PECHU作品は誰のもの?

「女性の横顔に見える」とおっしゃる方が多い「みのり」。言われてみれば、たしかにノーブルな女性に見えてくる。PECHUさん本人は、植物の芽が出て成長し花が咲きやがて実がなる、というイメージを絵にしたという。そして、見方が違っても一向にかまわない。むしろ新しい見方を教えていただくととてもうれしい、と彼女は言います。
作者と違う解釈をするのは、よくないことでしょうか? 美術作品でも文学作品でも作者は何らかの意図をもって作品を創造します。でも見る人や読む人に「私はこういう意図で作ったので、こう見てください。こう読んでください。」と、いちいち説明して回るなんてできませんよね。たとえ100%個人の力で創り上げた作品といえども、一度発表したら、それは社会のもの。個人のものから公共のものに変わると思うのです。だから見る人、読む人が勝手に解釈したらいいもの。さらに積極的に言えば、作者と観客・読者が共同で作り上げるのが作品だとすら、私は思っています。もちろん作家の力がいちばん大きいのは言うまでもありませんが・・・。
だから今回の「さいかい」展でも、お客さまの感想や意見に謙虚に耳を傾けるPECHUさんは本当の意味での芸術家、アーティストだと思います。「さいかい」展はこれで終わりますが、これからのPECHUさんにますます期待したいと思います。
ギャラリーPAXREX
PECHU作品展 「さいかい」
4月21日(土)~5月15日(火)
11時~19時 水曜定休
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