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2008年2月

2008年2月28日 (木)

笑える“砂糖”でカフェタイム

Photo_8  カフェがなければ夜も日も明けないイタリア人。日に何回もエスプレッソをクイッと飲んで、しゃべりまくって一日が過ぎる。カフェ用の砂糖もさすがデザインの国、かっこいいものから、オシャレなもの、歴史を感じる伝統的なもの、ユーモラスなものなど、実にさまざまな袋に入っています。ここにご紹介するのは、某大手スーパーのオリジナル商品。8種類のデザインを1パックにして売られている「ダジャレ」シリーズです。ダジャレとバカにするなかれ、名前とワンビジュアルだけで、しっかり笑える。ダジャレを解説するなんて野暮のきわみですが、ちょっとだけ・・・。
 まずは「John Lemon  ジョン レモン」。2 これは説明するまでもないかな、20世紀を代表するジョン レノンですから。また最近はあの事件が映画になったり、永遠に忘れられないでしょう。レモンにサングラス一つ加えるだけでこうなるなんて、鮮やかなお手並み。バカバカしいけどオシャレでしょ。
2_2  お次は「Lawrence d'Arabica  アラビカのロレンス」。エスプレッソに使用するアラビカ種のコーヒー豆にターバンを巻いて。もちろん第一次世界大戦時の砂漠の英雄・アラビアのロレンスに引っ掛けています。砂漠の映像美とピーター オトゥールやオマー シャリフの名演が懐かしいですね。
 続きましては「Banana Butterfly  バナナ バタフライ」。Photo プッチーニ作曲、長崎を舞台にしたオペラの名作・マダム バタフライ(蝶々夫人)に掛けて、バナナが和服らしきものを着て立っております。なんとなく体のカーブが日本女性らしいしおらしさを表現しています?
Photo_2  さてその次は「Vincent Van Coc  ヴィンセント ヴァン コック」。ココ椰子が麦藁帽子をかぶって、糸杉の並ぶ田舎道かアルルの跳ね橋でもスケッチに出かけるのかな。たしかにCOCは、炎の画家・ゴッホGOGHの綴りに文字面が似てなくもない。発音もね。
 はい、そして「Re Salamone  サラモン王」。Photo_3 ン、何じゃそりゃ? これはちょっと説明が要るかも。旧約聖書で有名なダヴィデの息子・ソロモン。イスラエルが栄華を誇った時代の王様です。イタリア語ではSALOMONE。対してサラミはSALAME。で、サラミが王冠をかぶっています。REは王様で、ちなみにPAXREXのREXも王様ですがこれはラテン語です。
2_3  次は簡単、「Finocchio  フィノッキオ」。野菜のフェンネル(日本ではウイキョウ)をイタリアではフィノッキオと呼んで、煮込み料理やサラダによく使います。ごろりと横に寝かせたら、あら、茎がピノッキオの鼻に。それに赤い帽子をかぶせて。オカマのことも俗にフィノッキオと言うので、あまり大声で叫ばないようご注意ください。
 続いて「Bufala Bill  ブファーラ ビル」。Photo_4 水牛の乳で作った正統モッツァレッラチーズ=ブファーラにウエスタンハットをかぶせて、アメリカ西部開拓時代のガンマン・バッファロー ビル。近頃は水牛の数が減って、普通の牛の乳で代用するモッツァレッラ=バッカも増えていますね。
007  最後は「Agente 00Fette  情報員 00スライス」。こう書いたら、面白くもなんともない。FETTEはスライスしたパンですが蝶ネクタイをつけると、00と次のFで“007”に見えてきませんか。この分だけ文字もイタリック(斜体)にして、“007”に見えやすいようにと芸が細かい。そういえばこのパン、ショーン コネリーの顔の輪郭にどことなく似ているような、似てないような・・・。
 いかがでしたか? ギャハハッとするのもクスッとするのもあったでしょ。日本のスーパーのオリジナル商品にも、こんな遊び心があったらもっと毎日が楽しくなるのに。無駄なことを考えずに、少しでも安くしろ! ということなのでしょうか。

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2008年2月25日 (月)

波止場のロックガーデン

 神戸発の雑誌編集に、長年携わって来たしょうさん、それはもう我々が「そんなん、知らんかった!」と驚くネタをわんさかご存知。この度いよいよ、満を持してかぜくさ便りにご登場です! カテゴリーはその名も『ニュースしょう』 記念すべき第一回目の「へええ〜!」はいったい? 

