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2008年4月 4日 (金)

天才を育む土壌

ダリ劇場美術館(Teatro-Museo Dali)  バルセロナ郊外、フィゲラスにあるダリ劇場美術館(Teatro-Museo Dali)、我々がそこを訪れた日は5月半ばだというのに、ヨーロッパは記録的な猛暑に見舞われていました。のどカラカラ、頭ボオ〜といまいち乗り気でないけいママをよそに、ひろパパは大はしゃぎ! これまたリベンジであります。以前広告マン時代に仕事でここを訪れた折り、むろんゆっくりと見て回るほどの余裕はなくて、後ろ髪を引かれる思いで次の仕事先に移動したとか。ダリ美術館(ダリ劇場美術館・Teatro-Museo Dali) だから今日は「思い切り楽しむぞ!」とテンション高い。
 奇才の名を欲しいままにしたダリ。晩年になって自身の美術館を故郷に建設するという夢の実現に、これまた思い切りテンション高かった? サーモンピンクのド派手な壁面に、ぺたぺたと張り付いたオブジェは、この地方特産のパンをイメージしたものだとか。決して食べた後に排出されものを、ドサッとてんこ盛りにしたわけではないそうですよ。
ダリ美術館(ダリ劇場美術館・Teatro-Museo Dali)  でもダリの考えることだもの、中庭に置かれた車(これも作品。ちょっと見えにくいですが)は、コインを入れるとガタガタと揺れだすやら、ライトが点滅するやら、クライマックスには車内の天井から雨が降り出すやら、外は晴れでも車内はドシャ降り。巨大なだまし絵や奇妙なオブジェなど、息を凝らして、ケータイ切って、靴音を消すように見て歩く美術館とはまるで違う、テーマパークの先駆けのようなファンタスティックな美術館、人々がキャーキャーと楽しむサマを、今もダリは何処からか見下ろして、ほくそ笑んでいるのかもしれません。
 そしてピカソやミロが愛した、ガウディの作品がそこかしこに溢れるバルセロナの町。これほど多くの天才たちの才能を、たおやかに見守り続けたその土壌。カサ・ミラ(Casa Milà) 個人の邸宅として建てられた「カサ・ミラ」は、既成概念に捕われることなく、波打つ壁面や宇宙人のような煙突。その「異端の美」を見いだしたパトロンの凄さにも圧倒されます。
 また一方で、カタルーニャ地方の独自性。ガウディが、自分をスペイン人ではなく、カタルーニャ人であると称したように、今もこの町の教育はカタルーニャ語で行われ、けいママの友人であるel patitoさんはかたくななまでのその姿勢をブログで綴っています。受け入れることと、守り通すこととの絶妙なバランス。カサ・ミラ(Casa Milà) そして創造の美が溢れる町。
 巨大な高層ビルに混じってサグラダ・ファミリアの未完のファサードが見え隠れする。自分の一生のうちに決してその完成を見ることがない・・・そんな建造物を間近に見て日々を過ごすからこそ、この地に暮らす人々には、誇りと優雅さと、そして気高さが備わっていくのでしょうか。

 3回にわたってお届けした「リベンジ“バルセロナ”」。私にとってはフィレンツェのように懐かしく、そして魅惑的な町。まだまだ行き足りない、堪能したい町の一つです。

Hasta luego!

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[伊]フィレンツェ ロングステイ」カテゴリの記事

コメント

バルセロナ、良いですねlovely
行きたくなりました!

投稿: Vn | 2008年4月 5日 (土) 17時44分

はい、サグラダ・ファミリアは絶対実物を見るべき!
フィレンツェとはまた違う、とてもステキな町ですよ。
本場のパエリヤも美味しいですrestaurant

投稿: けいママ→Vnさんへ | 2008年4月 6日 (日) 11時59分

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