「ニッポンテキ展」まもなく
「日本を離れてみるとね、この国の良さがよくわかるんです。」とおっしゃる小林鷹さん。ミラノに1年、ニューヨークに8年・・・。帰国後、ライフワークとして取り組んでおられる「和花」シリーズ。異国の花にはない「和花」の美しさに想いをはせ続けた日々、それがあるからこそ生まれる作品。そしてまた、今日世界中の美しい花を目にしている私たちも、やっぱり健気で凛とした「和花」の美しさに見惚れます。祖先から受け継いだ日本古来の美意識が、ビビッと反応するのでしょうか?
一方、藤井保さん、「今のうちにね、この日本という国をちゃんと撮っておきたいと思ったんです」。広告カメラマンとして世界を舞台に超多忙な日々の中、一ヶ月ほどのまとまった休暇を取り、火山へ、極寒の山へ。その作品、まずは「これがニッポン国内?」と驚く。スケールが大きくて、深遠で・・・。でもそこに漂う空気は、まさに「ニッポン」。外国には絶対にあり得ないまったりと水分を含んだ空気感、禅にも通じる存在の奥深さを感じて、思わずフウッ〜と息を付きます。
今、世界中で日本が大ブーム! いったいこの国の何が、彼らを魅了するのでしょう? 1月18日から始まるPAXREX「ニッポンテキ」展。そこにその答えが・・・とまでは言いませんけど、2007年、新たな年の始まりに、「ニッポンテキ」な花と、「ニッポンテキ」な風景を楽しんでみません?
そうそう、ちょっとお知らせ。ただ今テレビドラマに、まもなく映画にと大人気の「東京タワー」、ご覧の映画版スチール撮影は、藤井保氏ですよ! 何をお撮りになっても一流ですね。一方の鷹さん? はい、鷹さんの近況報告も分かり次第・・・。あっ! 一月のネスカフェ「香味焙煎」壁紙は“すいせん”です。
甘い香りの、何とも清楚なこの花、遠い昔、中国の福建省辺りから、黒潮の流れに乗って流された球根が、隠岐島や越前海岸に打ち上げられて野生化したらしいですよ。ロマンですよねえ〜。
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コメント
世の中の流れも「ニッポンの良さ」を考える方向に行ってますもんね。またゆっくり話しましょうね〜。
投稿: しょう | 2007年1月15日 (月) 17時21分
SUSHIやBONSAIという看板は、
ニューヨークやミラノの街角で
昔からよく見かけていましたが・・・。
エキゾティシズムではない村上春樹や
吉本ばななの本が書店で平積みされている光景は
やはり普通じゃないというか、
ちょっと嬉しい驚きを感じますね。
世界史的に見ても
経済の動きに遅れて文化の波が来るものなので、
オモシロイ時代になってきた、とも言えます。
マネーのニッポンからクールなニッポンへ
世界の人々の見方も変わればいいな、と思います。
投稿: ひろパパ→しょうさんへ | 2007年1月19日 (金) 14時53分