Img_rock89832_5 パタゴニア、ノースフェイス、モンベル・・・。アウトドアブランドの服やアイテムを“街着”として活用してる人、多いですよね。「エコです、自然です、ネイチャーです」と。しかし! 僕はそんな人たちに言いたい。「街じゃぁなくって、ホンマにアウトドアで使ってこそ、メーカーの物作りに対する熱い姿勢や、自然の大切さがわかると言うもの!!」。
 いや、実はかく言う僕もイメージ、ファッション、ミーハー、見た目先行型・・・。「LOVE!」なパタゴニアはコレクションばかりが増え、実際にそのスペックが試せるであろう過酷な自然環境に身を置くことはほとんどないインドアな生活。Img_rock91242 「このパンツはですね、片手で調整できるベルトが付いてるのでクライミングしてる時に便利なんです、他にも、このアイテムはね、サーフィンの時に・・・」。増え続けるウンチクにグッズたちの不満も聞こえてきそう。「しゃべってんと、アウトドアで使ぉ〜て〜や・・・」。
 そんな僕に転機をもたらしたのが、ロックガーデン神戸。栄町から程近い、波止場町にオープンした神戸初のクライミングジムであります。ホールドと呼ばれる岩を模した出っ張りはとてもカラフル。これは、色を目印にして初心者コース、上級者コース、などとわかりやすくするため。壁は直角もあれば斜めになってるもの、天井(?!)のコース(写真ね)まで。当然、角度が手前に傾くほど難しくなるのです。Img_rock91082聞けば、ここまで本格的な施設は関西でも、いや全国でも珍しいそうで。初心者でも丁寧に教えてくれるし、壁を登りきった時の爽快感がたまらん! と僕が定期的に遊びにいくスポットになっているのです。手軽に始められるし、落ちたら怪我する? なんて心配もありません。壁の途中でしんどくなったら下にはふかふかのマットが敷いてあるので、そのままズドンッと落ちればよいのです。
 昨年の10月にオープンし、今では会社帰りのサラリーマンやOLで毎日賑わってます。Img_rock9134 僕のパタゴニアコレクションたちの喜びの声も。「キャー! やっと出番が来たね〜! 今まで待っていたかいがあるというもの!」。街なかでこんなに彼らの欲望を満たしてあげられるなんてスゴいでしょ? インドアで楽しめるアウトドアスポーツからスタートを切った僕。ここで修行し、行く行くは六甲山の芦屋ロックガーデンへ、そしていつの日か、イタリア・アルコやドロミテに彼らを連れて行ってあげたい・・・。Img_rock9161_2

Rock Garden Kobe
(ロックガーデン神戸)
神戸市中央区波止場町6-8  
Tel. 078-351-5102 
13:00〜22:00(土曜10:00〜22:00、日曜・祝日10:00〜20:00) 
定休日 月曜日

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2008年2月22日 (金)

