヒップホップ...etc。ジャンルも国籍も何でもありなディスク屋さんです ジャンルも国籍も何でもござれ。オーナーとスタッフが「これ、いいね」。と選んだモノがずらり。そのこだわりは半端じゃない。こんなんです、あんなんですと、添えられたコメントから、熱の入れようが伝わってくる。もちろん選ぶのはあなた。ふらっと立ち寄って、ええほど試聴して「これ、いい!」ってそんな一枚に出会えたらステキだね。料理に合わせてワインをセレクトするように、音楽も選びたい。悲しい時に悲しい曲を。でもその逆もあり得る。ディスクを入れるミニバッグ あくまで素直に、頭を柔らかく。そうすれば耳に心地よい、選び抜かれた上質のサウンドがすっと体の中に入って来る。
 お店の名前「disques dessinee」(ディスク・デシネ)は、ディスクをデザインするという意味だそう。そっか〜と、それが全てを物語る。ディスクを愛する心が溢れ出て、何でもやっちゃう。ディスクを入れるミニバッグも、レディースブランドとコラボで制作。トリコロールカラーがおしゃれでかわいい。
 目まぐるしく移り変わる音楽の世界。LPレコード盤は、CDに、MDに、そしてiPod?(よう、わからんけど。) でも一方で大手レコード会社じゃなくても、気軽にCDが制作出来る時代。古いとか新しいとかじゃなくて、何を自分らしくセレクトするか。だよね? 写真の世界も同じ。フィルムからデジタルへ。イチオシの「パスカル」 激変する中で、多様化を喜んでこそ、チャレンジが生まれる。PAXREX取り扱い作品の作家さんたち、誰も“昔はよかった”なんて言わないよな〜。このお店にビートルズは流れないけど「ポール・マッカートニーから影響を受けたアーティストは数多いんですよ」。とけいママとは明らかに世代が違うスタッフさん。ちゃあんと繋がってる、骨董品じゃあないんだと、上機嫌のけいママ♪ ちなみにコレだけでも聞いてってとスタッフ一押しのマジカル・ポップの「パスカル」とやら、あなたも是非!

disques dessinee ディスク・デシネ
Tel&Fax. 078- 321- 3008
神戸市中央区栄町通2-1-2
日東ビルディングB 03
12:00~20:00
定休日なし(年末年始は休業)

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2008年9月 5日 (金)

夏の終わりのドルチェ・ヴィータ

マシュマロのドルチェ 残暑居残り? まだまだ恋しい冷たいドルチェ。で、今日は手作りしちゃいましょ♪ これぞ実践的、実用的ドルチェ・ヴィータ・・・。この夏ときめきに出会ったあなた、おめでとう。
けいママが出会ったのは、この甘いお菓子のレシピ・・・と、ホホッ。スーパーのフリーペーパーに掲載されていたんですが、チョー簡単!
 材料はマシュマロです。昔懐かしいマシュマロ 思い出すなあ〜学生時代のキャンプファイヤー。棒の先にこのマシュマロを突き刺して、ちょっとだけ火にかざして食べたっけ。懐かしい友の笑顔よ。
  な〜んて甘く切ない日々を思い浮かべている間に、もう完成しちゃいますよ。
<材料>4人分
マシュマロ120g 牛乳2分の1カップ ヨーグルト2分の1カップ ミントの葉(あれば)
<作り方>
<1>耐熱ボウルに牛乳とマシュマロを入れて、電子レンジで約2分加熱し、よく混ぜてマシュマロを溶かす。耐熱ボウルに牛乳とマシュマロを 加熱し過ぎないよう、気をつけて下さいね。余熱でも十分溶けますから、短めに設定して様子を見て。
<2>1にヨーグルトを加えてよく混ぜ、器に分け入れて冷蔵庫で冷やし固める。
 って、これで完成。ラクチンでしょ? パイナップルなどのフルーツを載せてもいいし、マシュマロをトッピング用にちょっと残しておいてもいいし。マシュマロってメレンゲをゼラチンで固めたお菓子なんですね。生まれはフランス。そのままだと、ちょっと甘過ぎるお菓子?ヨーグルトも加えます  でもヨーグルトの酸味が加わるせいか、上品な甘さになりますよ。今日はホワイトマシュマロを使いましたが、ストロベリー味のものも、それはそれでイケました。何か最近のけいママクッキングは、先日のココナッツのお菓子といい、メレンゲづいてるなあ。メレンゲにメレ、メレ。
 使った器は、以前ベトナムで買った蕎麦ちょこ風。トンボが舞う図柄がとても気に入っています。真夏を思わせる日射しの中、それでも時折トンボの群れを見かけるようになりましたよね。秋はもうすぐ。過ぎ行く夏を思い、さわやかミントの香りを鼻先に感じながら、プルンとやさしい食感のマシュマロムースを是非!

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2008年9月 2日 (火)

コラボな仕事のお知らせ、2つ

PAXREXの案内状 PAXREXで新しい個展が始まる時はいつも案内状を制作します。ひろパパにとっては、33年続けた広告の仕事の延長みたいな感じですから、ギャラリー経営より得意! そしていつもデザインをお願いするマイクログラフの中井健司さんは、ギョーカイっぽくない、品の良い腕利きの職人さんって感じの、それはもう優秀な方! ひろパパは絶大な信頼を置いています。この二人がああだ、こうだと作り上げる案内状は、結構人気なんですよ。欲しいと言ってくださる方がたくさん居られて、展覧会が終了する頃には無くなってしまう...。新しい案内状です 宛名の書き損じ以外手元には全く残っていない場合も。ですからせっかくお客様が「このギャラリーの事を、知り合いにも紹介したいんだけど、何かショップ・カードのようなものはありますか?」と、尋ねて下さっても、何も無い期間があったりしました。
 そこで今回新たに作りましたよ。ショップカードというには、ちょっと大きすぎるハガキサイズ。でも冷蔵庫やなんかに、ちょこっとマグネットで飾っていただくにはちょうどいい? PAXREXでお取り扱いをさせていただいている、また10月に個展を予定している方も含めて、9人の作家の作品がずらっと並んでいます。こちらは裏面 個性がぶつかり合うはずだけど、しっかりマッチしている(ちょっと手前味噌)なわけは?
 それは、これぞPAXREX、PAXREXの世界であり、PAXREXのチョイスだから。まあ早い話、ぶっちゃけた話、ギャラリー店主が「こんなん我が家に飾りたいなあ〜」と思う、好きなものだけを選んでいるからであります。
 カードの裏面には、そんな店主からのメッセージだか、提案だか、コマーシャルだか・・・と、アプローチの地図も入っていますからね。次回お越しいただいた時に、よければ一枚どうぞ。
森雅美氏の写真集  さてもう一つのお知らせは、森雅美氏から届いたメールです。最近写真集「雅花」を角川書店から出版された事、以前かぜくさ便りでもお伝えしました。この写真集は森さんのお母様でもある高名な歌人・雨宮雅子さんとのコラボなのですが、近々“NHK短歌”に森雅美氏ゲスト出演決定! 写真集「雅花」のPRもやります!との事。時間は以下の通り。朝早いですから、ビデオ撮って観て下さいねと、森さんの優しいメッセージも添えられていました。
森雅美さんって女性だと思っていた方、この機会にイケメン森さんを是非ご覧あれ。頭の回転チョー早い、端切れのいいトークでたちまち森雅美氏の大ファンになっちゃいますよ。

森雅美氏ゲスト出演予定 
「NHK短歌」 NHK教育テレビ
9月7日(日)7:30〜8:00
写真集「雅花」¥3990(税込)はPAXREXにて販売中

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