2015年8月 1日 (土)

絶品、冷やし とうじそば

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 このブログでも何度か書いている信州・奈川名物「とうじそば」。特製の手カゴでいただく鍋物とざるそばのいいとこどり、といった趣で人気上昇中です。人気が出るのはいいんだけれど、最近では安曇野や松本でもとうじそばを出す店がでてきた。さぁ大変、あわてた奈川では村の入口に「とうじそば発祥の地」の立札を立てました。(ちょっと遅いんじゃないか)

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 村にはとうじそばを出す店が7~8軒はありますが、ご紹介するのは『冷やし とうじそば』。えっ、鍋料理のようにアツアツを食べるのがとうじそばでしょ。はい、その通りなんですが、暑い夏には冷やし中華も食べたいじゃないですか。そこで、鍋に入った具入りの汁にそばを手カゴで浸して食べるスタイルはそのままで、がらっと夏向きにしたものがコレ。ほら、鍋の下にはコンロがないでしょ。冷たい汁なのです。さっぱりしたサラダ感覚のニューウェーブ。

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 この料理を発明したのは、新野麦街道ではなく村の中心部を通る旧道沿いにある『ちゅうじ』の板前さん。上高地の五千尺ホテルで腕を振るっていた方で、定年退職したあと請われてこの店の調理場に立つことになったそうだ。「冷やし」だからといって、ただ冷たくしただけではおいしいわけがない。出汁も具材も冷たくしてこそおいしくなるよう工夫された絶品なのです。
 とうじそば発祥の地・奈川でも、「冷やし」が食べられるのはこの『ちゅうじ』だけ。すぐ裏手が渓流と湖。入漁券販売所でもある旅館 &そば屋。魚拓がいっぱい飾られたユニークな店内も見ごたえがあります。

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旅館 御食事処 ちゅうじ
長野県松本市奈川3740
Tel 0263-79-2041

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2015年7月29日 (水)

夏の信州、肉の祭典

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 信州といえばフルーツが有名ですが、最近は肉にも力を入れているらしい。そこで、たまたま知ったイベント、松本郊外のアイシティで開かれている『信州 肉の祭典』会場をのぞきに行きました。
 名前は大きく出ましたが、遠くからお客さんを呼ぶようなイベントではない。地元の人に地元の肉のうまさを再認識してもらおう、という趣旨なのでしょう。私たちもたまたま入った蕎麦屋さんに置いてあった新聞に小さく載っていた情報を見つけて、これを知ったようなわけで。

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 おお、広い駐車場の一角にテント村が出現してるじゃないですか。もうもうと上がる煙。あたりに漂うタンパク質が焦げる匂い。近郊の有名店がテントで出店している。客席も大きなテントの中にイスとテーブルがセッティングされている。
 牛、豚、鶏、それぞれ名前がついたブランド肉。イタリア名物 豚の丸焼き ポルケッタ、信州プレミアムベーコン バーガー、ハーブ鶏や信州牛の炭火焼き・・・都会で流行る肉バルのようなメニューが並ぶ。

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 山国の信州なのだから、シカやイノシシ、キジやヤマドリなどのジビエもあればもっといいのになぁ、と身勝手な感想。暑い日差しのなかアツアツ焼きたて肉をほおばる。子供からお年寄りまで、みんな汗を拭きつつ、でも満足そうです。こんなシチュエーションで食べるからか、どれも美味い。フルーツや野菜やソバだけじゃないぞ!と信州の大地が叫んでいました。
 

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2015年7月26日 (日)

自然と生きる、呼吸するアート

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 「自然と共生するアート」などというと、すごく陳腐でひと昔前に地方の博覧会や町おこしイベントで飛び回っていた軽薄なプロデューサーのフレーズのようですね。でも新宮晋さんの作品は、本来の意味でこの言葉がぴったりくる。というのは、自然界の風や水がなかったら存在できない芸術だから。地球の営みから生まれるパワーをもらって動く、回る、表情を変える作品。自然の中で呼吸しているアートなのです。

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 新宮さんの作品は大きいけれどかわいい。そしていろんなイメージを呼び起こす。水辺で遊ぶ水鳥、子供を抱き上げて遊ぶ父親、アメリカを指さすコロンブス像・・・。いや、これは私個人のイメージであって、作家はまったく違う意図で創っているのだろう。でも作家は自分の考えを押し付けはしない。見た人ひとりひとりが感じたものこそが大切で、それこそが作品に接する正しい態度だから。

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 ひとつひとつの作品を部分的に見ていくと、思い浮かぶのが、幾何学、流体力学、材料工学、構造計算、そんな理系の言葉。でも全体から受ける印象は、ファンタジー、ヒューマン、ユーモラス、メルヘンなど、優しさにあふれた文系の言葉たち。この二面性、奥行きの深さが新宮芸術の神髄で、感動の源ではないでしょうか。機会がありましたら、ぜひ三田までお出かけください。入場は無料です。

新宮晋 風のミュージアム
兵庫県三田市 県立有馬富士自然公園

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