春を呼ぶ陶芸展

Photo  けいママ宅のテーブルに置かれた陶芸作品、冬の日差しを浴びて気持ち良さそう・・・。みんな今は亡きじいちゃんが残していった作品です。定年退職後に趣味として取り組んだ陶芸の腕前は、講師の先生も驚くほどだったようで。だけど、じいちゃん、男子厨房に入らずを守り通して、器に盛る料理はもっぱらばあちゃんに丸投げでしたようねえ〜。Photo_4 冷たい北風に乗って、クシュンとじいちゃんの小さなくしゃみが聞こえる?
 それにしても陶芸をする人たち、そこに表現される作風から作者の人となりが見えて来るから面白い。いま兵庫県庁の山側、エコハウスギャラリーで開催中(3月2日まで、水・木は休み)の陶芸展。マダムひろこの一連の作品は、何ともダイナミックで潔い! Photo_5 イタリア好きのマダム、大人数のホームパーティーでは、この大皿にスパッと山盛りのスパゲティが、たっぷりプリモが盛られるんでしょうね。 今度けいママも呼んで下さいね!
 一方リアルな形、色合いのフクロウ君、これまたスバッと木の枝ごと森から移動して来たみたいに生々しい。夜更けにちょっと抜け出して、辺りを一周してそうな。Photo_6自然界に存在するものをつぶさに観察、作家さんの優しくて、鋭い目はフクロウ譲り?
 そして陶芸好きな建築家、このギャラリーの主の作品は、数学的な線と面が重なり合う。土をこねながらも空間作りの思考回路がピリピり?
 点が平面に、さらに立体に、そんな過程を陶芸作りの世界で遊びながら、そのくせしっかりと建築の図面引きに生かしているような気がします。
モノを創る、創り出す、その奥にはそれぞれの日常と、独自の感性が広がっていますよね。一つ一つ眺めながら、アートなシーンをイメージして楽しむ。Photo_7デパートや、専門店では垣間みれない、作品の生れ出た時の流れをも感じ取れる陶芸の数々を愛でに、お気に入りを見つけに是非お出かけ下さいね。
 さてさてじいちゃん、また一つ季節が巡りますよ。桜咲く日々が訪れますよ。我が家の定番空豆のリゾット、今年はどんな器に盛りましょうか? もちろん、じいちゃんの作品も、しっかり健在です。Photo_8

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2008年2月19日 (火)

マルコが撮ったフィレンツェ

2_2  イタリア人写真家、マルコ・マイアンティ“グレメッティ”。まだ30代半ばの新進作家で、街に溶け込んだ人物のバランスがおもしろい、良い写真を撮ります。昨秋フィレンツェに滞在した機会に、彼が切り取った場所を訪れてみました。Photo
 まずシニョーリア広場のダヴィデ像前。 今日も観光客であふれています。 団体旅行でも必ずガイドさんがこの前で説明をする。英語、フランス語、ドイツ語、日本語、最近では中国語も・・・いろんな言葉が聞こえてきます。イタリア語なんて、ここでは少数派。 『2人のダヴィデ』、マルコはどんな時間帯にこの写真を撮影したのやら。まさか観光客の入場制限をしたわけではないでしょうに。
 つぎにウフィッティ美術館の横。 彼の作品を初めて見た時から、「え、こんな場所あったっけ?」と不思議に思っていました。Photo_5 何回も何回も通った場所なのに。作品名は『ウフィッティの警護隊長』。 位置関係は分かるので、キョロキョロ探して、あ、ありました。 まず誰も気づかないでしょうね、壁面の小さな浮き彫り。よくも見つけたな、とマルコの目と作品に仕上げる手腕に感服。Photo_4 出来るだけ作品に近い感じで撮ろうと努力しましたが、レンズの違いなどから、これが限界です。やっぱり作品にはならないか。
 ここからウフィッティの建物の間を抜け、アルノ川の方向へ。 ここで撮影されたのが『夕方の光の戯れ』。黒と白のコントラストが作り出す造形が見事でしょ。 昨秋訪れた時、この場所には現代アートの彫刻が展示されていました。Photo_6 ドラム缶を2つ積み上げたものに、人物像をくっ付けた赤い作品(逆光なのでシルエットになって色は出ていません)。まあ、これが何を表現しているのかは聞かないでください。
 彼の作品を思い出しつつ撮ってみましたが、まったくダメでした。プロの技に対抗しようなどとはさらさら考えていませんが、あまりの違いにガクゼンとします。Photo_2 いくらカメラが進歩しても、その視点、その技術、プロとアマの大いなる差は縮まりそうにないですね。
 ギャラリーPAXREXでは3月2日(日)まで、マルコがフィレンツェやルッカで撮った作品を展示・販売しています。イタリア的かっこよさを、ぜひオリジナルプリントでご覧ください。

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2008年2月16日 (土)

寒い日の温かいスープ

ベランダからの雪景色    寒〜い日が続いていますね。こんな時は温かいシチューや、スープが一番! でもコトコト煮込む時間がない? そんな時のお役立ち「目からウロコ」のメニューをご紹介しましょう。
 これはけいママのチェコの友人、Pajaに見せてもらったクック・ブックに載っていたメニュー。もしも今このブログを見てくれているあなたが「どないしょ?今夜の献立」。1 と夕飯までのカウントダウンが始まっているとしても、10分あればあったかスープが完成しますよ。ではでは
早速その作り方を。

