2016年5月 1日 (日)

トスカーナの風を受けて

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 フィレンツェの街角アートが変わりました。地球を食べるスプーンから、白と赤の二重になった大きな風ぐるまへ。ギャラリー ホテル アートの壁面に5つ。薄い金属かプラスチックで作っていると思う。この日は回っていませんでしたが、すこし強めの風が吹けば回転するのでしょう。花の都フィレンツェに敬意を表した花かもしれませんね。

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 道の向かいには、真っ赤な大きな文字"WOW"が。ワォ!もしかしてこれが作品名? 作品の解説ボードが設置されていないので、作家名もわかりません。この空間を使ったいままでのインスタレーションに比べると、ちょっと平凡な気がします。でも建物から外へ出た街角アート、これからもずーっと続けてほしいものです。

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2016年4月29日 (金)

ウフィッティの中庭に植え込みが!

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 ウフィッティ美術館もパリのテロ以来、軍隊が出て警備をしている。以前からポリツィアという市警察とカラビニエリという国家警察が、ドゥオーモやシニョーリア広場、駅などを警備してしていたが、自動小銃を構えた兵士が加わって少し物々しくなっている。かといって街を歩く観光客や物売りが硬い表情をしているわけではない。普段と変わりなくリラックスして美しい街を楽しんでいる。

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 ウフィッティで軍車両を止めた先を通行止めにして、何をしているのかと思ったら、さまざまな樹木や草花を持ち込んで簡易版の西洋庭園を造っていた。大きさもいろいろな黒いビニールの鉢植えや天然芝をロールにしたものを運び入れ、クレーン車も使って作業している。なにしろ土がないところに庭を造るのだから、大変でしょう。ガーディナーの腕の見せ所です。

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 石畳の中庭を石造りの建物がコの字型に取り囲んだ冷たい空間。ちょっと緑が入るだけでイメージがガラッと変わる。たぶん期間限定の企画でしょうが、目も癒されてホッとする。ここウフィッティ美術館の宝であるボッティチェッリ作「プリマヴェーラ」に描かれたのと同じ花々も、500年以上の時を隔てて植えられているのでしょう。

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 2日後に見に行くと、通行止めの柵は取り払われていて皆さん自由にグリーンを楽しんでおられる。そして設置された説明ボードを見ると"vannucci piante(という団体?あるいは運動?)"と書いてある。MORE PLANTS MORE LIFE 暮らしにもっと緑を、と活動しているようだ。いつもよりちょっと柔和になったスペースは、しばらく市民や観光客の目をいやしてくれることでしょう。

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2016年4月27日 (水)

シニョーリア広場の金ぴかアート

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 え、こんなモノなかったよなぁ。シニョーリア広場の真ん中に出現した金色に輝く彫刻。ベルギーの現代アーティスト、ジャン・ファーブルの2003年の作品"Searching for Utopia"です。ウミガメに乗ってユートピアを探しに行く男。シリコンブロンズ製ということです。どんな材質か私にはわかりませんが、金属じゃないようです。ダヴィデ像やネプチューン像が並ぶ広場に、この金ぴかは異色です。(私は好きですが) この街でも賛否両論。なにせルネッサンスの名作や古代ローマの名品がいっぱい展示されている屋根のない美術館ですから。

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 もう一つ同じく金ぴかの像がヴェッキオ宮の壁際、ダヴィデの隣に立っている。もちろん同じジャン・ファーブルの1998年の作品から2016年バージョンを作ったそうだ。タイトルは"The man who measures the clouds"、雲を測る男という意味でしょうか、両手にささげた定規を空に向かって差し上げている。古い名作や名建築のおかげで、毎年2000万人もの観光客が訪れるフィレンツェ。そこにあぐらをかいて新しいものに理解がすこし足りない街でもあります。だからこの街の若者は、かなりひっそく感に苦しんでいるのです。

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 この古い街の中心地のここにこそ、ファーブルの作品は展示されるべきだと考えます。また現代アート作品に意味や意図を求めるのは愚の骨頂だとも思う。おもしろければそれでいいし、おもしろくなければ無視すればいい。みんな自分自身で感じればいい。作家が自分の考えを押し付けたり、みんなが共通した感想を持ったりするのは、前時代的な考え方だ。作家は作るところまでが仕事。出来上がったら公共に差し出して勝手な評価にゆだねる、というのが芸術だと思いますが、いかがでしょうか。

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