2016年2月 4日 (木)

奈川では珍しい樹氷です

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 美しいでしょ。信州奈川で標高1,200~1,400mあたりにだけ樹氷がついている。それも5日ぐらい、融けずにずーっと。朝日が当たるとキラキラと輝いて、スワロフスキーをいっぱいぶらさげたツリーのようです。これは冬にはほとんど降らない雨が原因。雨が凍ってツララのように枝からぶら下がっているのです。それがいつまでたっても融けずに残っている。今まであまり見たことがない光景です。

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 奈川高原は寒冷地だから、もともと冬はサラサラの粉雪しか降らない。そんな雪は木の枝に積もっても風が吹いたらすぐに飛ばされる。この時期には珍しい雨だったが、ゲレンデはもっと標高が高いから雨ではなく雪が降ったのでしょう。だから樹氷はつかない。下の村は雨が降って枝にツララがついても、すぐに融けたんだと思う。こんな推測をしてみましたが、はたしていかに。さまざまな条件が重なってこんな現象が起こったのでしょうね、としか言いようがない。

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 この標高のあたりだけ、いつまでもこの珍しい樹氷が残っているなんて! 微妙な気温の違いや日照の差で、こんな局地的な現象が起こるのでしょうが、もしかしたら3月下旬から4月のはじめごろ、暖かくなったけど寒い春先には見られるのかもしれない。でも、その時期に奈川に来たことがない。なにしろ桜が咲くのはゴールデンウィーク明けなのですから。
 ま、理由はどうあれ、身近なところでこんな絶景が見られるなんて幸せです。あなたも探してみてはいかがでしょうか。

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2016年2月 1日 (月)

アンジェリカの微笑み、の魅力

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 新開地のアートビレッジセンターで、ポルトガル映画『アンジェリカの微笑』を観ました。これはマノエル・ド・オリヴェイラ監督が101歳の時に製作した、耽美的で不思議な愛の物語。
 若くして亡くなった美女の写真撮影を依頼された写真家がカメラを向けたとき、その奇跡は起こる。白い死に装束に身を包んだ絶世の美女アンジェリカが写真家に微笑みかけるのだ。幻か?現実か? 一瞬にして恋に落ちた写真家は、この世とあの世を行き来しつつ、苦悩の日々を送る。人間が肉体で存在する世界と、魂で存在する世界。その境界は越えられるのか? 生死を超えた純粋な愛は存在しえるのか?

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 ちょっとよしもとばなな的なストーリーが、美しい映像美とショパンの音楽にのって静かに進行する。ワイナリーのブドウ畑で働く肉体労働者たちとの対比。象徴的に扱われる下宿の大家が飼う小鳥。生と死、枠に囚われた肉体と魂の自由な飛翔。聖書やルノアールやシャガールのイメージも取り込み、官能的な幻想譚を見事に終幕に持っていく。
 世にも美しく、世にも奇妙なアンジェリカとイザクの物語。あまり広く公開されていませんが、機会があればぜひご覧になってください。

マノエル・ド・オリヴェイラ監督作品
アンジェリカの微笑

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2016年1月28日 (木)

雪中イタリアン詣で

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 一度このブログでも書いたことがある絶品イタリアンのお店「バーゼ」さん。つづりは base 、イタリア語で基礎の意味。英語のベースと同じです。いい季節の素材を厳選して、その持ち味を活かして、少数のお客さんのために心を込めておいしさを創造する。そんな料理店の基本を大切にする、というのがネーミングの意図でしょう。そして聞いてはいませんがもう一つの意味が込められていると思います。バーゼさんのある場所は、長野県木曽郡木祖村。基礎にこの木祖も掛けてbase、いいネーミングでしょ。

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 予約をしていたので大雪にもかかわらず、峠越えでランチを食べに行きました。峠の登りで一回でも止まったらアウト、というヒヤヒヤの状況。長野県道26号 奈川木祖線をわき道に入り、ほんとうにこんなところにレストランがあるの?という辺鄙な場所。だから地元の人もあまり知らない。ところがこのお店、昨年の秋のはじめにTV番組で紹介されたのです。パティシエの辻口博啓さんと元オリンピック水泳選手の萩原智子さんが訪れて、料理を食べていました。共にボローニャで修業した若い夫婦が営むちっちゃいお店。でも味は絶品。連れて行ったお客さんはみんな大感動!大満足! サイコーの味と場所・店構えとのギャップ。これも大きいのでしょう。

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 清水牧場のチーズを使った料理や手打ちのパスタは信じられないほど素晴らしい。そして自家製のフォカッチャやデザートも、これまた毎回感動モノです。そしてお勘定をするときに、必ずパンや焼き菓子を勝って帰る。予約をせずにいきなり行って満席でことわられた時は、パンを買って帰ります。もうそれだけでもここへ来る価値はあると思っています。奈川とは峠をはさんで隣の村です。最近の若い人たちは、都会で店を開くよりもむしろ田舎を拠点にするケースが増えてきた。料理もそうだが、家具作りやクラフト作家などかっこいい職種の人たちが特にそうです。そして客のほうが時間をかけてでもやって来てくれる。日本の大都市集中も変わりつつあるのでしょうか。

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