Peasant'onion soup(農夫の玉ねぎスープ)という名のこの料理、にんにく1〜2かけ、玉ねぎ1個をオイルでしんなりするまで炒めます(この日は色どりにニンジンも加えてみました)。それをスープ皿に敷いたパンのスライスの上に置き、上から熱湯を注ぎます。基本的にそれだけ〜!Peasant'onion soup,2  もちろん塩、コショウ、顆粒スープの素、あるいはオレガノやタイムなどのハーブを加えたり、チリパウダーで激辛にしても・・・。好きなようにアレンジ出来るのも楽しい。前の日のバゲットが残っていて、固くなってしまった時などにはピッタリですよね。

 ふ〜ん、も少し手を掛けてもいいかな、というあなたにはこちらをおすすめ。洋風だか和風だかよくわかんない不思議なスープ、その名も「じゃがいも白みそポタージュ」。作り方は(2人分)、じゃがいも一個をフードプロセッサーで潰す(塩と片栗粉を少し混ぜて) その半分の量を火にかけて煮て団子にする。じゃがいも白みそポタージュ 別のお鍋でだし1カップを沸騰させ、白みそ大さじ2、残りの半量のじゃがいもを加え、団子を加える。仕上がりに山椒と一味を。じゃがいものとろみがまったりと口の中に広がり、白みその優しい味わいとマッチしてほんわか一息、体があったまります。ずいぶん前にNHKの料理番組でメモして作った一品ですが、お客様にもたいへん好評。ただ材料がとてもシンプルなので、出来ればちゃあんといいおだしを取って下さいね。from Paja
 風が冷たい、星の明かりが突き刺すような夜。でも春の足音が聞こえます。けいママ・キッチンには、大好きなPajaがお正月に送ってくれたカードが・・・。雪深い道を、買い物袋を抱えて家路を急ぐ3兄弟? きっとマンマが暖かい料理をこしらえて待ってくれているのでしょうね。ってチェコではお母さんの事を何て呼ぶのかな? 今度Pajaに聞いてみよう! そんなことを思いながら、さあさ夕飯の準備を。

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2008年2月13日 (水)

森雅美さんとアリナーリ美術館

Photo_2  フィレンツェ駅にほど近く、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会前の広場をはさんだ向かいに国立アリナーリ写真美術館MUSEO NAZIONALE ALINARI DELLA FOTOGRAFIAがあります。1852年に創設されたフラテッリ・アリナーリ財団が母体になった世界最古の写真美術館です。一昨年の夏、ここに森雅美さんのFLORAシリーズがコレクションされたという。(その頃はまだアリナーリ通にあったはず)Photo  森さんの作品を販売しているギャラリーとしては、ぜひ行かねばなるまい。 というわけで昨秋のフィレンツェ滞在時に行ってまいりました。
 美術館は15世紀に建てられた建物の一角にあります。ロッビア工房作のメダリオンで飾られた美しい回廊があり、サンティッシマ・アヌンティアータに匹敵する典型的なルネッサンス建築でしょう。前のサンタ・マリア・ノヴェッラ広場は大々的に工事中で、ざわざわしていましたが・・・。
Photo_4  館内はまず現代作家の企画展のスペース。その奥に収蔵作品から選んで展示するスペースがある。膨大なコレクションの中からごくごく一部を展示しているだけですが、ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」も初めてオリジナルプリントで見ることができてラッキーでした。展示方法もプリントあり、映写あり、とさまざまな工夫が凝らしてあって飽きない。そうそう、床面を歩きながら見ていく、というのもありましたっけ。Photo_5上に乗って割れないかとヒヤヒヤしながら歩きましたね。PAXREXではマネできません。
  歴史的なカメラやアルバムを展示するスペースには、100年以上前の大きな木製のカメラも多数。日の丸が入った日露戦争時の飾り額装もありました。まあ、よくも集めたり! あまり好みではないのですが、それぞれの時代のほとばしる情熱が感じられ、なかなか面白い。日本語では美術館と博物館は別の言い方をしますが、英語のミュージアムやイタリア語のMUSEOは区別しない。Photo_6 だから、これは博物館部門、のようなもの。なぜかと聞かれても、残念ながら答える知識はありませぬ。
 またアリナーリは写真集やカレンダーの出版などにも力を入れている。ミュージアムショップには、これらオリジナルグッズが充実していて、オシャレなボールペンやルーペなど、おみやげに手頃なものも揃っています。Photo
 この由緒ある美術館に森さんの作品が永久保存されているのは、うれしいことです。フィレンツェまで行く時間が取れない方は、いまギャラリーPAXREXで幻想的な花の写真作品をご覧いただけます。「PAXREX STYLE」展、3月2日まで。 

