2015年5月25日 (月)

神さまジミヘンの若き日

Jimi
 ジミヘンは神さまだった。45年ほど前。そう大昔ですね。初めてラジオで聞いた衝撃はいまだに忘れられない。この音がギターだなんて! この音を一人で出しているなんて! ビートルズ、ストーンズ、そしてクリーム・・・。英国でロックがすさまじい勢いで進化を遂げていた時、ロックミュージックの進化の道筋とはまったく違って、まるで異星からやって来た宇宙人のような奏法と音の響きであらわれたジミ・ヘンドリックス。唯一無二の音楽を創造しました。「彗星のように現れる」という言葉は、彼のためにあったのかと思わせる。絶頂に駆け上がり、あっという間に死んでしまったジミ。私たちの前から姿を消すのも、「彗星のように」早かった。1942年、米・シアトル生まれ。1970年、27歳で謎の急死をする。(もうひとりの神さま、ジャニス・ジョプリンも早かった) このころ欧米のアーティストはLSDやマリファナをやっていた人が多かったので、いろいろ言われています。

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 この映画『JIMI : 栄光への軌跡』は、1966年N.Y.でくすぶっていたジミがロンドンに渡り衝撃のデビューを果たした1967年までの2年間だけを描く。だからその後の絶頂期や『ウッドストック』は出てこない。(今聞いてもあの時のアメリカ国歌はスゴスギル!) 死ぬ話も出てこない。普通の伝記映画とはここが違う。でもその思い切った絞り込みのおかげで、新しい音を創造する意欲、世に出るための苦労、認められない苦悩などがよく描けていると思う。
 実名で出てくる彼にかかわった人たちもスゴイ。エリック・クラプトン、キース・リチャード、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン。彼の時代を超えたあまりにも進んだスタイルはなかなか支持を得られないが、分かる人にはこの天才が分かったのだ。「まるで異星からやって来た宇宙人のような」と書きましたが、彼の魅力は黒人と白人とか、ロックとR&Bとか、音楽の面でも政治の面でもあれこれ分類することに意味を見出さず、そんな境目は軽々と越境してしまうスケールの大きさにもあることが、この映画を見て改めて感じました。LPを数枚持っていましたが、すべて処分してしまったので、復刻版のCDを探してまた聞き直したいものです。

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2015年5月21日 (木)

mtイベント イン ROKKO

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 いっぱいのマスキングテープを自由に使って、コースターや紙袋を自分だけのオリジナルデザインにして遊べるイベントが、いま六甲山で開かれている。EXHIBITION+SHOP mt ex ROKKO。マスキングテープのブランド名「mt」と、Mt.ROKKOの「mt」が掛けてあり、面白いイベント名だと思う。六甲ケーブル山上駅をメインに、ケーブルカーの車内や下の駅も使った立体的なイベント構成ができるのも、マスキングテープならでは。特設会場へ向かうアプローチや階段も、もちろん、mtのマスキングテープでデザインされている。

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 山上駅の構内ではギャルたちが黙々と作品作りに励んでいる。やってみると、これがメチャ楽しいアート体験。主催者が用意してくれた六角形や十字形などの厚紙も使えるし、ユニークなmtを買って入れてもらったショッピングバッグも使える。大量に置いてあるmtは使い放題。時のたつのも忘れて熱中してしまいます。ふと気づくとまわりには男性は一人もいなかった。しかもオジンがギャルとハサミの取り合いをしているなんて、恥ずかしい限りです。

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 それにしても、マスキングテープのあまりの種類の多さ、色のバラエティに今さらながら驚かされます。オリジナル六甲山テープや横尾忠則テープ、おしゃれなメッセージテープなどなど、見ているだけでも飽きません。缶バッジが作れるコーナー、ガチャガチャコーナー、1g=3.8円の量り売りコーナーなどお楽しみがいっぱい。
 mtアートを体験してから特設販売場へ向かうか? テープを買い込んでからワークショップ会場へ行くか? あなたはどっち?

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mt ex 展 ROKKO

2015年5月15日(金)~27日(水)
六甲ケーブル山上駅を中心に

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2015年5月18日 (月)

土田ヒロミ「砂を数える」展

Photo  乙仲通りのTANTOTEMPOで開催中の展覧会、土田ヒロミの「砂を数える」。1976年から1989年にわたって日本各地で撮影された「群衆」の写真。タイトルの通り写っている人々は、いわば砂粒のようです。一人一人はそれぞれ個性も人格も持った砂のはずなのに、総体としては砂浜になっている、そんな感想を抱かせる写真です。たとえばお祭り、たとえば海水浴、たとえばメーデー、たとえば初詣・・・。個々人の違いは消え失せ、目的(?)や方向性(?)に向かって何らかの力が働いたかのような、時代と社会の動きが見て取れる。

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 時は高度成長期。年々お給料が増え都市化が進み、日本の一番の変わり目だったのかもしれない。この時代の一途なパワーを写真家の感性が無意識のうちに、しかし「群衆」という鋭い切り口で残した貴重なアーカイブ。アートではないけれど、写真ならではの意義がある作品だと思います。土門拳の系譜につながる優れたドキュメンタリー作家と言えるでしょう。
 これはTANTOTEMPOさんのギャラリー開設7周年記念の展覧会。7年というのはスゴイことです。ぜひ神戸・元町、乙仲通りまで足をお運びください。

土田ヒロミ 「砂を数える」
TANTOTEMPO
2015年4月25日~6月7日(日)
12時~18時 月・火・祝 休廊

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