フィエーゾレの丘
フィレンツェ滞在中、スーパーの次によく行ったのが、こちらフィエーゾレ・・・。アマ君は私の顔を見ると「あれっ! 今日はフィエーゾレ行かなかったの?」とニヤニヤ。彼に言わせると「何であんな、な~んもないとこ、そんなにいいん?」って。そうなんです。ただな~んもないのがいいんです!
チェントロに暮らしていると、あまりにもあり過ぎる。お店、教会、美術館、そして人・・・人。アパートの窓から眺めるドゥオーモは、常にこれでもか! という位に完璧で、胸が張り裂けそうなくらいに美しく、時々息苦しい(何と贅沢な!)・・・。
だから時々、ドゥオーモ前からバスに乗って、フィエーゾレへ。10分も走ればバスはチェントロを離れ、よっこらしょっと勾配にさしかかります。 そう、ここはミケランジェロ広場とは反対側のフィレンツェの丘陵地帯。道の両側には豊かな緑に囲まれた立派な邸宅が点々と・・・。あの中田英寿さんもこの辺りに住んでいたそうですよ。登るにつれて、眼下に広がるパノラマ。糸杉とオリーブに象徴されるトスカーナの田園風景に縁取りされた、フィレンツェという町の美しさに息を呑みます。そしてその事を存分に、心おきなく味わわせてくれる静寂・・・。
「あら、あなたたち日本人なの? ここに来るって珍しいわね。フィレンツェにはあんなにたくさんの日本人が押しかけるのに、何でフィエーゾレまで来ないの?こんなにいい所なのに。」と訪れたインフォメーションのシニョーラ。「そうねえ、時間が足りないからだと思うわ。だってウフィッティやら、何やら街中だけでも見る所がいっぱいですもの。」 シニョーラは、私の説明にも大いに不服そうでした。ええ、ロングステイしたからこそけいママにとって、ここフィエーゾレは来ることが出来た場所かも。次回もフィレンツェに行ったら、三日目には間違いなくフィエーゾレへ。
あの心和むひなびた教会で、再訪の喜びにじんわりと浸り、夜景を見ながらゆっくりと食事をして、バスに乗ってチェントロの賑わいに戻る・・・。フィエーゾレがけいママを呼んでる~よね? アマ君。
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コメント
六甲からのとはまた違った雰囲気の夜景でしたね。イタリアでも夜景の名所って他にもあるんですかね? たぶん、ローマのボルゲーゼ公園からの夜景もキレイなんやろな〜と想像します(昼しか行ったことないから)。
投稿: | 2007年1月27日 (土) 17時32分
イタリアの夜景は、日本よりもグッと落ち着いた感じですよね。オレンジが濃いというか。。。世界中何処へ行っても、高い所から夜景を見るのは気持ちがよくて、感動もの!もちろん、六甲からの眺めもステキです。毎日見ているから、有難味が薄れてしまいますが、イタリアから戻って、久しぶりに見たときは、本当に美しいと思いました。
投稿: けいママ | 2007年1月28日 (日) 14時22分