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2008年2月10日 (日)

超B級? 昭和の常滑焼

 秋のNY情報以来、久しぶりの「さくらぎ通信」です。またまた面白い話題ですよ。キッチュで可愛い「昭和時代」のMade in Japanをお楽しみください。

常滑焼,1  「常滑(とこなめ)市」と聞いて皆さん何が思い浮かびますか? 常滑市は愛知県知多半島の西海岸に位置する街。「中部国際空港がある街」とか「INAXの本社がある」とか「常滑焼」、「常滑競艇」など・・・。関西の方でこのうちひとつでもご存知なら、表彰ものです。
 「常滑焼」は平安時代末期(12世紀)の頃から「古常滑」と呼ばれて広く知られ、瀬戸、信楽、越前、丹波、備前と並び、日本六古窯のひとつ。そのなかでも最も古く最大の規模とされています。窯業は現在も主産業です、と常滑市のホームページ「市のあらまし」で紹介されている。
 その常滑に行ってきました。目的は陶磁器の「ノベルティ」を観ること。知人から「昭和の時代に欧米に輸出していた頃のものが山ほどあり、一見の価値あり」との情報をもらい、これはぜひと相成りました。谷川製陶所さんが製造と販売をされています。お店の名前は「Novelties T&T」。常滑焼,2観光コースの「常滑やきもの散歩道 Aコース」の中ほどにありました。昔ながらの木造平屋建てで、この日は品のいい熟年のご主人がひとりでお店番。昭和20年代から40年代にかけてが最盛期で陶磁器ノベルティ(動物、人形、ポット、マグカップなど)が北米やヨーロッパに輸出されたそうです(現在は国内向けのみ)。
 人形、動物ものが多く、そのなかで表現が超B級ものを探しました。常滑焼,3その結果選んだのが、これ。女の子3体はデッサンがまあいい感じに狂ったプロポーションが決め手でした。眉毛、睫毛、目の描き方なんて2体はホント手抜きです。色付けもいい加減なところが気に入りました。小さなドラキュラ(?)はチカラが抜けていて好きです。4体(個)で計1,800円なり。ほかには、本物の毛をつけた動物もののノベルティがあり、ここの実用新案だそうです。ご主人一代では売り切れないほどの在庫があるそうですが、どうするのでしょうか? 時期をみて並べる商品の模様替えもあるそうですよ。のんびりした時間が流れているお店でした。
 常滑は名古屋からも近く、焼き物鑑賞をして帰りには豊浜漁港の「お魚広場」で新鮮な魚介類をお土産にして、とドライブコースとしても1日楽しく過ごせるところです。機会があれば、ぜひ訪れてみてください。

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2008年2月 7日 (木)

