超B級? 昭和の常滑焼
秋のNY情報以来、久しぶりの「さくらぎ通信」です。またまた面白い話題ですよ。キッチュで可愛い「昭和時代」のMade in Japanをお楽しみください。
「常滑(とこなめ)市」と聞いて皆さん何が思い浮かびますか? 常滑市は愛知県知多半島の西海岸に位置する街。「中部国際空港がある街」とか「INAXの本社がある」とか「常滑焼」、「常滑競艇」など・・・。関西の方でこのうちひとつでもご存知なら、表彰ものです。
「常滑焼」は平安時代末期(12世紀)の頃から「古常滑」と呼ばれて広く知られ、瀬戸、信楽、越前、丹波、備前と並び、日本六古窯のひとつ。そのなかでも最も古く最大の規模とされています。窯業は現在も主産業です、と常滑市のホームページ「市のあらまし」で紹介されている。
その常滑に行ってきました。目的は陶磁器の「ノベルティ」を観ること。知人から「昭和の時代に欧米に輸出していた頃のものが山ほどあり、一見の価値あり」との情報をもらい、これはぜひと相成りました。谷川製陶所さんが製造と販売をされています。お店の名前は「Novelties T&T」。観光コースの「常滑やきもの散歩道 Aコース」の中ほどにありました。昔ながらの木造平屋建てで、この日は品のいい熟年のご主人がひとりでお店番。昭和20年代から40年代にかけてが最盛期で陶磁器ノベルティ(動物、人形、ポット、マグカップなど)が北米やヨーロッパに輸出されたそうです(現在は国内向けのみ)。
人形、動物ものが多く、そのなかで表現が超B級ものを探しました。その結果選んだのが、これ。女の子3体はデッサンがまあいい感じに狂ったプロポーションが決め手でした。眉毛、睫毛、目の描き方なんて2体はホント手抜きです。色付けもいい加減なところが気に入りました。小さなドラキュラ(?)はチカラが抜けていて好きです。4体(個)で計1,800円なり。ほかには、本物の毛をつけた動物もののノベルティがあり、ここの実用新案だそうです。ご主人一代では売り切れないほどの在庫があるそうですが、どうするのでしょうか? 時期をみて並べる商品の模様替えもあるそうですよ。のんびりした時間が流れているお店でした。
常滑は名古屋からも近く、焼き物鑑賞をして帰りには豊浜漁港の「お魚広場」で新鮮な魚介類をお土産にして、とドライブコースとしても1日楽しく過ごせるところです。機会があれば、ぜひ訪れてみてください。
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コメント
お久しぶりです!
いつも楽しい話題を有り難うございます。
常滑焼って、なんか地味な雰囲気を持っていましたが、
こんなんあったんですね。驚き!
このドラキュラ、私も欲しいです。トイレに飾りたい(笑!)ふわふわ毛を付けた、うさちゃんにも惹かれます。
耳寄りな情報をゲットして、すぐさま馳せ参じるさくらぎさんの好奇心には脱帽です。
見習わなくちゃ。
投稿: けいママ→さくらぎさんへ | 2008年2月10日 (日) 12時00分
たしかにキッチュですね
イタリアのロディ(http://rodystore.com/)というメーカーがあって、日本でも人気ですが、もしかして常滑焼が元ネタ?
投稿: しょう | 2008年2月12日 (火) 00時37分
ロディのサイト、見ました。
センスが似ていますね。
こんな無国籍感が欧米では受けるのでしょうか。
投稿: ひろパパ→しょうさんへ | 2008年2月15日 (金) 11時55分