ハリガネ・アートです
ハリガネ作家・浦井真弓さんの展覧会「木漏れ日オアシス」を拝見しました。「ワイヤーと呼ばないで、ハリガネと言ってください。その方が私らしい」。そう語る筋金入りの(?)うら若きアーティスト。会場は大阪にあるギャラリー「箱/2」。ビル内にある廣田デザイン事務所のショールームだった、通りに面した1F部分をつい最近ギャラリーに改装されたそうです。
正直言って、あまりの小さなスペースにちょっと戸惑ってしまいました(笑!)。でも2面をガラスで囲まれた小空間に足を踏み入れると、そこには確かに“浦井ワールド”が・・・。「今回は今までとは違う、影を見せることを主としたインスタレーション展」だそう。ギャラリーの女主人は「ここ、光が差し込んでなかなか影が出来にくくて、だから電球も100ワットを使ったんです。よけい暑いでしょう?」と、汗びっしょりで到着したけいママを気遣って、冷たいお茶を入れて下さいました。
一息入れると、まさにいただいた案内通り「木漏れ日オアシス」を実感しましたよ、浦井さん。大きくて丸いシェードから発せられる光が、すぐ脇の白い壁で揺れ動く、そこにはチョウ達がひとときの安らぎを求めて一息つき、また目を落とすとカラの花が、伸びやかに光と影を見上げている。
ハリガネという素材を使ってモノを創作する。一度形を与えてしまったら、それはもうある意味風を受けても、光の中でも揺るがない。だからこそ、そこから発する影の面白さを、浦井さんは追っかけてみたかったのかしらん?
影に魅せられるアーテイスト達・・・。そう、PAXREXでつい最近、開催した写真展「翳shade」。森雅美氏は壁にうごめく影の面白さを撮り続けています。彼の場合はフォトグラファーですからね。ファインダーを通して影と向き合う。「へええ〜! 影って色が付いているんですか?」。その発見にまず驚いたのは森さんご自身? アーティストの後を、我々は追いかける。
ところで浦井さんとけいママの繋がりはずいぶん古いんです。我が家のピアノの上に飾られているお気に入りのオブジェ(小さなクッションはけいママのお手製)。雑貨屋さんで目にして購入したのはもう10年くらい前でしょうか? それが実は浦井さんのごく初期の作品であったと知ったのは、昨年神戸での彼女の作品展にお邪魔した時。しかもその展覧会の事を教えてくれたのは、PAXREXに時々来て下さるじゅんじゅんさん。
世の中糸で結ばれてる、ハリガネでも結ばれてる。生まれたばかりのギャラリー「箱/2」発のご縁がまた続きますように。
uraimayumi exhibition
「木漏れ日オアシス」
7月22日(火)〜8月10日(日)
ギャラリー箱/2
大阪市中央区東高句麗橋1-6 清水不動産ビル1F
14:00〜19:00
日・月曜休み(最終日のみ日曜日オープン)
問い合わせ 廣田デザイン事務所
(Tel. 06-4709-7453)
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コメント
スゴいですね!
ハリガネがこんなアートになるとは!
投稿: Vn | 2008年8月 4日 (月) 16時45分
はい、浦井さんの作品には
エッフェル塔とかもあるんですよ!
ずっと、ずっとステキな作品を
作り続けていらっしゃるんです。
今後ますますのご活躍が楽しみです
投稿: けいママ→Vnさんへ | 2008年8月 4日 (月) 18時08分