大根もちの季節

攤販街(タンファンチェ)  神戸南京町で唯一の台湾料理店「攤販街」。タンファンチェと読むようですが、この看板を目印にしてくださいな。大丸側から入って南京町広場に出るまでの通りの左側。八百屋さんの隣です。是非、行き着いて下さい。南京町の数あるお店の中でも、けいママお奨めの一件ですから。
 台湾名物と言えば「担仔麵」? はい、それももちろんお奨めですが、今日はマダムひろこと「酸菜麺」「酸辣麺」をそれぞれオーダー。お料理を待っている間、こんなかぶり物で遊んでみました。このふくよかな顔は商売繁盛、言わば招き猫みたいなもんなのでしょうか?攤販街店内にて  鼻の下のぽっちりホクロが意味ありげ。写真撮影の許可を尋ねたら「ええ、ええ、みんなこれかぶって撮影されます」って、ちょっと意味が違うんだけど・・・。ノリのいいマダムがかぶってくれましたのでパチり。
 さて、豚の角煮、高菜、味付け卵の入った「酸辣麺」。しっかり辛いです!攤販街・酸辣麺 でも寒い日に暖まります、この辛さ。この角煮と高菜が入った「刈包」という台湾風ハンバーガーもいける! このちょっと先に、例の行列の出来る豚マン屋さんがありますが、並ぶ元気がない時は、一度こちらを。店先で気軽にテイクアウト出来ますよ。この絶妙な組み合わせの味にハマります、けいママみたいに。攤販街・酸菜麺 そして酸味の利いた「酸菜麺」も、とろ〜りとしたお汁がホワホワ。このお店初体験のマダムも「うん、うん、この酸っぱさがなかなか!」とご満悦。
 さらに是非とも食べて頂きたいのが、この「大根もち」。以前台湾の友人宅で手作りのこの料理をご馳走になり、あまりの美味しさにレシピを教えて貰ったのですが、これまたあまりの大変さにその後は断念。だって大根をほぼまるまる一本、すりおろすんですよ!しかもその水分が大根によってまちまちだから、水加減がわっからない!はい、大根もちとは米と大根おろしを混ぜて、蒸して作る台湾のおもち。攤販街・大根もち 各家庭によって中に、干しえび、ショウガ、ネギなど混ぜ込むモノも違うそう。
 で、けいママ、この季節にこのお店に来ると必ず大根もちを注文。日本のおもちにはない、あっさりとした、それでいてこくのある味わいです。11月〜5月末頃までの季節限定メニュー。「ああ、今年も大根もちの季節だあ」としみじみ。一度、相席で隣に座られたご夫人、「私、台湾に長く住んでいて、この大根もちをよく食べていたんです。懐かしい味を求めて今日はわざわざ神戸に来たんですよ」と。まだ台湾に行った事のないけいママ。春節祭 こんなに近くで本場の味を食べられるなんて、ちょっと嬉しいです! 大根もちもテイクアウトOKですから、PAXREXご来店の折りはお土産に是非! また2月7日は旧暦のお正月。南京町では11日(月)まで春節祭を開催中です。広場で演じている中国風の獅子舞も迫力たっぷりですよ。

攤販街(タンファンチェ)
TEL 078-331-1195
神戸市中央区栄町通1-3-17
11:30〜20:30(LO20:00) 定休日・水曜日

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2008年2月 4日 (月)

「からほり」でお買い物

Photo_13  大阪の「からほり」という町をご存知? 戦災を免れた多くの町屋や長屋が、今も残されている界隈。懐かしくて、しっとりとした雰囲気のその町並みに、アンティークショップや、雑貨屋さんなど今風の店が軒を連ねます。どこか神戸の栄町に似た雰囲気。長くここの住民でもあるけいママの友人が、昨年この一角に小さなお店をオープンしました。_edited1 女店主はかれこれン十年前、うちのイタリアンな食事会にお招きしたところ、その時のメニューをこんなおしゃれなイラストに描いてプレゼントしてくれました。 お国さあ〜ん! けいママ、今も大事にしてますよ! また旦那様はPAXREXで大好評のモビール制作者。二人とも肩肘張らないステキなアーティストです。
さて、小さなお店が集まった複合ビル『萌』。これも栄町とそっくり。2階へ上がった所の一角「うわあ! このちょこっとしたスペースに、ところ狭しとあれこれ〜!」 Photo_21 はい、お店の名前は「あれこれ」と申します。お国さんは、けいママが崇拝するところの収集家でいらっしゃる。長年お大師さんの市の立つ日に出かけて買い求めた骨董、外国旅行で見つけた小物、ふらっと立ち寄った店でゲットした布類などなど・・・。お宅にお邪魔すると「これ、何処で買ったんですか?」と思わず尋ねてしまうものがワンサと。それがそのまんま「あれこれ」に引っ越して来た。 うわっ! 買えるんだ、とそりゃ興奮します。「ちょっと家ン中整理しようと思って、それでお店を開いたんよ。でもまたあちこちで、あれこれ見つけて来るもんやから・・・」。Photo いや、見つけて来てくださいよ、目利きなんだから。
 けいママがこの日ゲットしたこちらの土鈴も、最近どこかのアジアン雑貨の店じまいの折りに、仕入れて来たモノだそう。 手に取って振ってみる。遠い異国で、人の手の温もりの中で生まれた優しい音色が聞こえる。「一つずつ、違う音ですねえ〜、どれにしよ?」。Photo_2 「そうねえ、これはちょっと音程高い? あれは何か清々しい感じ?」とえらい時間かかる。でもお国さん、もちろん傍らであれこれアドバイスしながら付き合ってくれます。で、ふと目を止めたこちらのショーケース。あっ、ヴェネツィア・フリークの旦那様と旅行の際に二人して選んだ品かな?  「このショーウインドーの中は、非売品なのよねえ。よく幾らですか?って聞かれるんだけど」。とお国さんも、太郎さんも苦笑い。Photo_3 肩寄せ合って自分たちの目に適うモノ、側に置きたいと願うモノをセレクトしてきた、その歩みがぎゅっと詰まってますね。
 ところで「からほり」って名前、豊臣秀吉が大阪城を守るために築いた南忽構堀が、水を入れない「空の堀」だったことに由来しているそう。太閤さあ〜ん、今はこんな平和な、ほっこりした町になってますよ。ご安心あれ。

