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2008年7月18日 (金)

森雅美さんのPISTIL

いま開催中の「PAXREX 夏 STYLE」展  いま開催中の「PAXREX 夏 STYLE」展では、さまざまな手法で花を撮り続けている森雅美さんの新作、PISTILシリーズを6点展示しています。PISTILを辞書で見ると、めしべの意味。なるほど、ぐっと花に接近した新しい視点で撮影した作品です。幻想的な姿を追及してきたFLORAシリーズなどとはまた違う魅力があって、あふれんばかりの力強い生命力でせまってきます。
さまざまな手法で花を撮り続けている・・・(これはヒマワリ)  たとえば花の中心部分をアップでとらえた、このヒマワリ。日頃見慣れたヒマワリとは全く違う。ね、種になるところ一つ一つが小さいけれど花なのだ、ということがよくわかるでしょ。ちなみに、多くの花が集まって一つの花のように咲くのを「頭状花序」と呼び、キク科の特徴だそうです。ヒマワリは北米原産、キク科ヒマワリ属。新大陸発見後、ヨーロッパにもたらされたという。じゃあゴッホはコロンブスに感謝しないといけないんだ、あ、脇道にそれてゴメンナサイ。
森雅美さんの新作、PISTILシリーズを6点展示しています  梅雨も明け、これからが盛りになる朝顔も、こんな見方をすればとても新鮮で輝くばかりの美しさ。朝露に濡れた清楚な姿に、子供の頃の夏休みを思い出しました。まだ気温が上がる前の、気持ちいい朝の空気。土や草の匂い。ラジオ体操といっぱい抱え込んだ宿題。なつかしさと息苦しさが混ざった、ちょっと甘酸っぱい思い出です。
 先月の半ばに角川書店から出版された森さんの『雅花』に、PISTILシリーズのアイリスも出ています。FLORAシリーズなどとはまた違う 添えられたお母様、雨宮雅子さんの短歌は「菖蒲は水を揚げいるけはい映像の葵祭りを行列がゆく」。
 平安貴族の装束で飾った雅な行列をテレビでご覧になりながら、菖蒲が水を吸い揚げる密かな気配を感じ取る鋭敏な感受性が、鮮やかな初夏の季節感を浮かび上がらせておられます。花器に活けられた菖蒲の、目に見えない耳にも聞こえない、けれどリアルに感じられる生気と、現実に行われているにもかかわらずテレビを通して見ると、どこかリアリティに欠ける王朝絵巻。あふれんばかりの力強い生命力でせまってきます その対比がおもしろく、遠い昔の夢の中に想いは飛翔します。現代を生きる私たちのリアリティとは、何なのでしょうか。
 森雅美さんのPISTILシリーズで、気持ちのいい夏を感じてください。

「PAXREX 夏 STYLE」展
8月10日(日)まで
11時~19時 (水曜定休)

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コメント

森雅美さんが歌人でいらっしゃるお母様とのコラボで作られた写真集maple「雅花」。
歌の好きな母にプレゼントpresentしました。母曰く、歌と写真がぴったりと合っていて絶妙なのだそうです。
歌に写真を合わせたのか、写真の花を見て歌を歌われたのか、色々と議論しております。confident

投稿: mari | 2008年7月23日 (水) 01時30分

mariさん、ありがとうございました。
森さんのお話によると、
歌に合うお花の写真を、セレクトされたようですが、
大変な作業だったようです。
何しろお母様の作品は、何千種もあるそうなので。
森さんご自身も、歌の勉強をされたようですが、
今まで、全く興味のなかったけいママも、
かなり読んで、その素晴らしさに圧倒されました。
mariさんのお母様に喜んでいただいて嬉しいですsign03

投稿: けいママ→mariさんへ | 2008年7月23日 (水) 20時36分

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