海を渡った“なべ”たち
なべなんて、うまく揃えればキッチンに4〜5個で済むはず・・・ たぶん。なのに我がキッチンには何故にこれほどのなべが溢れる? ひとえにけいママが“なべマニア”であるからであります。
それは30数年前から始まった。新婚旅行で訪れたスイスで、オイル・フォンデュなるものを食し、その翌日フォンデュなべを買ってしまった! 「だって〜、お客が来た時とか、たまにこんなメニューもいいじゃん?」って、じゃんじゃんしたかよ、フォンデュを?! 今回撮影のために戸棚の奥から引っ張り出してきたら、息子たちが驚いた。「こんなん、あったん?」
別の理由で未だ出番に恵まれないなべも居る。昨年秋のフィレンツェ旅行でゲットした新顔のメランザーネちゃん(イタリア語で茄子です。) か、かわいい! 一目惚れしたものの、かわい過ぎて使えない。だって、汚れるもん! フッ素樹脂加工で焦げ付かないし、ちょっとした煮物にも便利なはずのメランザーネちゃん、未だその真価を発揮出来ず・・・。いやはや野菜シリーズのうちのザーネちゃんだけが売れ残って、セールになっていたのはむしろラッキー? もしも売ってりゃ、トマトちゃん、ペペロンティーノちゃん、ズッキーニちゃん、みんなゲットしてきて並べて、眺めていたに違いない。
いえ、もちろん中にはちゃんと使ってるなべも居ますぞ。直径32cmのデカフライパン。この大きさは日本ではなかなかお目にかかれない、とイタリアのデパートで迷わずゲット。(いや、ちょっと迷ったかな?) 大量にハンバーグや豚肉の生姜焼きをするときには大活躍。し、しかしその程度の出番のわりには、大きいツラして場所取るよなあ〜。この子がもしも日本生まれなら、ちょっと肩身狭いと遠慮するかも、なんだけど、何せイタリア生まれだからねえ〜。ふんぞり返っておりますわ。
さてさてトリに控えしは、堂々イタリアから持ち帰ったパスタなべ。これもけっこうデカイ。我が家がイタリア料理に凝り出した頃、パスタなべはまだまだ高値の花だったのであります。本場イタリアでも、質のいいものは高価とは言え、日本の半額以下で買えたのであります。なべの中に、セーターや、洗面具をどっさり詰め込んで、スーツケースに納めていざ日本へ! このなべ在りきで「イタリアン、作るぞ!」モードにシャキンと入ったけいママ・キッチン。
ぐらぐらと沸き立つお湯、計算され尽くした微妙な穴ぼこから、その湯がボコボコと巡回するサマは、スパゲッティがなきゃ始まらない、この国の食文化を垣間みる想い。
う〜ん、なかなか奥が深いなべ文化。「ちょっとぉ〜! なんで、そんなに働いてもない子たちが紹介されて、私たちが“かぜくさ便り”に載らないのよ!」とブーブー合唱が聞こえて来た・・・。はい、はい、そのうち皆さんにお披露目しますよ。
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