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2007年8月

2007年8月30日 (木)

信州ながわ物語

Photo  “お国はどちら? 故郷は?” けいママにとって、ここ信州松本“奈川”は、そういう意味において何のゆかりも無い場所です。でもかれこれ二十数年前に偶然、出会ってしまった。それ以来愛してしまった。(恋愛ネタではないんですけど・・・) 以来、毎年のように訪れて、あの小道の側にはオダマキが・・・と記憶する位に慣れ親しみ、土地の人たちに知り合いも出来ました。Photo_3 ノスタルジックって言葉があるでしょう? あんな感じ。無性に恋しくなる場所。
 今年の夏、久しぶりに訪れて野山を散策して、そして思い立ちました。「そや! かぜくさ便りで、奈川のこともみなさんにご紹介しよう!」って。と、言うのもホンマにいいとこなんです、ここ。
 でもあまり人が来ないんです。何でやろ? 場所的に微妙なんですねえ。Photo_4 上高地、乗鞍岳、松本美ヶ原、安曇野・・・。そうそうたる景勝地、観光地に程近いんだけど「じゃあ、そこには何があるの?」と問われると絶句!
“奈川”は標高二千メートルを超える山々と五つの峠に囲まれた、標高千メートル前後の渓谷にある山里です。”と紹介文にはあるのですが「だから、どうよ?」と言われると・・・っとと。
 けいママが“奈川”と出会った二十数年前、村の衆もたぶん絶句した。だから村興しだと色んなものを作りはって・・・。テニスコート、スキー場、釣り堀、ペンション、別荘分譲地、体育館・・・etc で、結果は? だ、だから言ったでしょ!人が来ないって。Photo_5 テニスもオートキャンプもブームはアッという間に終わりました。そしてこの村には静けさが戻り、さあ、皆さん、大事なのはここからです。村の衆は気付いたんです。「何もなくても、ここは十分スッバラシかった!」 水が美味しい、空気が美味しい、カラマツ林に風が渡り、野の花が揺れ、鳥が鳴き、気温は何と、大阪辺りより10度も低い。日がな一日自然を愛でるのもよし、貸し切り状態のテニスコートで弾けるもよし。Photo_6 こんなパラダイスがあるだろか?
 というわけで、次回は村の衆の“奈川”への愛が詰まった花火大会の模様をお届けします。あっ! それと一つ特筆すべき事を忘れておりました。以前“どっちの料理ショー”の特選素材として紹介された奈川の蕎麦、あの番組放映の後は、凄かったんですって、人がいっぱい来て・・・。

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2007年8月25日 (土)

さくらぎさんの天狗下駄

 神戸栄町かぜくさ便りも一年を過ぎ、ここに強力助っ人登場と相成りました。
ひろパパが広告マンだった頃の同僚、さくらぎ氏です。(奥様は以前ブログ“パロディファッションの世界”でご紹介した何とも個性的、魅力的な方。) この春めでたく定年退職されて、Photo_3 写真のワンちゃんみたいにやれやれ~。ところでこのワンちゃん、す、凄い血統書付き! なんとさくらぎ氏が所蔵する“奈良美智グッズ”であります。はい、アートも大好き、好奇心旺盛なさくらぎ夫妻は、楽しいコト、美しいモノを求めて東へ西へ。そんな彼から届くメール便り・・・さすがです! 元広告マンだけあって、見せ方うまい。けいママはしっかり目を付けて引っ張り込んでしまいました。さてさて一回目はなかなか、粋な旅日記。それにしても名古屋の人って、お味噌好きなんやなあ~。

 6月中頃、田楽が食べたいということで伊賀上野に行ってきました。田楽は一口で3本くらい食べられる大きさです。味噌の味は名古屋地域と比べると甘みを抑えています。2軒はしごしました。Photo_4
  市内の「西田はきもの店」で伊賀の天狗下駄(一本歯の高下駄)を買いました。「ボディバランスを飛躍的に高められる」とか、「履いて立つだけで腰痛、膝痛は改善する」とかの効用ありとのこと。主に家の中で履いています。(外では少し恥ずかしいので・・・)
 Photo_5 また伊賀上野は芭蕉ゆかりの地。ということで史跡「蓑虫庵」を見学しました。「古池や蛙飛こむ水の音」の碑もありました。昔ながらの駄菓子屋さん、和菓子屋さんなど懐かしい町並みが残っていて、いい感じの城下町。和菓子屋「餅の老舗 いせや」さんの店先には“古代ちまき”の宣伝文句“季節きました”の旗。Photo_6 そして大きなちまきが軒先からぶら下がっていました。この商品は季節限定。旧節句の頃、野山に育つ萱の葉で新粉生地を包んだ古来より伝わる本来の姿のちまきだそうです。
 暑い暑い夏、皆様お体を大切に!

