2006年11月 9日 (木)

「FLORA 女神に捧ぐ」展、準備中

04lily3_4     今月18日から始まる展覧会のDMが出来上がりました。ここ2、3日ギャラリーに来ていただいたお客様には、直接手渡しています。  「へえ〜森雅美さん、女性のカメラマンですね?」「いえいえ、とてもステキな男性ですよ。」「フローラ・・・きれいなお花! 写真には見えないですね。」「ええ〜ええ〜、またまた。」 PAXREXのモットー、部屋に飾って楽しんでもらえる作品を。05phalaenopsis11_2 今回は、作品のマットな感じを生かすため、あえて額装なしで、いわば“洋風掛け軸”みたいなスタイルで展示、またギャラリーというよりは、あなたの、私の部屋を意識したカジュアルで、アット・ホームな空間作りをしたいと思っています。
  そしてもう一つのキーワードは、クリスマス。 大切なあの人への、今年一年頑張ったあなた自身への“アートなプレゼント”。05astrantia6_3 一枚のアート写真が、あなたのくつろぐ空間に掛けられた時、“魔法”は起きるでしょうか? そこに舞い降りたFLORA 花の女神は「さあ、今日から私はあなたのそばに居るわ。」と微笑みながら、部屋中を花の香りで満たすかも・・・。  今年一年を色で例えるとしたら、あなたは何色? あなたに選ばれる花、いえ、花があなたを選ぶかも・・・。 森雅美氏が贈る、色鮮やかで、幻想的な花のファンタジーの世界・・・。04cosmos_3  PAXREXでは、ちょっとがんばってオリジナルの図録やポストカードも作りました。これもカワイイですよ。ぜひ見てくださいね。森雅美さんの「FLORA 女神に捧ぐ」展、まもなく始まります。

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2006年8月12日 (土)

神さまが眺める風景

_edited2_6  8月26日から、PAXREXで開催予定の「藤井保展」。氏は現在、日本広告写真界のトップでいらっしゃる方。広告批評8月号に、「神の庭で写真を撮らせてもらっている」というタイトルで、この展覧会についてとても興味深いお話が掲載されています。
で、まず今回の写真展、撮られた場所が全て日本だと言うと、「ええっホントに全部!これが?」と驚かれる方多数・・・雪景色に見る極寒の風景は、日本から遠く遠く、離れた場所を思わせる。荒れ狂う波も、雄大な火山も、飛行機に何時間も乗って出向いて行って、やっと辿り着いた場所で見る風景であるに違いないと。
_edited2_7  ところがこの記事の冒頭にこうあります。「日本人として、日本をきちんと撮りたい。外国のいろんな所に行くうちに、日本をちゃんと撮っておきたいと思うようになったんです」。ガ〜ン! そうだったのか・・・ ちっちゃくまとまって、何か箱庭みたいなイメージがあるこの国(私にとっては)、実は雄大で、エネルギッシュで、まさに大自然に出会える国だったんだあ!
 そしてその風景を捉える藤井氏、「風景を撮るときに、地球の肌を撮っている感覚になることがある」、大自然の中で「写真を撮らせてもらっている」という、超一流でありながら、この驕りのなさ。そこから生まれてきた作品の数々。
 さて、場所が日本であっても、そう簡単に行ける場所、見られる風景ではありません、もちろん!ひろパパが案内状にしたためたように、藤井さんに連れて行って貰いましょう。
 日本であろうが、なかろうが、そこはこの世のモノとは思えない魂を揺さぶられる美の世界です。

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2006年6月23日 (金)

日本人はうるさい!

_edited2_1     ただ今PAXREXで開催中の『和花の四季』カメラマンの小林鷹氏は、ネスカフェの香味焙煎の広告を手がけておられる方。「日本人はうるさい!」ってテレビCMをご覧になった事ありません?日本人は味にうるさい!香りにうるさい!では、美について、アートについてはどうでしょう?

 鷹さんの『和花』は、その構図の妙に惹かれます。すっと斜めから、控えめに顔を覗かせる「しゃが」・・・そこには日本人ならではの美意識があると思います。けいママのイタリア人の友人は「信じられない!」と申しておりました。シンメトリー、バランスを、その美意識に置く西洋の美からすると、不思議なんでしょうか?

 『和花』には、他にも主役であるはずの花よりも、その背景の余白の部分が大部分を占めるという作品もあります。控えめ、引き算、主張をしないことの、実はしっかりとした主張・・・それは日本人が持つ美のアイデンティティかも。外国暮らしを長く経験された鷹さん、だからこそ日本のよさがよくわかったとおっしゃいます。

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