紀香の春にハイカイし
生田神社で藤原紀香さんが結婚式を挙げている頃、PAXREXに徘徊、おっと失礼!俳諧のグループ「芋の蔕(へた)」句会の皆さんがいらっしゃいました。
漂鳥さん、宗々さん、柑子さん、風人さん、狐轍さん、和以拙さん、春甫さん、三山さん、我宇泥さんと、奥様方お二人の総勢11人。それぞれ絵を描いたり、能をやったり、文学をしたりと多芸多才、かなりのウルサガタが揃っています。「芋の蔕」句会は平成8年に設立され、以後年6回ほどのペースで句会を催し、風流の奥義を究めようと研鑽を重ねておられます。ホンマかいな、と疑われるアナタはこの本をご覧ください。2001年に出版された、「句会・芋の蔕・・・なにわの極楽とんぼ」という立派な本です。
かの俳人・坪内稔典さんも推奨されているのでマチガイなく立派なのでしょう。
今回は神戸へ吟行に来られたついでにPAXREXにも立ち寄っていただいた、という次第。 まことに光栄です。 こんな方々が「ニッポンテキ展」を観ながら、ワイワイとてんでに喋り捲るものですから、まあそのニギヤカなこと、まるで春の嵐のようでした。このあと御一行は北野工房に寄って、いよいよ本番の句会をジャズのライブハウス「ソネ」で開催されるとのこと。オッシャレー! で、その結果はいかが相成ったのでしょうか。
はい、今朝さっそく報告のメールが届きました。なかからギャラリー店主が独断で選んで、神戸らしい句をご紹介します。まずは宗々さんの次の句。
春寒の角灯(ランタン)淡し中華街 宗々
なかなか風情があっていいですね。寒いけれど生暖かい、しっとりして艶めかしい空気が伝わってきます。 ちょうど春節祭が始まる前日の、しかも雨模様の南京町。絶妙のタイミングで生まれた佳句といえるでしょうか。これが1日違えば観光客でごった返し、この句は出来なかったかもしれません。出会いの妙、俳句の奥深さを感じました。そうそう、柑子さんのこんな句もありました。
ギャラリーの花も店主も多弁なり 柑子
ありがとうございます。ウマイですねえ、一票入れたくなりました。しかし花は多弁でも、店主は寡黙で通っているんですけど・・・。
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コメント
いや、店主は寡黙ってことはないと思うな。好きな分野に限ればまさに「多弁」だと思います。たぶん、他の人もみんな「一票!」と思ったはず。
投稿: しょう | 2007年2月19日 (月) 13時09分
最近物忘れがひどくって、ついさっきしゃべったことも忘れています。トホホ・・・。
だから、あまりしゃべらない、と思い込んでいるのでしょうか。困ったものだ。
投稿: ひろパパ→しょうさんへ | 2007年2月19日 (月) 18時06分
風流な趣味ですねえ。
句って 簡単そうにみえて
作るとなると これがなかなか難しいですもんね。
改めて 松尾芭蕉はすごい!って
感心してしまいます。
”夏草や 兵どもが 夢のあと”なんて
あれ以上の句って できないですもん。
投稿: minacci | 2007年2月21日 (水) 11時41分
わが拙句を取り上げていただき恐縮です。
俳句をやりだして10年ほどになりますが、
一向に上達しません。
そもそも自主的に始めたわけでもなく、
仲間に引っ張られるようにやりだして、
今もその状態でだらだら続けている様な次第。
情けないハイジンです。
どなたかも言っておられるように
芭蕉さんは凄いと思います。
投稿: sousou | 2007年2月22日 (木) 15時39分
おっしゃるとおり! 俳句に限らず料理でもアートでも他人の作品を批評するのはたやすいのですが、いざ自分で作るとなると大変ですよね。
私なんぞは「へえ~!」「なるほど!」「スゴイね!」と感心しきりの日々を送っております。
投稿: ひろパパ→minacciさんへ | 2007年2月22日 (木) 17時20分
いえいえ、なかなかのものだと思います。
鮮烈にイメージが伝わってきましたよ。
私は作為を感じさせない(これが技巧かも)
素直な句がとても好きです。
ご自身では気付きにくいかも知れませんが
ものの見方や言葉の選び方は、
明らかに進歩しているのではないでしょうか。
あ、生意気言って失礼いたしました。
投稿: ひろパパ→sousouさんへ | 2007年2月22日 (木) 18時38分
懐かしい連中が来たのね?
それはソウと、
春甫さんの句が、
NHK-BS俳句で特選に選ばれたのは、
ご存知ですか?
故郷の霜立つ道の霜を踏む・・・
だっけ、かな?
投稿: 木村 太郎 | 2007年3月15日 (木) 08時17分
へえ、春甫さんがBS俳句の特選ですか。
スゴイですねえ。
句会の皆さんはお変わりなく、ますます意気軒昂!
この方々は「老化」という言葉とは無縁のようです。
投稿: ひろパパ→木村太郎さんへ | 2007年3月16日 (金) 12時11分
昨日、靭のテニスの後、
遅い昼食をしに某所に入りました。
っと、
安井我宇泥君が
隅のテーブルでコーヒーを飲んでる。
オヤ、おや・・
ここで写真を見てはいますが、
かなりヒサブリの
ロンタイム・ノーシーです。
場所は京町掘界隈のレス・バーとでも云うのかな
「とらのまる」
ってお店。
ここのお昼は美味しい。
11:30~17:30まで、ランチメニューが在る。
テニスの後の、遅い昼下がり食事に最適のお店です。
先週は、靭のクレイコートで鴬を聞きましたよ。
僕がサーヴをする直算に・・・
そこで、一句。
去年に似て 否似る筈のなし 百千鳥
野莫
投稿: 木村 太郎 | 2007年3月27日 (火) 09時57分
風流なテニスですねえ、うらやましい。
私は長らくテニスをやっていません。
ラケットを何処にしまったかわからない有様で・・・
情けないことです。
京町堀界隈は、最近デザイン会社がたくさん
集まってきているところなので、
我宇泥さんは打ち合わせに行った
帰りかなにかでしょう。
投稿: ひろパパ→木村太郎さんへ | 2007年3月27日 (火) 16時42分