2015年3月28日 (土)

井上雄彦、ガウディに迫る

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 なぜ井上雄彦はこんなにガウディに惚れ込んでしまったのか。唯一無二の建築作品を生み出す独創性の源とは? 独創の天才、その人物の核心部は? それが何であったとしても、おかげで私たちはガウディの人と作品を非常に深く理解することができて幸せだ。兵庫県立美術館で開催中のこの魅力的な展覧会は、井上雄彦さんがバルセロナに通い詰めてガウディの世界を描いた43点の作品と、ガウディに関する貴重な資料98点で構成されている。

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 リウマチのため満足に歩けなかった少年時代。野心にあふれた青年期。つぎつぎと意欲作を発表する充実した壮年期。そしてサグラダファミリアにすべてをささげる晩年。バガボンドで宮本武蔵の核心に迫るように、ガウディの原点に肉迫している。絵の強さに圧倒され、ガウディという人物の複雑さと彼がつくり出す表現世界の奥深さに感動を覚える。
井上雄彦という才能が、100年前のガウディに新たな息吹を与え現代によみがえらせた、そんな奇跡のコラボです。

特別展 建築家:ガウディ×漫画家:井上雄彦

シンクロする創造の源泉
兵庫県立美術館
2015年3月21日(土)~5月24日(日)

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2015年3月25日 (水)

椿は盛り、馬酔木これから

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 季節に応じてつぎつぎと目を楽しませてくれる六甲山の花。ヤブツバキが今は盛りです。ツヤツヤした濃い緑の葉のあいだに真っ赤な花が咲き乱れています。Photo_3 ただし咲いているのをいきなり見かけることは少ない。山道を歩いていると、赤い花がいっぱい落ちているので上を見上げる。すると、葉のあいだから真紅の花弁に黄色いしべが目立つヤブツバキの花が見えてくる、という具合。
 日当たりのいい南面には、油コブシ、長嶺山、シェール道など何ヵ所もツバキの名所があります。まもなくスターを迎えるレッドカーペットのように道が赤く染まることでしょう。楽しみです。
 

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 アセビは陽当たりのよいところから咲き始めたところ。アセビは馬酔木と書くように毒がある。だからイノシシやウサギやネズミなどが葉や幹をかじらない。Photo_4つまり ほかの樹のように、柔らかい若木の樹皮や新芽を食べられないから育ちやすい、という記述を読んだことがある。そういえば六甲山でもこの二十年ぐらいで増えたような気がする。
 小さな花がつぎからつぎへと開いていき、五月まで花をつけ続ける。桜が散ったあとぐらいから、山道を雪かと思うほど白い花を降り散らせる。山歩きは足元に注意しているので、つい上を見過ごしがちだが、ヤブツバキやアセビのようにすぐそれとわかるほど落花があるとありがたい。まず花を見逃すことはないでしょうから。
 

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2015年3月21日 (土)

ジュリエットも赤ずきんも

Romeojuliet
 もう一回ティム・バートンの世界展にお付き合いのほどを。
 え~悲しい恋の物語もおとぎばなしも、ティム・バートンの手にかかればこんな具合です。たとえばこれはロミオとジュリエット。全身草や木で覆われた大地のなかから現れた巨大芋虫のようなロミオ。ウロコをまとい長い髪をばさばさにして海から生まれた人魚の化け物のようなジュリエット。積極的に誘いかけるロミオに対して恥じらうジュリエット。愛のささやきが聞こえてきそうな2人です。そっと手をつないでいるところが可愛い。でも口は大きく裂けている。頭に高層ビル群のようなものを載せているのはなぜだろう。
 まぁどう感じようと解釈は自由でしょうが、シェイクスピアとはまた違ったストーリーが展開させそうで刺激的な一枚です。

Ridinghood
 赤ずきんちゃんだってこの通り。おいおい、オオカミが怖がっているじゃないですか。おとぎ話もティム・バートンにとって妄想の格好のネタらしく、いろいろなキャラクターがバートン流に創りかえられている。またキモおもしろいテレビ版「ヘンデルとグレーテル」も会場で観ることができる。いちばん初期の名作アニメーション「ヴィンセント」もすごく見ごたえがあるので、鑑賞時間を十分とって展覧会に行かれることをお勧めします。きっと今までの自分、今までの日常から変化して、この会場を出られることでしょう。サナギが蝶になるように・・・。

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ティム・バートンの世界
2015年2月27日(金)~4月19日(日)
11:00~19:00 金・土は21:00まで

グランフロント大阪 北館
ナレッジキャピタル イベントラボ

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