さくらぎさん、次は何処へ? 今秋は海外にもお出かけの予定とか。次回の「さくらぎ通信」を楽しみにしてます。

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2007年8月21日 (火)

藤井保さんのお仕事

 みなさま暑い中、お仕事ごくろうさまです。炎天下の戸外に居なければならない方、くれぐれもお気をつけくださいね。このうだるような日々も後もう少し・・・。で、台風の季節到来となるのでしょうか?
1  さて8月18日からスタートした「藤井保の世界」展では、台風の時にカメラ担いで出掛けていった藤井さんの、ド迫力!見事な“波”の写真をご覧いただけます。テトラポットにドッカ〜ンと寄せては返す荒々しい波を撮影。 刻一刻と変化する自然の姿の、どこをどんな風にシャッターに納めるのか。そこには現在日本でトップの広告写真家と言われる藤井保氏の研ぎ澄まされた感性と、長年培った最高の技術が傑出されています。1_2 そして大自然を前にして「僕は写真を撮らせて貰っている」と、おっしゃる謙虚な気持ち。それこそがトップを走り続ける藤井さんの藤井さんである所以。昨年の個展では、2度、3度とこの作品を見るために足を運んでくださったお客さまも。
 一方こちらはピンホールカメラで捉えた、噴煙上がる阿蘇山。 カメラの性能が飛躍的にアップした昨今、彼はその進歩に頑なに背を向けているわけではありません。Mtaso ただ、出来上がるまで、そこに自分が写し取ったモノがどんな風に浮かび上がるのかわからない、何もかもを一人でこなす行程の中で、五感全てを集中させて創り出す、その作業。そこに写真家としての原点を見続けて、そして大いに楽しんでいらっしゃるのだと。
 ただ美しいだけの写真は巷に溢れています。心を揺さぶる、アートとして圧倒的存在感を示す写真とは何か。その問いかけに答えてくれる作品の数々。西日本で唯一、藤井保のオリジナルプリントを扱うギャラリーPAXREXにてご覧いただけます。
Sea5_2  また10年前に大変な話題を呼んだ「ESUMI」シリーズ。 個性溢れる、美しき女優・江角マキコさんを、藤井さんが撮影。今までは一部お買い上げいただけなかった作品もありましたが、この度めでたく解禁。あなたのお手元にこの名作をコレクションすることも可能。そうそう、海を渡ってベルギーに嫁いだ「ESUMI」作品もありましたっけ。
PAXREX「藤井保の世界」展 ~9月10日(月)まで。

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2007年8月18日 (土)

南京町のスペイン・バル

カフェ タリスマン  いつも賑わう南京町広場、その一本北側の路地にある「カフェ・タリスマン」。何かと言えば「タリスマン、行こか?」のPAXREX。今日もel patitoさんと一緒にランチを食べに出かけました。バルセロナから里帰り中も、日本滞在はや一ヶ月、そろそろスペイン料理が恋しくなってきた頃ではと思って・・・。石畳の、隠れ家的風情に満ちたこのスポット、あなたはご存じ?  南京町で、実はスペインな食事もオシャレじゃない?カフェ タリスマン、メニュー  神戸っ子 el patitoさんも「へええ! こんなところに、こんな店があったんや。」と興味津々。
 さて、まずは出ましたこのメニュー。「うわっ、“ガスパチョ”やん!」と、あんた、完全に関西弁やん。スペインの定番料理は、彼女の日本の実家ではまず出てこないはず・・・。だよね?  一口食べて「美味しい!」と喜んでくれました。よかったあ〜!  以前ブログでも紹介した、筋金入りの(?)ガスパチョ好きのけいママも嬉しい。カフェ タリスマン、バルセロナっ子も納得の味 「この人ねえ、バルセロナに住んでるんよ。」と、誇らしげに彼女を紹介。 「おお!、そうなんっすか?」とすっかり顔馴染みのスタッフが、次ぎに運んできてくれたこちらは“タパス三種盛り”。それにしても、スペインのピンチョスあるいは、タパスって、日本人にはピッタリのお料理ですよね?  美味しいモノを、ちょっとずつあれこれいっぱい食べたいって、あなたもそうじゃない?カフェ タリスマン、タパス三種盛り  イワシの酢漬けはさっぱり、鶏肉の煮込みはスパイシーでちょっとこってり、そしてミニトマトの白ワイン漬けはほのかに甘くて、何とel patitoさん、作り方をスタッフに尋ねていましたよ。 バルセロナに残ってる旦那に、帰ったら作ってあげようと思っているんでしょうか? あれこれ口に頬張りながら、久しぶりの再会に話は弾む。
 彼女が嫁いでから二度、バルセロナを訪れたけいママ。サクラダ・ファミリア、ランブラス通り、ピカソ美術館、聞き慣れた固有名詞に、懐かしさが甦ります。カフェ タリスマン店内 そしてそんな雰囲気を盛り上げてくれるここ、カフェ・タリスマンの魅力。そりゃそうだよね、オーナーのマサさんは、スペイン好きが高じてこの店をオープンしたんだもの。ハートが籠もってます。限りなくここはスペインに近い、スペイン・バル。el patitoさん、次回は夜に来ようね。出来れば旦那様も一緒に。マサさんと一緒にスペイン賛歌で盛り上がってくださいませ。