〒542-0012 大阪市中央区谷町6-5-26 萌(Hou)2F
地下鉄(谷町線、鶴見緑地線)谷町6丁目駅4番出口 徒歩3分
11:00~19:00 定休日 水曜日(祝祭日除く)

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2008年2月 1日 (金)

スペインの新聞が見た奥脇さん 2

 スペインでの奥脇孝一さん「HANA」展の高評価。もう1紙、A. RATIA氏が書いた新聞記事をご紹介しましょう。A. RATIA氏の新聞記事

美しくそして官能的な奥脇の花
『一瞬と永遠』
HANA 奥脇孝一の写真
ギャラリー スペクトリュムス ソトス:
コンセプション アレナール19
7月1日まで

 このアーティストは決して流行をめざしているとは思われないけれど、そこには先端の美が顕わにされている。しかし単なる美の奥にもっと別のものを隠しているのは明らかだ。彼の切り札は、本当の一瞬を存在させられることにある。そして彼の感性の中で、花はひとつのカタチだ。奥脇孝一さんの作品,1また花の美しさは、いかに永遠の幻想であるかを私たちに話しかけてくる。
 一瞬と永遠は繋がっている。花は奥脇孝一(1950年、日本生まれ)の一つのテーマなのだ。花の盛りよりもっと美しい写真展が開かれている。それは赤裸々な美と写真。見かけは非常にシンプル。あまりに透明性が高いため、撮り方について誤解される可能性があるだろう。もし誰かが奥脇のカメラについて解説すると、ある種のX線装置だと言うかもしれない。花は白い背景の上で切り取られ、光り輝き、まるでレントゲンで検査される画像のようだ。また、花の表面をあばくようにも見え、半透明の肉体を手に入れる機械のようでもある。Photo_4中間色の背影での植物のモチーフは、過去のブロスフェルトが使った表現で、アールヌーボーに関連した写真がある。
 奥脇の写真はブロスフェルトよりメープルソープに近く、新バロック様式に繋がっているように思われる。また、生け花が神聖であり、和紙やイッセイ・ミヤケの布にたとえられる物の表面を慈しむ、日本人独自の背景を忘れることはできない。奥脇は色を使わない。しかし決して白と黒だけで語っているわけではない。その間のグラデーションは無限だ。そこに墨を思わせる東洋の趣や諧調が存在しているのだ。 A. RATIA

PAXREX店内  いかがでしたか? 前回と今回、スペインの美術評論家2人が口々に賛辞を述べている新聞美術欄の記事。ちょっと難解ながら、奥脇さんの作品に接した驚きや感動が伝わってきますね。これらHANAのシリーズは、いま開催中の「PAXREX STYLE」展で3月2日(日)まで、その素晴らしいオリジナルプリントがご覧いただけます。

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