2019年8月19日 (月)

ブルーベリー狩りは楽し

Photo_20190816210401

 こんなおいしいブルーベリーがあるなんて! 奈川の富田ブルーベリー農園で初めてのブルーベリー狩りは感動の体験でした。ここは標高1000m以上、昼と夜の寒暖差が大きい気候と有機栽培によってとても甘いのが特徴だ。バスケットを持って広い果樹園に。すでに多くの人が摘んでいるので、まだ他の人が入っていない上の畑に向かう。いっぱいいっぱい熟した実。ブルーベリーってこんな出来かたをするのか、と予想をはるかに超えてたわわに実っている。

   Photo_20190816215101

 「樹によって甘かったり酸味が強かったりそれぞれ味が違うから、食べて気に入った樹から摘みなさい」とアドバイスを受けていたので、次から次へと試食。そしてコレは!という樹のモノを重点的にバスケットに入れる。畑では食べ放題、摘んでバスケットに入れて持って帰るぶんは量り売りでお金を払う、というのがここのシステムです。はい、約3Kgをお持ち帰り。感動の安さ!  
   Photo_20190818113901

 ブルーベリーは北アメリカ原産の落葉低木。日本では主にハイブッシュ系とラビットアイ系が計100種ほど栽培されているという。長野県は高冷地で酸性土壌が栽培に適していて収穫量も多い。この富田ファームでは4種類が植えられているそうだ。畑の列ごとに違う品種が植えてあるのかと思ったけれど、バラバラだそうだ。苗木のときはわからないのか、混ぜたほうが実がよくつくのか。それは聞き忘れました。

Photo_20190816210602

 今年は雨が多く日照時間が少なかったので生育が悪く、例年に比べてブルーベリー狩りのオープン日がずいぶん遅れたそうだ。おかげで今回の滞在にタイミングがピッタリ合ってラッキーだ。粒も大きく甘さも素晴らしい。なかなか貴重な体験でした。もともと背の低いツツジ科のうえに、樹勢を保つための剪定で小さな子どもでも手が届く高さに実がなっている。親子三代で来てみんな一緒に楽しんでいるグループも多い。

Photo_20190816210501

 収穫した採れたてをそのまま食べるのは最高です。でも新鮮なおいしさをいろいろな食べ方で楽しみたいから。贅沢に使ってでリゾットを作りました。材料はつぶしたブルーベリーと飾りのブルーベリー。そして刻んだタマネギとパルミジャーノ・レッジャーノ。作り方は基本的なリゾットと同じです。そしてソテーした豚ヘレ肉に使うソースも。結論、おいしい素材はどんな調理法でもおいしい。

| | コメント (0)

2019年8月16日 (金)

エコなジェラート屋さん

Photo_20190814225601

 先月、乗鞍高原の観光センターにお洒落なジェラート屋さんが誕生した。Gift NORIKURA Gelato & Cafe というお店です。「乗鞍の恵み・乗鞍からの贈り物」と名乗っているように、ここのジェラートは地元産の自然素材にこだわっている。奈川の富田ファームのブルーベリー、乗鞍高原ばんどころメリーランドのヤギのミルク、信州蜂蜜本舗のハチミツ、塩尻のヒュッテほし★が自家農園で育てたリンゴ、などなど。ここならではの美味しさが楽しめる。

Photo_20190814225701

 この店のこだわりのもうひとつはエコ。プラスチックはおろか紙製の容器も使っていない。ジェラートのカップもスプーンも木製で食べた後は返却するシステムだ。ゴミゼロ&パッケージフリーショップを目指しています、という通り包装紙や袋も提供していない。そして売り上げの3%は乗鞍高原の環境整備に活用するそうだ。この地域が一体となってもっともっとエココンシャスな方向で発展したらいいなと思う。

Zero_20190816104301

 乗鞍高原の目新しい変化は自転車の人たちの増加。冬場はもちろんスキー客だけど、夏の今ごろは登山の人かバスで山上へ行く観光客がほとんどだった。有名なヒルクライムレースも行われる聖地なので、ペダルをこいで千数百メートルの標高差を登るライダーはいましたが、あくまで少数派。それが今デッキでジェラートを食べていると、次から次へと自転車が行き来する。サイクリングもずいぶん一般的になったものだ。自転車もエコな乗り物だからいいことですね。

| | コメント (0)

2019年8月13日 (火)

山村コレクションの先見性

   Photo_20190810180601
 山村硝子株式会社の元社長、山村徳太郎さんが収集した68作家、167点の作品が、1987年に兵庫県立美術館に収蔵されました。それらは20世紀後半の日本美術を代表する作品群。いま世界的に価値を高めている『具体 GUTAI』を中心に『ネオ・ダダ』のアーティストたち、それに80年代のニューウェイヴ。戦後美術史を語るうえで欠かせない重要作品がたくさん含まれている。ちょっと言葉は古臭いけれど、前衛美術の一大コレクションなのです。(前衛という言葉はいまや死語ですね)

Photo_20190811173601

 「アブストラクト(=抽象)と人間くさい前衛のはざま」という独自の方針で、まだ評価が定まらない新しい表現をコレクションした山村徳太郎。これらがいずれは公共の財産になる、という前提で集めたというからすごい。アート作品は誰のモノ? という問いに、作家のモノでもなく、所有者のモノでもなく、その後の時代その後の社会全体の文化遺産だという答えを持っていたのでしょう。その考え方こそが先見の明だと思う。
   Photo_20190811113101

 アートは未来の文化遺産として子孫たちへ残す公共材。そう考えた西宮在住の山村にとって「戦後の関西」はとても幸運だった。「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」と吉原治良が主導した具体美術協会の活動が阪神間で盛り上がっていたから。いまでは世界の美術史に名を残すアートムーブメントの面々と、同時代を過ごし同じ空気を吸って交流したからこそ集められたコレクション。もちろん彼の眼の確かさがあってのこと。

Photo_20190811112701

 時代の先をいく人物と、先駆的アートムーブメントの出会い。そこで収集された作品群は、いま見てもワクワクする面白さと美意識を揺さぶられる刺激にあふれています。個人コレクターが集めた同時代のアート作品群を、後の時代に公共の美術館で楽しむ。世界ではフツーにありますが、日本ではまだ珍しい、そんな考え方を具現化した山村コレクション。日本の美術が最も輝いた時代をたっぷり楽しめます。

集めた!日本の前衛 山村徳太郎の眼
山村コレクション展
2019年8月3日(土)~9月29日(日)
兵庫県立美術館
 

| | コメント (0)

«アフリカの希望の風