CAFE TALISMAN(カフェ タリスマン)
TEL 078-391-3353
神戸市中央区元町通1-3-12
11:30〜1:00(LO23:00) 不定休

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2007年8月14日 (火)

癒しのミュージシャンたち

ピアニスト・平原誠之さん 平原誠之、一度彼のピアノ演奏を聴いたものは、そのとてつもない才能に畏れおののきます。普段は物静かで、はにかみ屋の26歳の青年、ところがピアノの前に座ったとたん、その全身全霊がピアノと一体化し、共鳴し始めます。楽譜なんて必要ないんです。ピアノの神様がそこに舞い降りて、彼の体を借りて弾き始める。あるいは内面からふつふつと沸き上がる、何かしらの力に動かされるように、ピアノの上で指が動く・・・。そんな彼には何とか音大卒とか、海外留学とか、いわゆる正規の肩書きは一切ありません。とにかくスゴい演奏です 8歳の頃にピアノを始め、独自の演奏法や作曲法を追求し続けたとは言え、22歳までピアニストになる意識も無かったとか! でも最近やっと天職だと自覚が生まれたそう・・・。ええ、彼の才能を見つけたのは、お偉方の教授でも、コンクールの審査官でもない、彼の演奏に魅せられた聴衆だったのです。北野にあるクラブ・タリスマンですでに二度、彼の生演奏を聴いたけいママ、う〜ん一押しは「アルハンブラ宮殿の思い出」かな? 秋にはあちらこちらで、コンサートの予定が目白押しです。まだご存じで無い方、是非!「平原誠之」を体験してみてくださいな。
こちらはギタリスト・御守孝明さん そうそう、彼のように若くはないけど御守孝明というギタリストも凄い! 若き日はかの吉田拓郎のバックバンド、また都会派フォーク・グループ“猫”のメンバーとして活躍。その後数々のコマーシャルソングを作曲。そのうちのどれか、あなたもきっと口ずさんだことがありますよ。そしていわゆる団塊世代のお仲間として年を重ねた今、彼の奏でるギターは円熟味を帯びて、しかもますますパワーアップ! マシンガン&パーカッションギター奏法とやら・・・。海外からも注目されています。人生で辛いことにもいっぱい出会って、でも決して音楽を辞めようとしなかった。数々のコマーシャルソングを手掛けられています 現在は「LIVE&Cafe Ommori」を拠点に活躍中。立派なレコーディングスタジオ付きのカフェでは、気軽に彼のライブが楽しめます。オリジナルだけでなく「さあ、何が聴きたい? 今の君は」。そう言ってリクエストにも応えてくれますよ。
 もしもあなたが今、多忙で殺伐とした日常に居るのなら、アートや音楽はいかが? 言葉だけが何かを伝える手段ではない。ふと別世界を経験したら、また元の日常に戻れる・・・。あなたに癒しが届きますように。

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2007年8月 9日 (木)

MIHO美術館の“ほほえみ”

