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2008年2月 1日 (金)

スペインの新聞が見た奥脇さん 2

 スペインでの奥脇孝一さん「HANA」展の高評価。もう1紙、A. RATIA氏が書いた新聞記事をご紹介しましょう。A. RATIA氏の新聞記事

美しくそして官能的な奥脇の花
『一瞬と永遠』
HANA 奥脇孝一の写真
ギャラリー スペクトリュムス ソトス:
コンセプション アレナール19
7月1日まで

 このアーティストは決して流行をめざしているとは思われないけれど、そこには先端の美が顕わにされている。しかし単なる美の奥にもっと別のものを隠しているのは明らかだ。彼の切り札は、本当の一瞬を存在させられることにある。そして彼の感性の中で、花はひとつのカタチだ。奥脇孝一さんの作品,1また花の美しさは、いかに永遠の幻想であるかを私たちに話しかけてくる。
 一瞬と永遠は繋がっている。花は奥脇孝一(1950年、日本生まれ)の一つのテーマなのだ。花の盛りよりもっと美しい写真展が開かれている。それは赤裸々な美と写真。見かけは非常にシンプル。あまりに透明性が高いため、撮り方について誤解される可能性があるだろう。もし誰かが奥脇のカメラについて解説すると、ある種のX線装置だと言うかもしれない。花は白い背景の上で切り取られ、光り輝き、まるでレントゲンで検査される画像のようだ。また、花の表面をあばくようにも見え、半透明の肉体を手に入れる機械のようでもある。Photo_4中間色の背影での植物のモチーフは、過去のブロスフェルトが使った表現で、アールヌーボーに関連した写真がある。
 奥脇の写真はブロスフェルトよりメープルソープに近く、新バロック様式に繋がっているように思われる。また、生け花が神聖であり、和紙やイッセイ・ミヤケの布にたとえられる物の表面を慈しむ、日本人独自の背景を忘れることはできない。奥脇は色を使わない。しかし決して白と黒だけで語っているわけではない。その間のグラデーションは無限だ。そこに墨を思わせる東洋の趣や諧調が存在しているのだ。 A. RATIA

PAXREX店内  いかがでしたか? 前回と今回、スペインの美術評論家2人が口々に賛辞を述べている新聞美術欄の記事。ちょっと難解ながら、奥脇さんの作品に接した驚きや感動が伝わってきますね。これらHANAのシリーズは、いま開催中の「PAXREX STYLE」展で3月2日(日)まで、その素晴らしいオリジナルプリントがご覧いただけます。

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コメント

たしかに、女性の体を思わせる作品が多いので、メープルソープに近いというのは納得です。

投稿: Vn | 2008年2月 1日 (金) 16時18分

スタイリッシュで、モダンな作品、
ただ外国人から見ると、かなり"和”の世界を感じるようですね。
記事の中に、生け花や墨と言った単語があって、彼らの東洋への憧れを強く感じます。
オリジナルプリントの凄さを、何度でも見に来てくださいね。

投稿: けいママ→Vnさんへ | 2008年2月 1日 (金) 18時31分

なるほどね・・・!
大胆な構図が魅力ですよね
同じ花でも別の人ならこの角度じゃないなって
思ったりします
でも私は奥脇角度にただただ感心させられます
それがたぐいまれな美的センスなのでしょうね

機会が有ればまた参ります
宜しくお願いします

投稿: 三木写真舘 | 2008年2月 1日 (金) 23時39分

色を排除して、それぞれの花の本質を
カタチに集約する奥脇さんの表現方法。
要素を少なくすればするほど
残された要素であるフォルムや構図を研ぎ澄まされていくのでしょうね。
何度見てもそのつど新しい発見があるHANA。
また見に来てください。

投稿: ひろパパ→三木写真館さま | 2008年2月 2日 (土) 12時37分

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