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2007年11月11日 (日)

ヴェネツィア・ビエンナーレ(2)

加藤泉さんのペインティング(ヴェネツィア・ビエンナーレ、La Biennale di Venezia)  まずはジャルディーニの各国パヴィリオンから。やはり、ひときわ広いイタリア館からでしょうね。ほかのパヴィリオンが自国のアーティスト作品を展示しているのとは違って、ここは世界中から作家をセレクトして展示しています。日本からは、ちょっぴり不気味な束芋さんのアニメーションも人気を集めていましたが、「生命の核=魂?」がそのまま表に現れたような加藤泉さんのペインティングが、とても良かった。あっ、断っておきますが、ビエンナーレ会場では基本的に写真撮影ができます。ジグマー・ポルケの作品(ヴェネツィア・ビエンナーレ、La Biennale di Venezia) フラッシュはダメですが。だから別に隠し撮りをしたわけではありません。
 ジグマー・ポルケやゲルハルト・リヒター、ロバート・ライマン、エルスワース・ケリーなどの大家は、さすがと思わされました。すでに知っているスタイルとはいえ、ずらっと現物を目の当たりにすることができるのは嬉しいことです。世界各地の現代美術館をいくつも回らなくても見られるので、トクした気分。来てよかったと思う。写真で見ても良さはなかなか伝わりませんが、比較的わかりやすいジグマー・ポルケを1点。
 エスピリト・サントの作品(ヴェネツィア・ビエンナーレ、La Biennale di Venezia) ちなみに当ブログ11月1日 「帰ってまいりました」に登場した女性ヌード天使は、ここに展示されているコンゴのチェリ・サムバの作品でした。
  ブラジルの作家、エスピリト・サントは真っ黒なアクリル(?)で壁面をレンガ壁のように整然と、床にはパリンと割れた板を数枚置いた作品を展示。秩序とその破壊を表しているのでしょうか? わたしたち見る側は、破壊からもまた新しい美を発見させられました。シャープで美しく、映り込みまで計算に入れた作品は見事です。
 イタリア館であと1人印象に残ったのは、パキスタン生まれ、インド・ムンバイで活動する画家、ナリニ・マラニの作品(ヴェネツィア・ビエンナーレ、La Biennale di Venezia) ナリニ・マラニです。名前からは女性か男性か分かりませんが、絵の印象から女性だと勝手に思い込みました。(間違ってたらごめんなさい) その彼女はやさしい色合いで生きることの素晴らしさをうたいあげています。もちろん、今を生きる彼女を取り巻く困難な問題は、きっといろいろあるのでしょう。しかし生命の絆をたいせつに、生きていこうというたくましい意志を感じました。
 次回は、もう1回ジャルディーニからです。

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[伊]ヴェネツィア・ビエンナーレ 07」カテゴリの記事

コメント

"芸術とは、たとえばオフィスに一輪の花が飾られ、それを見て誰かが美しいと感じる時に生じるコミュニケーションなのです。”とは 千住博氏のお言葉でしたが・・・。
 ナリニ・マラニさんの絵は お写真からでも 迫力が伝わってくるのですから
実物は さそや・・・と思います。
 その作品と一期一会の出会いをされたんですねー!うらやましい限りです。

投稿: minacci | 2007年11月13日 (火) 06時56分

千住さんがおっしゃるように芸術はコミュニケーションですね。作品を見てどう受けとめるか? そこに関係性が生まれて、やっとその作品は芸術になる。
だから別にきちっとした作品でなくても、日常のふとしたモノや景色との出会いにアートを感じれば、それは自分にとってかけがえのない芸術ですよね。そんな発見がある日々を送れると、人生ずいぶん楽しくなりますね。

投稿: ひろパパ→minacciさんへ | 2007年11月13日 (火) 11時52分

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