Photo  滋賀県甲賀市の「MIHO美術館」に行ってきました。琵琶湖の南、湖南アルプスの山の中。ここにど〜んとオオバコが建っているわけではありません。自然との調和を考慮して、建物の80パーセントは地下に埋没しているそうです。設計者は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドで有名なI .M.ペイ氏。世界的に有名な氏が手掛けた美術館を見るために、年間約12,000人の外国人が訪れるとか。駐車場に車を置いて、まずは光溢れるレセプション棟でホッと一息。Photo_7 立ちこめる森の香り、穏やかな風にス〜っと汗が引いて、深い山裾の自然豊かな地に身を置いている自分を実感します。
 そして、いよいよ美術館へと続くアプローチは、まるでスタートレックの世界。こんなに美しいトンネルを初めて見た気がします。大きさ、ライン、素材、全てが完璧なまでに計算されているのでしょね。写真を撮りながら、異空間を楽しみながら期待が高まっていきます。そしてトンネルを抜けると、さあ吊り橋。Photo_8 設計のテーマは桃源郷・・・。 道に迷った漁夫が仙境の楽園“桃源郷”を見つけ出すと言う・・・。まさにこれは別天地への誘い。素晴らしい建築の為せる技にまずは感嘆です。
Photo_10   さて訪れたこの日、美術館のテーマは“いにしえのほほえみ”でした。2,600年ほど前、ギリシャの彫刻に生命を吹き込んだと言われるアルカイック・スマイル・・・。 地中海世界だけではなくオリエント、ガンダーラ、中国、そして日本へ伝わってきた、古代と呼ばれる時代に生まれたほほえみ。Photo_11 今を生きる我々もやっぱりほほえみを求めている。苦しいとき、辛いとき、迷うとき、どうすればいい?ーたいした事ないよ。大丈夫だよ。ー神々や仏様が送ってくださる、慈愛に満ちたメッセージ“ほほえみ”それは言葉よりも深く、そして万人に降り注がれる。120点に及ぶ素晴らしいほほえみに出会った一日。誘ってくれたPAXREXつながり、テラス会の若い仲間に感謝。
_edited1  食事に、買い物に大はしゃぎだった一日。館内のレストランはオーガニックをふんだんに取り入れた自然食。けいママ一押しはお豆腐! 毎日でも食べたい! お持ち帰りも出来ますよ。そしてミュージアムショップも充実しています。栄町の雑貨店大集合みたいな・・・。アートを堪能してほほえみの大切さ、心地よさを実感した大満足の一日でした。

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2007年8月 5日 (日)

奥脇孝一 イン・スペイン パート2

Galeria SPECTRUM SOTOSで個展】Photo ガレリア・スペックトリュム・ソトスのオーナー・フリオさんは30年間この写真専門のギャラリーをなさっています。写真のコレクターとしても有名な方です。レセプションの前日29点の作品を展示しました。名前の右側の壁には大好きなバイモの写真を飾りました。私は展示する(順番を決める)作業が大好きです。ドアを開けた時の瞬間を考えたり、自分の目を別の目に置き換えて考えたり。

【5月31日PM8時 レセプション】Photo_2  レセプションは夜8時に始まりました。美術評論家、建築家、作家、美大生、写真家、菓子職人、弁護士、保母さん、教師、サラゴサ駐在の日本の男性、いろいろな職業の方たちでギャラリーはいっぱいでした。100人位いらしてくださったようでした。写真に対する感想を積極的に言って下さって感激と幸せでいっぱいの夜でした。そして個展は一ヶ月続きました。

【EXPO ZARAGOSA 2008】Photo_3  2008年6月14日から3ヶ月間サラゴサで、水をテーマにした博覧会が開催されます。サラゴサ近郊ではパビリオンを建設中でした。日本館の規模も大きいようです。町の中には博覧会のインフォメーションがあり、美しいデザインでしかも分かりやすい展示方法です。
Photo 【お花屋さんもIKEBANA】  お花屋さんをのぞいて見るとディスプレーは“生け花風”です。日本の空間に対するあこがれが強いのか、枯山水や、盆栽にも詳しい方が多いのです。インテリアショップにも、FUTONと書かれたベッドのような寝具が美しくディスプレーされています。

【ローマ時代の遺跡】  向こうに見えるのは普通のアパートメントです。しかしここはローマ時代の円形劇場跡です。Photo_2 イタリアの遺跡の見せ方と違っていて、雨の日でも見られるようにモダンな屋根が付けられ、コンピューターで当時の演劇の様子も見る事が出来ます。このような遺跡が何カ所もあります。紀元前の建物と現在の建築物、コンピューターを上手に調和させているのは、見る者にとっては興味深いものでした。さすがにアートの国なのでしょう。学芸員の方がつきっきりで案内してくださいました。

 2回に分けてお届けした奥脇孝一 イン・スペインはいかがでしたか? サラゴサでの個展は現地での新聞にも大きく取り上げられ、中でも初日に訪れた有名な美術評論家が、絶賛の記事を寄せたとか。その方、早速一枚お買い上げになって「ええっ! あの人が買うなんて・・・」とますます評判が高まったそうです。それこそハナ高々に帰国した「HANA」たち、栄町のPAXREXで、ご覧頂けますよ、もちろん。ちなみに奥脇夫人が大好きだとおっしゃる「バイモ」からは、夫人のイメージがそこはかとなく漂います。

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